南東亜の海面温度上昇がアジアで異常気象が多い原因だ

図の南東亜は巨大な太平洋海流が北・南に分かれる分岐点であり、巨大な上昇気流が亜・熱帯域に多雨を、中緯度には高気圧をもたらし、乾燥化と高温をもたらす。
 そのため、日本のこの冬は、シベリア高気圧を張出させ、アリューシャン低気圧を南下させ、ためにシベリア寒気団が列島に流れ込み、寒く、大雪となる。国連IPCCの今年9月報告は、現状では今世紀末に最大4.8度と予測を高め、目標とした2度の許容量は後30年で突破という。この夏の気温は平年より1.1度高く、猛暑となった。2度となると加速的な異常をもたらす。2度上昇まであと30年という。30年といえば、アベノミックスが国土防災だ、原発再稼働だなどというが、東南海大地震の確率が90%に高まり、また原発も廃止される。地震・津波対策だとして鉄とコンクリの公共投資を復活させて景気回復だ、などと浮かれている場合ではない。