夢と知りせば・・・

MNです。

13日担当、16日アップになりました。

ベースボールの季節が終わり、テレビなどでは、サッカー、マラソン、スキー、スケート・・など、冬が似合うスポーツをたくさん目にするようになってきました。私は、夏はもちろん好きなんですが、冬の到来も、夏と変わらずウェルカムです。若い頃に夢中になったスキーの影響でしょうかねえ。もちろん今でも、スキーとなれば心が躍ります。

<今日の支援室>
来年度の実習配属の動きが活発になってきました。すでに配属のためのテストを終え、その発表に悲喜こもごもの学生の姿がありました。「大丈夫、こんなことで人生が左右されるわけではないから・・・」といってみても目の前の希望を断たれるのはつらいものです。希望やプライドや見栄等々が見分けがつかず入り混じって、自分自身が崩れていくような挫折感・・・そんなことから自由になれるのは世捨て人しかいません。そんな辛いことを流す液体は、涙か酒か・・・。っと、2年生でしたね。成人以外は、涙限定としておきます。そのほうが賢いと、河島英五も申しておりましたです。支援室では、涙対応、承っています。

<DO根性花>
自宅のハイビスカスが咲きました。寒さに弱いから、もっと温かいところへ移動しようとしていた矢先で、寒くなってから咲くなんて季節はずれもいいところ。「ど根性」ってタイトルだけど、もしかして狂い咲き?ただのバカ花か、寒いのに無茶をして「ええ根性してる」という意味の根性か?いずれにしても、ペットをかわいがっているような気になりました。

もう一つ、こちらは大学で見かけた花で、石垣の間から出てきた花です。厳しい環境の中、わざわざお出ましいただくなんて、これこそ本当に「ど根性花」ですね。誰かこの花の名前を知っていたら、教えてください。

<<教養講座(上級編)>>
今回は、上級編です。これは難しい表現で、かつ間違えやすい表現です。難しい表現なので、有識者限定の間違いです。そうでない人は、こんな言葉遣いはしませんから、間違えることもありません。ただし知らない人も多いので、皆が間違った意味として理解してコミュニケーションが成立してたりします。笑っちゃいますね。

【すべからく・・・】
これは多くの人が「すべて」の高級な表現だと思って使っていますが、違います。以下の説明は、HPからの引用です。

■はてなキーワード > すべからく
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A4%B9%A4%D9%A4%AB%A4%E9%A4%AF
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(以下、抜粋)
漢語の「必須」などの「須」の字の訓読のために「すべし」のク語法から作られた。「須」の古典中国語としての意味は前置詞で、意味は「need to」、「する必要がある」。そこから一般化した日本語としては、当然、妥当、必要、義務、の意で使われ、通常は述語もまた義務や命令の意味の言葉(「べし」など)で受ける。
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しかし義務の意を含まない文に応用されて近年、「必然的に」「当然のように」「そうあるべきこととして」という意味用法が派生した。
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実はこれは、高校の漢文で習う内容です。「すべからく〜すべし」で習った記憶が私にもあります。受験勉強をきっちり覚えていれば、こうしたスノビズムに陥ることはありません。この間違いをおかす人は有識者が多いので、この間違いで、指摘されたらすごく恥かしい思いをされるような気がします。難しい言葉遣いは慎重に・・・。

<夢と知りせば 覚めざらましを>
タイトルは、昔の「歌」です。メロディもあったのでしょうが、現代の私たちが知っているのは、その言葉と意味です。音符ってなかったんでしょうか。一体、どのように歌っていたんでしょうね。知っている人がいれば教えてください。(※ 「かるた」で聞く音調ではないかと指摘を受けました。あれ、ホントにそうだったんですかね?誰か教えてください。)

でこれは有名な小野小町(古今集)の歌ですが、全文は下記です。
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思いつつ 寝ればや人の見えつらん 夢としりせば さめざらましを
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現代訳は、「あの人のことを思い続けて見た夢だから、あの人の姿が見えたのだろうか、夢だと知っていれば目覚めずにいたものを・・・」

昔、大学で勉強していたころ、「荘子」に夢中になっていたことがあって、それを思い出しました。哲学や文学は、ヒマでないとできませんね。このようなせつなく、はかない気持は、若いころには理屈では理解できても、腹にすえて理解することができませんでした。少年老い易く学成り難し。

今日は、漢文に古文が材料でした。これには理由があって、子供の勉強の手伝いをしていて思いだした、という顛末です。

実践教育支援室年長 MN