Youtubeに、アメリカやイスラエルのデモクラティックスクール関係者にサドベリー・モデルの学校についてインタビューした映像が項目別に分かれて紹介されています。
ここではインタビューに答えている人たちの発言を簡単にかいつまんで紹介したいと思います。今回紹介するのは、《♯20 どのようにしてスタッフは選ばれるのか?》というトピックです。
デモクラティックスクールの主な特徴の一つは、そこで働くスタッフが、毎年子どもたちの選挙によって選ばれることです。選挙により、誰が、どのぐらいの日数、学校で働いてよいかが決められるのです。
インタビューでは、このシステムについて、スタッフとメンバーの両方が思うことを答えています。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Q:「スタッフになるために大切なことは何ですか?」
David(Greenwood Sudbury School,19才)
「スタッフを選ぶ基準は、そのスタッフがどれだけ役に立つか(useful)だ。例えば科学などの特別な知識をもっているかとか、おしゃべりをして楽しいか、など」
Aaron(Greenwood Sudbury School スタッフ)
「大事なのは、〈若い人には夢を追うために自由が与えられるべき〉という考えにはっきりとコミットメントしていることだ」
「生徒や学校が何を求めているかによる」
Anthony (Diablo Valley School スタッフ)
「サドベリーの哲学を理解していることと、その哲学を学校の日常で実践していること」
Romey (Fairhaven School スタッフ)
「親から見てそのスタッフが子どもの模範になれること、また生徒が〈こういう人になりたい〉というモデルになれること。それには、そのスタッフがどういう教育を受けてきたかなども大事。どのぐらいの数の楽器を弾けるのか、とか」
Q:「スタッフの選挙についてどう思いますか?」
Seth (Sudbury Valley School スタッフ)
「スタッフ選挙はスタッフにとってはキツイ。でも、生徒がそこで働く人を対等な立場の人として雇うなら、他に方法はない」
Gayle (Fairhaven School スタッフ)
「子どもは何が自分と学校にとってベストかを知っている」
Michael (Jerusalem Democratic School, 16才)
「スタッフを選ぶのはとてもキツイことだった。ミーティングは10時間もかかった。14人の申し込みがあって選ばないといけなかったけど、決断しなければならなかった」
「スタッフ選挙はスタッフの態度・行動に対してとてもいい影響を与えている。選挙があることで、スタッフをしたい人は、その人はベストを尽くさなければならない。このことによってスタッフの質はよくなっていく」
Kelly (Jerusalem Democratic School, 14才)
「スタッフはいつも身近にいる存在だから、彼らが適切な人材かどうかを議論するのはつらいことだった」
「毎年選挙があるというのは他の仕事と違う。スタッフになりたい人は、毎年自分がよいスタッフであることを証明しなければならない」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
みなさん、どういう感想をもたれたでしょうか?
>>子ども「が」まなぶ 「超」学校。
都会のサドベリー・スクール
デモクラティックスクール 宙(そら)
〒662-0837 兵庫県西宮市広田町2-15
Tel/Fax 0798-70-0777
公式HP
日本におけるデモクラティックスクールの「これまで」と「いま」を紹介した『自分を生きる学校』(デモクラティック・スクールを考える会編 せせらぎ出版)好評発売中{/ee_1/} 宙(そら)のメンバー・保護者・スタッフも書いてます。{/ee_3/}