今日の一言!10月31日!!『指導』

3年生が引退した実感は正直まだ湧いてこない今日、ふと今までのミーティング用紙に目を通しました。最初は短い内容だったけど、時が経つにつれ、内容と文章が増えた用紙になっていました。これは、みんなを指導していく中で気付いたり、みんなから学んだりしたからだと思う。『学ぶ事を辞めたら指導者をする資格はない』と有名な方の言葉で、すごく意味の深い言葉でもあり好きな言葉です。自分の経験のみの指導、たばこをくわえながらの指導、怒鳴るだけ、など子供の見本になれない大人を見ると同業者として悲しく思う。一生懸命な子供に対し『教えてやっている』と言うような意識の指導者からはおそらく学ぶものはないだろうと思う。自分も選手を貫いていただけの人生だったし、最初は『我流』で十分だと思っていました。でも、実際に教えるとなると、自分の言葉のなさを痛感しました。伝えたい事が伝わるように言葉で説明できないのです。自分がやるのと人に教えるのは全くの別ものだと思い知らされました(%ショボ男%) でも、きちんとした資格を取る事で、何が大事かを学びました。ただ、この資格はあくまで『教科書』なんです。実際に現場に立って見える事がたくさんあるのです。今の2年生のみんなとは本当に長い付き合いになりますが、僕を間違いなく成長させてくれた子供達です。ファルコの自慢は本当に素直な気持ちで取り組む姿勢と、仲のいい友達関係、信頼関係です。ここに、『ファルコだけのカラー』があります。地域によって子供の『カラー』も違います。それは少年の北播選抜を指導した時に感じました。だからこそ、指導者は常に勉強し、どんな地域のどんな子供でも指導できるようにならないといけないと思う。

長々となりましたが、僕は現場の子供と一緒に行動して、感動し、喜び、悩み、悔やみ‥そして学んできました。現場でしか味わえない感動があるからこそ指導は楽しくて難しいものです。3年生の数人は最後の一言の挨拶で、何人も目に涙を浮かべてくれた。これは恥ずかしい事でも何でもなく自然に出たものです。本当にがんばってきたからこそ純粋な涙となったのです。教科書に感動しますか??知識を頭に詰め込むだけで感動するでしょうか??僕は今、大人になって教え子には『感動』する事ができる大人になってほしいと思う。無感情で無表情。苦も楽もないような人生はおもしろくない!!3年生は本当にみんながんばってたくさんのものを得たと思う。部活ではないものがたくさんあったと思う。部活が悪いのではなく、部活にできないものを提供するのがうちの使命でもある。サッカーだけじゃなく人間的にも大切なものを伝えていきたい。

コーチがここまで指導を出来ているのも、みんながいてくれるおかげです。みんながコーチに何が足りないかをいつも教えてくれます。純粋なみんなを見て、学んでこれからもいい指導者になれるように努力していきたいと思う。3年生の引退をきっかけに指導してよかったと改めて思えた。それだけすばらしい一期生に出会えた事に感謝したい。これからもたくさんの子供に出会い、別れていくだろう。でも、一期生のようなすばらしい生徒をこれからも出していけるようにがんばりたいと思う。