6月2日のブログで現在の草地も元は森であり、原理的には森に戻す方が牧畜の生産性も高まるはずだ、と書きました。図はホルチン砂漠地の南端のドンホラ村を襲う砂から守る防風林10haです。真昼ですから地面に日が差し込んでいますが、草が育っていません。ポプラは6年で10mになり、乾燥冷地のここでは日照時間が短いためです。この僅かな草では牛の林間放牧はできません。他方で木が小さい3年間は幼木を牛から守るために牛を入れることはできません。結局、草が育ち放牧できるのは3年位となります。林の間隔を拡げると、防風力が弱まります。背の低い果樹を植えてもそうです。斜面のために、林間農業も難しい。農牧林の具体的なあり方は、当地の実情毎に十分検討せねばなりません。