中国都市では、大気汚染のため北部の寿命は南部より5.5年も短かい

図は中国を南北に二分するワイ河(長江と黄河の中間)より北の都市では南より、浮遊粒子状物質(PM2.5など)のため、呼吸器系罹災が多く、平均で5.5年も短命とでた(中米共同研究、sampleは50万。朝日7/23)。原因は北部での都市集中暖房という。ワイ河以北は麦文明、以南は米文明(日本も同)で、北は乾燥化(砂漠化)が著しく、黄河は枯れ、華北平原の地下水は年ー1mで沈下中といい、長江に水を北に流す南水北調運河もできた。温度差もあろう。だが、黄砂に見られるように、砂漠化と環境悪化も大きな原因でないか? 中国でも既に肥満が問題になっており、経済発展はGDPでなく、幸福指標、更には健康・発達の指標で表示すべきに移っている。中国は工業化に大変な犠牲を払い、人心荒廃を招くと思われる。PM2.5は夏の今も日本に飛来し網戸から部屋に侵入しているようだ。
 所で、この研究は米中の大学主体というが、日中主体とすべきだったのではないか?