青春とアルバイト

長男が高校生になって、アルバイト先を決めてきました。
「部活動をしない代わりにアルバイトをする」という彼に対して、
「頑張れば。」と言いながら、内心
「15歳の子どもを雇ってくれるところがあるかいな。」と
高を括っていました。

彼はまず、ものすごく緊張して電話を入れていました。
その後は、雇用先の方が全て手順を教えてくださったようです。
履歴書を書いて、写真を貼って、面接を受けること・・・

そして、彼は採用されることになりました。

社会はちゃんと動いていたんですね。
働いてみたいという希望に対して、その機会は開かれていました。
採用してくださった方に、お礼を言いたい気分でいっぱいです。

15歳の挑戦に対して、「どうせ無理無理」と思うのは、親の思い込み
にしか過ぎなかったのでしょう。
そう考えると、今の時代、全てが、思い込みと先入観でいっぱいなの
かもしれません。
それゆえ、10代の柔軟な思考とやる気を受け入れることが
できなくて、禁止と否定で、彼らの力を奪っているだけなのでしょう。
それによって、若い人たちを、無気力にさせてしまっているのであれば、
ものすごい人的資源の無駄遣いだと気づかされました。

青春の扉は、自らの手で開くもの。開きたいと思った人にしか
開かれない・・・。のですよね。

高校生のアルバイトは、基本的には禁止されているようです。
高校生の本分は「学業」である。・・・最もです。
しかし、なんでも有りのこの時代に、従来の規制が通用するの
でしょうか。

彼らの社会参加が奨励されるようにならない限り、新しい時代は生まれません。

「仕事」に対する興味や関心は、勉強をしたから身につくものでは
ないですし、今日本の社会では、子どもたちも「社会」の一員であるという自覚が、
あまりにも薄いような気がしてなりません。

子どもを守るだけでは子どもは育たないのです。
生きていくために絶対に必要なルールとスキルを手渡すことに対して
もっと時間をかけた方が賢明なのではないかと思う今日この頃です。