図は50haで70頭の乳牛を畜舎無し、飼料は地産、世話せずの完全放牧の中洞牧場。
日本では畜舎で輸入濃厚飼料で育肥した量産型の牛乳が大半で、牛の健康管理に懸る人件費、飼料・ガソリン代が経常費の太宗だ。比較すると、ネット販売で、値段は5倍だが、味、安全、健康で購買する客が増えてきて、採算ベースに近づいている(朝日2014年7月28日付)。
自然の有機・無機循環を完全利用する複合経営と理念は同じ、林業や農業と組み合わせ、自然エネ利用、製品多角化等の6次産業化が方向だ。工業の海外流出と円安、資源・エネ高騰の時代を迎えて、これは地産・地消型の次世代産業となろうし、将来を見据えた政策誘導も待たれる。