今日もこの時期には珍しいぐらいの天気で温かく、グランド状態もとても良かったです!そんな中で大会最終日を迎えました。ここまでの試合内容はやられ方がずっと同じで、課題も同じ、それでも『もがく・あがく』事をしようとしないみんなの態度がやはりコーチ陣から見ても歯がゆくて、今日は三木コーチが『頭を使わせる手段』として、アップからきつめにみんなを追い込んで体力を低下させました。疲れたらどうなるか?動けない・・・だったらどう試合すればいいのか?と必然的に考えさせる為だったのですが、子供にはやはりそれが伝わっていないというか理解してやっていないくて、『何でこんな試合前にしんどいの??』と思う程度だったに違いありません(%ショボ男%) みんなの考える事への本気の気持ちが出ないまま、やろうとしないままに初戦を迎えました。

初戦は、BIWAKO SC(滋賀県)でした。序盤のリズムを作ろうとする前に開始早々の攻撃から藤田くんがゴールを奪い、先制。確かにずばらしい立ち上がりと言えますが、今のチームの課題は守備にあって、きちんと失点をしないように考える事がテーマなので、このゴールではなく、『全員の最初の守備』のほうが、見るべき所として重点を置いていました。ところが守備は、相変わらずたまたまFWが一人だった相手に枚数が余る事ですでに戸惑っていた(%ショボ男%) 攻撃に枚数を掛ける・・・守備の人数は余っている・・・どうすればいいのか?なんて答えは一つしかないのに、守備のメンバーに思い切りというか判断出来ない消極さが目立つばかりでした。攻めるタイミングを失う事で、中盤と前との距離が開き、開いたスペースに相手が入ってくると捕まえられずに、またしても1本のパスから失点(%怒る男%) ひどかったのは後半で、同じような1本で簡単に崩されるモロさを見せました。一体、この軽さの中でどこがもがいてると言える?どこでがんばっていると言える?攻撃が3点取っても、同じように失点しては勝てる試合も当然勝てない。しっかりと守備をしてから枚数を掛ける攻撃、というイメージの4バックなのに、単に後ろに『保険』の人数を余らせるだけで、何も考えれていない。むしろ来ない相手にビビっている・・・つまり『自分の精神的な弱さ』が出た試合でした。

まだ口で言っても分からないみんなには、体で気付いてもらうしか方法はない・・・という事で、試合の合間に山道を走る事にしました。今日はとにかく全員がしんどい目に遭いました(%痛い男%) 出ていない選手だって、試合の間はずっと休む時間もなく、フルにステップをしています。試合の合間は同じように山道を走りました。体にはきつい思いをさせましたが、強くなるってそういう事だと思う。しんどい事から逃げる子は、ここぞという時にがんばれない。。。そんな選手がいるチームは試合で勝てない。勝負に勝てないのです!しんどい事をさせる、しんどい思いをさせたい!とコーチが思ってやっているのではなく、みんなが『しんどい中でどうもがくか?』なんです。しんどいから、休みたい・・・としか考えられない選手が味方の為にがんばれるか???って話です。
きついけど、がんばる。みんなががんばっているから俺もがんばる。そういうチームの雰囲気にしていこう!そうすれば一緒に悩んで一緒に乗り越えていける!個々のがんばりだけで今のチームは変わらない。みんなの気持ちを一つにしないといけない。

2試合目はアクアFC(愛知県)でした。こちらのゲームでも内容が改善された姿は見れませんでした。疲れた状態で試合を迎え、がんばる子だけががんばる・・・中での声も少ないし、お互いに声を掛け合うシーンも見られない・・・奪ったゴールは完全な個人技頼りで、失点は裏への突破と同じ繰り返し・・・(%ショボ男%) 味方の為に何とか体を張ってでもがんばってやろうとする子がいなかった。ゴールへの意欲、失点をしない為の気持ち・・・両方欠けている。どちらも足りない(%痛い男%) 全くないとは言わない。だけど、相手は逆に攻めたいこちらの攻撃を止めたいと思うし、守りたいこちらの守備を崩そうと必死になってくる。そういう相手を上回るにはそれだけの覚悟というか気持ちっていると思う。それが見られないまま試合は終わった。チャンスはあった。でも、決められない。ピンチがあった。それを決められる。結果は当然のように勝てない・・・またしても日初戦の3−3に続いて2−2の引き分け。ただ・・・内容重視のこの大会を考えるとあまりにも収穫がなさ過ぎる状態でした。

最後は、ナイキカップを見据えた試合をアザーレアとさせてもらいました。しっかりとテーマを持って、各自の責任を重視して試合をしました。開始から前線の翔太くんを中心に早い、高い位置でのプレッシャーを掛けてチャンスを作り、一翔くんのゴールもあって試合は優位に運べました。守備は3バックにしたので、4バックとは当然違うのですが、同じように考えたプレーが出てしまっていたりしてピンチもありましたが智貴くんを中心とした守備が最後の所でしっかりと守って失点はしませんでした。中盤もサイドの亮汰くんと園崎くんがいい突破を見せ、なかなかいい出来でした(%笑う男%) でも、がんばらないといけない森野くんが完全に足が止まり、頭も止まっていた。ものすごくチームに負担が掛かった状態の中でも、しんどい気持ちが勝っていたのでどうにかしようともしなかった。ハーフタイムでも、しんどそうな顔をしているだけだった。会話もない。ここがずっと言ってる『もがこうとしていない』所だ。意地でも、しんどい今日に変わってほしかった。明日につながる何かを見せてほしかった。。。それでも、動けない森野くんは何も出来ないまま時間が過ぎていく・・・さすがに見ていられなかったコーチは、残り5分で森野くんを呼んで言葉を掛けた。『しんどいのはずっと見ていても分かっている。でも、そのしんどさに自分自身が負けているだけだ。みんなはお前を信頼してパスも出している。そんなみんなを裏切るな!!しんどい今日こそもがけ!!本気の気持ち、執念を出せ!!』と。そこから森野くんは、出なかった足を気持ちで出し始めた。それでも届かなかった。でも、諦めなかった!!次のプレーも、その次も、足を出した!!その足はもう『気持ち』だけで出したものだった・・・それが『次につながる一歩』だ、と思った。
試合終了の笛と共にグランドに倒れこんだ森野くんを、みんなは『よーがんばったな!』とねぎらいの言葉を掛けた。がんばっている姿は誰が見てもがんばっていると分かる。本当に気持ちが入ってプレーすれば、こうして最後は仲間も救いの手、救いの言葉を掛けてくれる。それをAチームも今しないといけない。今回のこのナイキカップのメンバーだって同じで、みんなが出来ている事ではない。森野くんだってがんばりを見せたけど、プレー自体の結果は、足も届かなかったし、成功ではない。それでも!!だ。今欲しいのは、こういう『もがく・あがく』事だ。みんながしないといけない。出来ないなんて最初から決めるものではない。みんなが必死になれる時期は今しかないんだ!!がんばれる時にがんばっておかないと人生そのものに影響してくる。今日の森野くんのがんばりを見た事で何かをそれぞれが感じただろう・・・それを次は『自分が!』と思えるようにしていこう!!
