今年度の実習日誌が刷り上がりました。

実習日誌は、社会福祉援助技術現場実習を行った学生が実習内容の振り返りを行うための記録です。実習が終わった後、疲れて家に帰ったのに2,3時間かけて実習日誌を書かないといけない実習生は大変です。

しかもこの実習日誌のフォーマットは、他の大学に比べてかなり記録の能力が要求されるものになっています。何を隠そう、このフォーマットを作ったのは僕です。先生方の意見をもとに、2003年度に作りました。「こんなに書くのがしんどい日誌を作って・・・」と実習生から恨まれ続けてます。

だから実習日誌は、大げさじゃなく実習生の汗と涙の結晶です。就職して現場に出た学生の一人が、「時々実習日誌を読み返して、あの時あんなにがんばったんだと気を取り直して業務に臨んでいる」と言っていました。それくらい実習日誌は、学生にとって今後の人生を送る時にも役に立つものです。

僕は海外の大学で実習を行ったので、実習日誌を英語で書いてました。それを読み返してみると、信じられないくらい勝手な意見も言ってたりして、こんなに生意気な実習生だったんだとびっくりします。若さと勢いで突っ走って、ホント実習先の方々には迷惑かけました。でもそこで失敗したことが、今の糧になっています。実習の失敗の経験が無ければ、間違い無く今の自分はありません。

だから実習生の皆さん、実習では失敗を怖がらないで活発に活動しましょう。いい子に見られようとし過ぎないで、自分を表現してみてください。失敗しても、その分学びは大きいです。成功したことよりも失敗したことの方が間違いなく記憶に残るし、次に失敗しない為の対策が立てられれば、それは間違いなく一生使える武器に変わりますから。

kt