先日お知らせした震災×未来=?プロジェクト、10月24日午後3時にスタートし、6時半頃無事終了しました。
震災ドキュメント「未来は今」が90分と長丁場だったので、後のトークセッションがどうしても駆け足になってしまって、本来ならもっとフロアも巻き込んで、できるだけたくさんの人との意見交換ができたら良かったのですが、決まっている終わりの時間との闘いで、ちょっと消化不良?なところもなきにしもあらずでした。
けれども、今回集まった大学生、高校生など若い世代の存在には本当に頼もしいものを感じました。「震災を知らない」ということで「震災を語る資格」がないかのようなジレンマを感じながらも、何かしたい、何かできるばず…と動き出した若者たちが大勢いて、彼らの感性で震災についての情報を取り込み、震災体験者の語りを受け止め、消化し、そして次の世代に発信しようとしているムーブメントが確実に起こっていることを感じました。震災体験者として、命の大切さや人と人とのつながりの大切さをこれからも伝え続けていきたいと思います。
写真は、6月の神戸大学で開催された第1回目のプロジェクトで創られた「震災の木」と、その回りを囲んでゆらゆら揺れているように見えるのが、今回のプロジェクトで創られた「震災の花」です。木の葉や花弁に見立てた1枚の紙には、イベントが始まる前と後の震災のイメージが、参加者によって書き込まれています。これらは、神戸芸術工科大学の卒業生で、デザインという仕事を通して震災を伝えたいと思っているプロジェクトメンバーが作成されたものです。今回NHKの多大なご協力もいただき、本当に、プロジェクトに参加した一人ひとりのメンバーが持つ能力や技術やアイディアを活かした、まさに織りなす綾ともいえるイベントだったように思います。
ヒューマンサービスセンターでは、12月にも震災イベントを企画しています。
震災15年目、まだ終わっていない震災に、あなたも少し目を向けてみませんか。
実践教育支援室室長 EK