支援室とは直接関係がない話題で恐縮ですが、今年度、大学教員組合の執行委員を拝命しています。関学には、大学教員の組合、中学部と高等部の教員の組合、職員の組合という3つの組合と、3つが合同した協議会という組織があります。どれもほぼ100%に近い組織率で、これは結構珍しいそうです。

さて、毎週月曜日の夜は、大学教員組合の執行委員会があります。各学部から来られている先生方9人で、6時半から9時頃までいろいろ協議を行います。今年度の年間活動方針の大枠が出たので、今後はその具体的な内容に応じて役割分担を決め、これから秋の団体交渉に向けての準備を進めていきます。私は福利厚生の担当で、ワークライフバランスの課題や学内託児のことなどを分担することになりました。

正直言って、これまで組合活動にはほとんど関心がありませんでした。けれども、いざお役目についてみると、もう10年も勤めているにもかかわらず、いかに関学のことを知らないか…に気づきます。他の大学で働いたことがないので、比較の対象もなく、何の疑問も持たず過して来ましたが、見方によっては関学もいろいろな課題を抱えていることがわかってきました。

学内のいろいろな部署に、フォーマル、インフォーマルにコンタクトをとって情報収集を行ったり、組合員である教員にアンケート調査をしたり、ニーズを明確にし、理事会に対してボトムアップしていくわけですが、大学というコミュニティをどうオーガナイズし、働く者の権利を守りアドボケートしていくか、もちろん、その根底には、大学におけるメインのステークホルダーである学生さんたちにより良い教育環境を提供するという基本があります。この労働運動、かつてセツルメントなどで労働者の権利を守るために発達したんだよなとか思うと、思わずソーシャルワーカーの血が騒いだりして…!?

委員会が終わって、一旦研究室に戻り、帰宅の途についたのは10時前。G号館は、3階の院生室と1階の国際教育・協力センター事務室の電気がまだついていました。みなさん、研究にお仕事にお疲れさま。でも、あまり無理をしないようにしてくださいね…ワークライフバランスも考えて、と自戒もこめてつぶやきながら、満月の下を帰りました。

室長 EK