Weekly Report #8 そろそろ総括の時期?

ゴールデンウイークで一回抜けたものの、このレポートも、はや8回。

丸々2ヵ月続けたことになります。
当初は、いろいろな動きがあって、お伝えすることもあったのですが、徐々に話題が減ってきました。
世の中(?)をみると、定額給付金は遠い過去のできごとのような感じで、新型インフルエンザ、そして北朝鮮の核実験などの話題にかき消されてしまった感が強くします。

もともとこのサイトは、直接寄付を集めるものではありません。
したがって、どの程度の反応があるのかについては、「よくわからない」というのが正直なところです。
とはいえ、毎日、70前後のヒットが記録されています。
「関係者」がそれほどみているとは考えにくいので、サイトを訪れる方が少なくないようです。

それが掲載団体のファンドへの寄付などにどれだけ反映しているのかは、わかりませんが……。

このコラムでもしばしば紹介してきたチャリティープラットフォームの定額給付金基金は、6月末までの時限プログラムとして実施しています。

定額給付金は、6月以降にも支給が継続される自治体が少なくありませんが、寄付の呼びかけを効果的に行うには、時期を限定した方がいいでしょう。

このサイトは、いつまでという期限は決めていませんが、そろそろ総括の時期に入ってきたのではないでしょうか。

これから、掲載してくださった中間支援組織や市民ファンドの方々などに反応などもお聞きし、それをお伝えしていきたいと思います。

ところで、定額給付金とは関係ありませんが、アメリカのマッカーサー財団という助成財団が最近、アジアの安全保障に関するNGO/NPOの活動などに今後7年間で6800万ドルの助成を行うことを表明しました。

6800万ドルといえば、70億円近い膨大な額です。

北朝鮮の核実験の前から準備されていたものなので、核実験とは直接関係なく実施されるものですが、アジアの不安定化の解決にNPOセクターがこれだけ膨大な資金を投じることに、改めに驚きを感じないわけにはいきません。

興味のある方は、以下をご覧下さい。
http://www.macfound.org/site/c.lkLXJ8MQKrH/b.5200961/k.6808/Asia_Security_Initiative.htm

かつてアメリカのNPOシステムを日本に紹介していたころ、しばしば「彼我の差を感じる」という声を耳にしました。

このことばを改めて感じるようなできごとですが、定額給付金をNPOへの寄付にという活動が「彼我の差」を少しでも縮めることにつながれば、と思っています。

事務局 柏木 宏