ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。
6:00
孟子不動谷到着です。
朝からしぐれ雲が空を覆い、暗い良明けです。
今日は未来遺産のアカトンボ調査の日です。
例によってありもとは朝早くに天堤池に向かいます。
プルルルル・・・
カモ独特の羽音を残しながら、30羽ほどのオシドリが飛び立ち
ました。
ぶな科のドングリを好食する森林性のカモらしく、空高く上がる
ことなく、低く飛んで池奥のコナラ林に消えました。
これもカケス同様、山のドングリの不作に呼応して早目に降り
て来たのかもしれません。
オーアーオーアオー
薄暗い森の彼方から、アオバトの特徴的な声が響きます。
森の中からは、そこここからキビタキの地鳴きの声がしていま
す。
クリリ クリリという独特の声で、天堤池周辺の森はにぎやか
です。
キビタキの渡りが本格化しているようです。
キュン! キチキチキチキチ!!
モズの高鳴きが賑やかです。
モズがナワバリ宣言を行うのは秋です。
高い山などで避暑を終え、成鳥たちが里に帰ってきています。
今年巣立った幼鳥たちと、壮絶な国取り合戦をしています。
例年通り山案山子周辺には♀2♂1が騒いでいます。
モズはとても「ビビリ」の鳥で、なかなか近くで撮影させてくれま
せん。
今日もかなり苦労しましたが、目元に黒い「くまどり」をあしらっ
た、「男前」の♂モズをなんとかまぁまぁの距離で写すことがで
きました。
今日のアカトンボ調査は、先月の逆回りに行う予定なので、向
陽中学の諸君とは入口で待ち合わせしているので、水路道を
歩きます。
クリの実が落ちています。
今年はクリの「たなり」が遅く、漸く「栗ご飯」が炊けそうです。
水路道もキビタキが多いです。
出てくるのはみな「第一回冬羽」に換羽した、今年生まれの個
体です。
ジュ ジュジュ
今日も12日と同じ藪に、メボソムシクイが潜んでいます。
おそらく同じ個体でしょう。
藪の中を潜行しながら、時折フライングキャッチで、小さな芋虫
を咥え取り、食べています。
地味で目立たない小鳥ですが、孟子できちんと観察できるのは
この時期だけなので、しっかり写真をとります。
そろそろ入口の駐車場が賑やかです。
体育大会の引率に行った顧問の前川先生に代わって、今日は
樋上先生に引率されて、おなじみの諸君が集まっています。
その中に向陽高校2年生で、先日筑波大学で開催された生物
オリンピックで、和歌山県でただ一人金賞を獲得した、奥村洋
介君の手伝いに来てくれています。
今日は先月に引き続き、アカトンボ調査です。
先月は、ナニワトンボ、リスアカネ、マユタテアカネ等、夏の未
成熟時期も孟子で暮らす種類ばかりの確認だったので、今日
はアキアカネ、コノシメトンボ等、未成熟期に大きな移動をする
種類のデータを取るのが目的です。
犬飼池の調査の時には曇り空でアカトンボの動きが鈍かった
ものの、入口水田を調査するころになると、陽ざしも戻り、一気
にアカトンボの個体数が増加します。
水田の間にある休耕田では、夥しい数のヒメアカネが交尾産卵
を行っています。
日本最小のアカネ類です。
顔が真っ白に成熟し、お腹も上品な茜色に変わり、先月よりも
一気に綺麗になっています。
ありもとも中学生に交じって網を振ります。
孟子で調査を始めた1999年当時は、孟子に来れば毎日のよう
に振った網も、最近は目視と撮影のみになり、網を持つことは
ついぞ無くなっていたので、最初勘がつかめず苦労しましたが、
ヒメアカネを10頭も取る頃になると、かなり昔の勘が戻ってきま
した。
おかげで孟子では「珍種」のナツアカネの♂をGETすることがで
きました。
入口水田、無農薬水田、とんぼ池・・・
谷をさかのぼりながら、網を振ります。
アキアカネ、コノシメトンボ等も確認できました。
この時点で今年の孟子確認種も46種になりました。
孟子での年間確認種は45〜50種が標準なので、なんとかボー
ダーラインに達したことになります。
わんぱく公園の仕事をするようになって、孟子での調査回数が
ほぼ半減したので、なかなか50種を確認できなくなってきまし
た。
確認できるトンボの種は、45種くらいから上は、通った回数に
大きく結果がリンクするのです。
今日確認できたアカトンボは、アキアカネ、ナツアカネ、リスアカ
ネ、コノシメトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、ネキトンボの7種。
そこに先月確認したナニワトンボを加えて8種になりました。
孟子で今までに確認されたアカトンボ類は13種ですが、2回の調
査ということで、まぁまぁの結果といえそうです。
アカトンボ類は、谷内で一生を終える移動距離の少ない種類は、
生息状況が安定しますが、長い距離を移動するタイプの種は、
なかなか不安定な確認状況になるのが普通です。
彼らはとにかく色んな場所に飛来し、自動車の轍のようなすぐ
に無くなる水場にまで産卵し、そんな中でどこかで羽化したらも
