CUPは、次世代育成支援をテーマに活動しています。
そこでなぜ「女性のための金銭教育」が必要なのでしょう?
子どもの問題を考えるとき、どうしても
今ある事実に対する問題の解決策を急ぎます。
子どもは「今」を生きているわけですから、早急な対応、援助が
必要であることは疑う余地がありません。
しかし、目の前だけを見ていると、現状を変えられない苦しさに
押しつぶされそうになってしまいます。
それが、いつしか無力感になり、その無力感が子どもたちに
伝染してしまうことにならないでしょうか?
私は、それを一番恐れます。
携帯電話だって、インターネットだって、私たちの子ども時代は
ありませんでした。つまり、それら便利な道具を使うことは、
子どもたちとスタートラインは一緒なのです。
「お金」のことについても正しい情報は、どこで学びますか?
金融商品に関するテレビからの情報を鵜呑みにしてしまうことで、
たくさんの悲劇が日常茶飯事に起こっていますね。
それら膨大な情報の中で、本当に必要な情報、正しい情報を
自分の見方につけることが、「自分の身は自分で守る」という
ことになるのでしょう。
私たちは、「自己責任時代」とよばれるこれからの時代を生き抜く方法を
身に付けるために、地域でできること、ひとりの大人としてできることを、
情報発信したいと思います。
子どもたちに、自分のことを好きになることが、「自分を守る」ことになる
のだと、丁寧に伝えたいと思います。
そのためには、現場を知るプロの視点が必要です。
体験から導き出される、生きた情報は、漠然とした「不安」を
払拭してくれます。
CUPの活動に係わってくださる、その道のプロの方々に
助けていただきながら、子どもの問題を、自分の問題に
置き換えて、今後も学びの場を創っていきたいと思います。