地球の気候異変は日本で受ける実感よりずっと大きい,1

図はホルチン砂漠域、GBA蒙和の横の国道に積った1mの雪。除雪車が追いつかず交通麻痺、赤峰から天山まで、通常車で5時間が14時間だ。今年は多雨で牧草の刈入が遅れ、雪が多く固まると残りを狩り採れない。又梱包牧草の仕入れも難しくなる。蒙和では今夏は多雨で畜舎屋根を拡張・強化したため、冬の雪害にも役だった。雪は畜舎付近に1m積もり、寒さで固まって舎内や道の掃除に手間どる。だが蒙和の羊は畜舎内で過ごせて被害は少ないが、元々の畜舎でなく風の少ない低地に避難する羊や牛の場合には大変だ。餌の確保も難しくなるが、寒いので餌が沢山いる。ホルチン南のドンホラでも同様の雪災だ、雪が凍結し越冬用の牧草の収穫が難航。幸い、この春に畜舎を増築したので、厳しい寒さを乗り越えられそうだ、と牧民Dは安堵している。

地球の気候の温暖化や異変は内モンゴルでは「温暖」な日本で感じるよりずっと厳しいのが、現地ではよくわかる。