「大気汚染、北京で混乱」、世界の成長センターアジア全域に広がる

図は今年1月、大気汚染粒子の飛来予想(九大竹村氏)。工業化による大気汚染は北京等の都市だけでなく、メコンの成長センター・タイ、世界の成長センター・アジアの全域に及ぶ。PM2.5の世界最高値は図から切れてしまったインドの西だ。偏西風で東南アジア全域をまきこみ、日本へ北上している。中国内陸部は四川も山西も石炭多消費地であり、華中の全域、また東北も汚染がひどい。内陸部は40年振りの寒波で一様に排煙公害だ。雪の解ける春先にはこれに黄砂が重なって、今年は日本もひどくなろう。日本の高度成長期は大気汚染世界一だったが、これがアジアに広がった。日本の製造業就業者比率のピークは1973年28%、1500万人だったが、今、16%、1000万人割れだ。産業と伴に公害も日本の脱工業化・空洞化でアジアに移った面もあるが、環境問題はglobalに深化する一方だ。アジアは、経済でも、環境でも、平和でも、緊密に連帯せねばならないが・・・、EUに学べることはまだまだある(食糧も、エネルギーも)。