デモクラティックスクールで働いている大人は世界中にいますが、きっとその人たちは同じような感情を共通して感じているでしょう。
その大人たちのほとんどは、自分自身はデモクラティックスクールに通った経験のない人です。
その彼らが、子どもたちに雇われてデモクラティックスクールで働くのですが、そのことがどういうことか、いまだに私はちゃんとわかっていないでしょう。
まず、この学校はそこに通う子供たち自身の学校です。
しかし、見学者などへの来客対応や、学校の管理などをスタッフの権限として行っていると、いつの間にか自分自身が学校を運営しているかのような錯覚に陥ります。
たとえ運営していても、それは子どもたちの意思を実行する道具として働いている筈なのですが。
自分の意見と子どもたちの意見が異なる時などは、自分の言うことを分かってほしいと思ったりもします。
しかし、学校を運営しているのは、子どもたちです。デモクラティックスクールは、子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための学校です。
だから、スタッフは多数意思に従う義務があります。
デモクラティックスクールに子どもが通うことは、通常の学校に通うことと違います。
学校とは子どもが作るものである。これがデモクラティックスクールの考えです。
これが、ただの放任主義と全く異なることは、明らかでしょう?