今日は関西の大学院で勉強されている若い男の方たち二人が宙(そら)を見学に来てくれました。
お二人ともスーツでビシッと決めて来られたので、思いっきり普段着のこっちが恐縮してしまいました。
二人ともオルタナティヴスクールに強い興味を持っていて、自身で学校を作ることも考えているそうです。
だから質問の方も、立ち上げるのに資金はどれぐらい必要か、子どもと関わるのに大切なことは何かなど、かなり具体的なものでした。
二人とも子どもに勉強を教えることもしているそうですが、既存の教育に疑問も持っているようでした。
わたし自身は宙(そら)の立ち上げにかかわったわけではないので、「学校を作る」というものがどのような経緯で実現していくものなのか、分かりません。
ただ、普通の人は「学校を開く」ことは素晴らしいことだとは思っても、お金も労力も必要だし、まさか自分でできるとは思わないでしょう。
でも、実際に始めてしまった人たちが多くいるわけですし、そういった人たちの中には資産があったわけではない人もいます。
宙(そら)も、資産があるわけではない人たちが協力して出来上がった学校です。きっと、彼らはこどもたちにとって必要な場は何かを考えていくうちに、新しい学校を作らざるをえないようになったのではないでしょうか。
子どもたちとつき合うことが好きな大人がいて、既存の学校とは違う学びの場を必要とする子どもたちがいて、そういう子どもたちをサポートする親がいて、彼ら全体が必要性を強く感じて、学校を作らざるをえないような状況に進んでいったのだと思います。
それは、体全体で感じられるような必要性や腑に落ちるような感覚をもつことで、物事が動きだすようなもののように思うのです。
今サドベリーが日本中で動き出しているのも、そのように「どうしても作らなければ」という想いを強くもっている人たちがたくさんいるということなのではないでしょうか。
でも、宙(そら)に見学に来る本当に若い人たちにも「学校を作りたい」と言う人が少なからずいます。それは決して平たんな道ではないかもしれませんが、成功させて欲しいと思います。
わたしは
「人は強い願いをもつとき、それを実現させることができる」
と思っています。でも、それは世界が思考によって思い通りになるというわけではありません。
そうではなく、自分が本当に考えていることをよくわかったとき、その考えに沿って現実は動くということです。
だから、自分のことがわからないままでは、何を願おうと、現実は何も変わらないのでしょう。
「学校を作る」ということがその人にとって本当の望みであるような人たちが成功されることを願っています。