下図は、朝日新聞にでた外モンゴルの首都、ウランバートル。人口290万人、遊牧を放棄してなだれ込む牧民のため国全体の半分に達した。石炭燃焼のため大気汚染が世界で最もひどい。遊牧方式は、1990年の自由化来の過放牧と温暖化とによって砂漠化した。異常気象は気象・気温の変化幅を拡大させて、家畜の生存条件を様々に揺さぶる。厳しい冬季のため家畜死亡率は高まるが、10%以上の大量死をゾドとよび、2000年に入るとゾドが続いている。2010年には総数4500万頭の20%に達した。
砂漠化は温暖化の一因だが、巨大な規模でないと効果が無いので、当面、温暖化に適応する手で対応せざるを得ない。しかし、砂漠化防止に繋がる芽を育成することが大事で、これは牧農林の複合経営しかない。
たとえば、外蒙と日本とのCO2排出権取引が検討されているが、複合経営で植林を畜産と両立させれば、効果は大きくなる。林は地産地消のエネルギー源になる。温暖化で凍土が解けて旱魃になるが、これを防止する・・・。もともとここは、シベリアのタイガであり、遊牧民がこれを焼いて草原に換えたのだった、これを面積の何割か、戻すことになる・・・。