アキアカネ来る(平成21年10月13日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

先週はわんぱく公園に出勤してたので
m2週間ぶりの孟
子です。
涼しいを通り越して肌寒い孟子に7時到着です。

キビタキの姿がやけに目立ちます。
クリリ クリリ と鳴いたり、
繁殖期さながらに「ギーン ギーン」と鳴きあって追いか
けあったり、そこここで活発に飛び交っています。

2週間前には無人カメラに写るものの姿が見えなかった
彼等が、今日はそこここで見られます。
鳥の道が変わったのでしょう。

コサメビタキ、メボソムシクイ、ヤブサメ等も見られます。

入口の水田では孟子では「珍鳥」のノビタキが飛びかい、
森さんの屋根には冬羽に換羽した♂のイソヒヨドリが止
まっています。

いっぽう無人カメラはさみしいもので、新顔のノネコ化し
たネコが写っていたのと、無人カメラにはあまり写らない
ヒメネズミが写っているだけでした。
伊勢湾台風並みの大型台風18号が通過したり、不純な
天候が続いたのも原因でしょうが、これほどまでに「鳥の
道」が変わるのを「感じる」ことができるのも、無人カメラ
のおかげと言えるでしょう。

ほぼ刈り終わった水田に、アキアカネが帰って来ました。
2002年 9月23日
2003年10月24日
2004年10月 1日
2005年10月 4日
2006年 9月24日
2007年10月15日
2008年10月 4日
2009年10月13日
先週データが取れなかったので、先週から来ている可能性
も高いですが、ほぼ例年通りの「帰還」です。

丸嶋さんがホワイティが見守る中稲刈りをしている無農薬
水田にもタンデム状態のアキアカネが、どんどん産卵して
います。

孟子不動谷にも「収穫の秋」が到来したのでした。

無農薬水田は、水田雑草の宝庫です。
コナギ、ホソバヒメミソハギ、タウコギ、イヌビエ・・・
丸嶋さんにとっては稲刈りが機械で行えない原因を作って
いる「憎き敵」なのですが、最近どんどんこれらの水田雑草
も姿を消しています。
無農薬水田には所せましと生えるタウコギも、兵庫県では
貴重種・・・
除草剤に弱い水田雑草は、無農薬水田にしか残らず、全
国からその姿を消しつつあります。
無農薬で稲作をする「価値」が、ここにもあるようです。

上空を西に向かってハチクマの幼鳥が流れて行きます。
今年はタカの渡りを捕捉しそこないましたが、何とか「残り
物」が残っていたようです。

朝の肌寒さから一変して陽光により気温があがります。
その陽気に誘われて、両生爬虫類が賑やかです。

標準タイプと黒タイプのシマヘビ
若いヤマカガシ
ヌマガエル、ツチガエル、トノサマガエル・・・・
ニョロニョロ大好きのありもとには何よりのことです。
標準タイプのシマヘビを捕まえ、久々にスキンシップを楽
しみます。

ジェー!ジェジェーッ!!
カケスが降りてきました。
今年はクヌギが豊作で沢山実っているので、例年よりも早
めに山から降りたのでしょう。

犬飼池のほとりのハゼノキに、コサメビタキの幼鳥が止ま
っています。
久々に愛相の良い個体なので、撮影しながらしばらく観察
します。
実がたなって紅葉したハゼノキに止まっているので、ハゼ
の果実を食べに来ているのでは?と観察しましたが、結局
ハゼの実を食べることなく、葉の裏にとびついては小さな昆
虫をついばんでいるようです。

パチン パチンと、スズメより小さな体に似合わぬ大きな嘴
の音をさせながら、一生懸命捕食しています。
この小さな体で東南アジアまでの長旅・・・
本当に頭がさがる思いです。

入口水田のへりに生えたダイズに、たくさんのウラナミシジミ
が飛びかっています。
房総半島の南端等の温暖な地方で冬を越し、毎年分布を広
げようとするものの、冬には各地で死に絶えてしまう南方系
のシジミチョウです。
孟子には例年9月に飛来するのが普通ですが、4月に確認
したこともあり、もしかしたら紀伊半島でも越冬しているのか
もしれません。