うけものというような、繁殖タイプを示します。
孟子でもこれらの種の確認状況は、毎年全く違います。
これは、これらの種が、なかなかうまく繁殖できないことを示し
ているのです。
アカトンボ類は田んぼの代表的な種なのですが、ベントス調査
ではなかなか幼虫を得ることができないので、秋の成虫調査を
今回の田んぼの生き物調査のメニューに追加したのでした。
これで、今年度の動物調査は終了です。
あとは11月に、森林の植生の学習会を行うのみとなりました。
そして12月11日
和歌山県立自然博物館で、中間発表の「檜舞台」がまっていま
す。
今日採集したアカトンボは総数100頭強・・・
田んぼが特徴の孟子里山公園ならではの調査結果になりまし
た。
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<鳥類>
カイツブリ、アオサギ、オシドリ、トビ、オオタカ、ツミ、キジバト
アオバト、コゲラ、アオゲラ、キセキレイ、セグロセキレイ、ビン
ズイ、ヒヨドリ、モズ、クロツグミ、ウグイス、メボソムシクイ
キビタキ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ
スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
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<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、ツチガエル、ヌマガエル
トノサマガエル、ウシガエル、シマヘビ、ヤマカガシ、ニホンカナ
ヘビ、ニホントカゲ
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<昆虫類>
オオアオイトトンボ、オニヤンマ、カトリヤンマ、シオカラトンボ
ウスバキトンボ、アキアカネ、ナツアカネ、リスアカネ、コノシメ
トンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、ネキトンボ
オオカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリ、カマドウマ、エンマ
コオロギ、カネタタキ、アオマツムシ、モリオカメコオロギ、ササ
キリ、ウスイロササキリ、オナガササキリ、コバネイナゴ、ツチ
イナゴ、トノサマバッタ、ヤマクダマキモドキ、キンヒバリ、クサヒ
バリ、マダラスズ、トゲヒシバッタ、ヒシバッタ
クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、アメンボ、ヒメアメンボ、ヤ
スマツアメンボ、ツマグロオオヨコバイ
クロヤマアリ、セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ、コガタスズメ
バチ、オオスズメバチ、セグロアシナガバチ、スズバチ
ハナアブ、オオハナアブ、アシブトハナアブ、ホソヒラタアブ、ア
メリカミズアブ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ナガサキアゲハ
ムラサキシジミ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ウラ
ナミシジミ、ツバメシジミ、ベニシジミ、コミスジ、キタテハ、ルリ
タテハ、アカタテハ、イシガケチョウ、ヒメウラナミジャノメ、クロ
ヒカゲ、クロコノマチョウ、ナカグロクチバ、ホタルガ、ホシホウ
ジャク
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<花>
メヒシバ、オヒシバ、ススキ、チカラシバ、キンエノコロ、アキノエ
ノコロ、エノコログサ、チヂミザサ、コブナグサ、カヤツリグサ
ツユクサ、イボクサ、コナギ、ヤマジノホトトギス、ツルボ、ヒガン
バナ、カキツバタ、ヤブマオ、イヌタデ、ボントクタデ、オオイヌ
タデ、ミゾソバ、ミズヒキ、センニンソウ、キツネノボタン、イヌガ
ラシ、キンミズヒキ、ワレモコウ、ヤノネグサ、チャノキ、オトギリ
ソウ、ヒメノダケ、クサギ、イヌホオズキ、イヌコウジュ、ヤマハ
ッカ、ヒメジソ、アゼトウガラシ、アゼナ、ツリガネニンジン、ヒヨ
ドリバナ、サワヒヨドリ、オニタビラコ、カンサイタンポポ、セイヨ
ウタンポポ、タカサブロウ、アメリカタカサブロウ、ノコンギク
ヨメナ、シラヤマギク、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、ヒメムカシ
ヨモギ、オオアレチノギク、アキノノゲシ、ハルノノゲシ、ノアザミ
ヨシノアザミ、ヒメジョオン、コセンダングサ、アメリカセンダング
サ、コメナモミ
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