うららかな一日(平成21年10月19日)

ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

うららかな朝です。
上空を高い雲がおおい、暖かな朝が明けました。
6:30
孟子不動谷到着です。

先週入口水田にいたノビタキも、犬飼池畔にいた♂
のキビタキも抜けています。

その代わり、上空から「ツィー」という金属声が降って
来ました。
ムネアカタヒバリです。
孟子の水田はそれほど広くないので、滅多に地上に
降りることはありませんが、上空を特徴的な声で鳴き
ながら、時折通過します。

先週ノビタキがいた水田に、キセキレイの群れが降り
ています。
10羽ほどいるでしょうか?
この時期何度かは、こういうセキレイの群れに出会い
ます。
年中孟子で見られるキセキレイも、しっかり「渡り」をし
ているのです。

久々に鉄塔にオオタカの♂が止まっています。
先週あたりから、ヒヨドリの渡りが本格化しているので、
それを狙ってのことでしょうか?
純白のお腹をこちらに向けて、直立姿勢であたりを見
下ろしています。

犬飼池に登る山道に沿ったネザサ藪に、ノゴマが来て
います。
ネザサの藪が深く、その姿をしっかりととらえることはで
きませんが、特徴的な地鳴きの声で、その存在がわか
ります。
そういえば貴志川でノゴマの個体数がピークに達するの
が10月20日・・・
来週は貴志川のノゴマを覗いてみようと思います。

ミツバアケビの実が大きな口を開け、メジロの群れが忙
しそうに飛び回っています。
甘党のメジロにとって、上品な甘味のミツバアケビの実
は、たとえようもない美味しい御馳走なのです。

ヒヨドリの個体数が一気に増えてきました。
孟子不動谷で、最もヒヨドリの個体数の多い時期です。
渡りの個体が定住個体に合流して、そこここで賑やか
に鳴いています。
サルに食い荒らされて少なくなったものの、まだそここ
こに残るカキが熟すと、渡りヒヨドリたちは大挙して食べ
に集まってきます。

アキアカネの個体数がどんどん増えて行きます。
葉を落としたヤマザクラの枝先に止るアカトンボはみな
アキアカネです。
お腹が真っ赤に成熟した♂。
黄色っぽい褐色の♀。
それぞれに枝先に止る姿は、里山の秋を彩っています。

オオアオイトトンボも産卵を始めました。
♂♀でタンデムになって、枝先にとまり、連結したままで
枝に産卵管を挿入して卵を産みおとしていきます。
このトンボが産卵を始めると、孟子のトンボ暦は、いよ
いよ終焉です。

上空にノスリがまん丸な円を描きます。
ハチクマが行き、サシバが去り、
そしてノスリがやってきたのです。

正午前後になり空は紺碧の秋晴れになりました。
朝から気温がそれほどさがらないので、爬虫類たちも元
気です。
参道沿いをカナヘビが走り、シマヘビ1頭、ヤマカガシ2
頭に出会います。
大きなシマヘビは、ありもとがとぐろを巻いたすぐそばに
踏み込んだため、御機嫌ななめで鎌首をもたげて飛びか
かってきます。
ヘビが大好きのありもとのとって、とびかかってくるシマヘ
ビもかわいい仲間です。
「そんなに怒るなよ・・・」
そう語りかけ、足に飛びかかってくるのをそのまま見守り
ます。

久々にオオルリに出会います。
背中だけが青いオスの若鳥です。
頭から首にかけての虎斑模様はすっかり消え、「第一回
冬羽」と呼ばれる羽衣に換羽をすませています。

ジュッ ジュッ・・・
雑木林のそこここから、メボソムシクイの地鳴きが響きま
す。
センダイムシクイやエゾムシクイはすでに渡り、残るムシ
クイ類はヤブサメとメボソのみになってしまいました。
昨年はキマユムシクイが来ましたが、今年は今のところ
メボソのみです。
天堤池のほとりの、葉を落とし始めたカンコノキの藪で、
1枚記念撮影をさせてもらいました。

天堤池の堤では、ワレモコウの花が満開です。
湿潤な草地に生えるばら科の花ですが、最近里山から
草地が減り、どんどん数を減らしています。
ツリガネニンジンとヒメノダケ、そしてワレモコウ・・・・・
孟子にはまだ当たり前にある、あたり前の秋の草花です
が、こういう草花がどんどん「当たり前」でなくなっている
ようです。

老熟したカトリヤンマが最後の力を振り絞るように飛んで
います。
すっかり数を減らしたツクツクボウシが、最後の声を響か
せます。

丸嶋水田の稲刈りが完了し、ホワイティを連れた丸嶋さん
が、脱穀を始めました。

来週にはそろそろ、ツグミやジョウビタキの姿も見えるでし
ょう。

孟子不動谷は、そろそろ深まる秋の先に、「冬の扉」が見
えて来ました。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、トビ、オオタカ、ノスリ、ヤマドリ、キ
ジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、キセキレイ、セグロセ
キレイ、ムネアカタヒバリ、ビンズイ、モズ、ヒヨドリ、キビ
タキ、オオルリ、ノゴマ、ヤブサメ、メボソムシクイ、エナガ
ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ
スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、トノサマガエル、ヌマガエル
ニホンカナヘビ、シマヘビ、ヤマカガシ
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<昆虫類>
オオアオイトトンボ、カトリヤンマ、シオカラトンボ、アキアカ
ネ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ナニワトンボ
ネキトンボ、ウスバキトンボ
ハラビロカマキリ、ヤマクダマキモドキ、ササキリ、オナガ
ササキリ、ウスイロササキリ、クサヒバリ、エンマコオロギ
モリオカメコオロギ、マダラスズ、アオマツムシ、カマドウマ
オンブバッタ、トゲヒシバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ
ホソヘリカメムシ、クモヘリカメムシ、マツモムシ、シマアメ
ンボ、アメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ツクツク
ボウシ、ツマグロオオヨコバイ
クロヤマアリ、クマバチ、セイヨウミツバチ、コガタスズメバ
チ、オオスズメバチ、キボシアシナガバチ、セグロアシナガ
バチ
ハナアブ、オオハナアブ、アシブトハナアブ、ホソヒラタアブ
ベッコウシリアゲ
モンシロチョウ、キチョウ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミ
ヤマトシジミ、ウラナミシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、イ
チモンジセセリ、チャバネセセリ、コミスジ、キタテハ、ルリ
タテハ、アカタテハ、ヒメアカタテハ、イシガケチョウ、コジ
ャノメ、クロコノマチョウ、ホシホウジャク
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