今年はミツバアケビが豊作です。
2週間前にはニホンザルの歯型のついたアケビが参道に落
ちていましたが、今日はありもとがひとつ蔓からもぎとります。
黒い種子がいっぱいのトロトロの果実を、種子ごと口に放り
込み、種子ごとのみこみます。
ほのかな甘味が口いっぱいに広がります。
これぞ「秋の味覚」です。

いつもオオタカが誇示止りする鉄塔の中腹に、最近よく顔を
見るニホンザルがあがっています。
「あんなところに登る暇があったら、この美味しいミツバアケ
ビを食べたら良いのに・・・」
そうひとりごとを言ってしまいます。

モズの高鳴きがけたたましく響きます。
マンジュシャゲの花のすっかり無くなり、孟子の秋は深まって
行きます。

来週は真剣にアカトンボ調査をして、今年のトンボ確認数を
50種に乗せたいと思います(現在48種)。
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<鳥類>
カイツブリ、ハチクマ、トビ、コジュケイ、キジバト、カワセミ
コゲラ、アオゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビ
ンズイ、ヒヨドリ、モズ、コサメビタキ、キビタキ、ノビタキ
イソヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、メボソムシクイ、エナガ
ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズ
メ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエル
ツチガエル、ヌマガエル、ウシガエル、ニホントカゲ、ニホン
カナヘビ、シマヘビ、ヤマカガシ
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<昆虫類>
アオイトトンボ、オオアオイトトンボ、カトリヤンマ、シオカラト
ンボ、オオシオカラトンボ、ナツアカネ、アキアカネ、マユタテ
アカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ウスバキトンボ
ハラビロカマキリ
クビキリギス、ヒメギス、ササキリ、オナガササキリ、クサヒ
バリ、カネタタキ、エンマコオロギ、マダラスズ、アオマツムシ
スズムシ、オンブバッタ、トゲヒシバッタ、ヒシバッタ、ツチイ
ナゴ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ
クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、マツモムシ、アメンボ
オオアメンボ、ヤスマツアメンボ、ヒメアメンボ、ツクツクボウ
シ、ツマグロオオヨコバイ、ツマグロヨコバイ
クロヤマアリ、クマバチ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、
コガタスズメバチ、オオスズメバチ、セグロアシナガバチ、ハ
ラナガツチバチの一種
ヤマトアブ、ハナアブ、オオハナアブ、アシブトハナアブ、ホソ
ヒラタアブ、アメリカミズアブ
ベッコウシリアゲ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ウラギンシジ
ミ、ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ、キマダラセセ
リ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、ルリタテハ、アカタテ
ハ、ヒメアカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、クロコ
ノマチョウ、ホシホウジャク
ナナホシテントウ、クロウリハムシ、アオバアリガタハネカクシ
キイロテントウムシダマシ
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<花>
ガマ、コガマ、ススキ、チカラシバ、キンエノコロ、アキノエノ
コロ、エノコログサ、コブナグサ、アブラススキ、ツユクサ
イボクサ、トチカガミ、ヤマジノホトトギス、ツルボ、カキツバタ
ヤブマオ、イヌタデ、ボントクタデ、オオイヌタデ、ミゾソバ
イタドリ、ミズヒキ、キツネノボタン、キンミズヒキ、ワレモコウ
ヤブマメ、ノアズキ、ネコハギ、ノササゲ、クズ、ゲンノショウ
コ、カタバミ、チャノキ、ヒメノダケ、イヌホオズキ、トウバナ
イヌコウジュ、ヤマハッカ、アキノタムラソウ、ヒメジソ、アゼ
トウガラシ、トキワハゼ、キツネノマゴ、オオバコ、オトコエシ
ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ、オニタビラコ、セイヨウタン
ポポ、タカサブロウ、アメリカタカサブロウ、ノコンギク、ヨメナ
イナカギク、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、ヒメムカシヨモギ
オオアレチノギク、アキノノゲシ、ハルノノゲシ、ノアザミ、ヨシ
ノアザミ、ヒメジョオン、アメリカセンダングサ、タウコギ、コメ
ナモミ
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