以前スクールの活動とは何か?の説明をしました。そしてその時に、子供は今たくさんの選択肢の中から選べる環境にいる事も少し言いました。トレセン、少年団、スクール、スポーツ21・・・とサッカーの種目だけでもこれだけ多くを小学生が選べるようになっています。そして、その選択するという事で大きな分岐点になるものが『進路』です。ファルコは中学生のチームであり、当然毎年3年生の卒業生を送り出します。卒業生は、進路をそれぞれで悩み、考えて決めていきます。その手助けが出来る範囲ではやっていきたいと思っていますが、やはりそこはサッカーのコーチである以上、サッカーでの進路を考えている子にしか力にはなれません。しかも高校に入ればそれでいい、というものではなく、私学は経済面での問題もあります。そうなってくると保護者の方々の理解のウエイトのほうが多く占めるのかもしれません。が、人生は一度きりである事を考えても、自分がしたい事を優先させないと後悔しか残りません(%ショボ男%) 本当に難しい事です。
やっぱりこうしてたほうが良かったなぁ・・・・
と後で思うのは簡単な事ですが、こうしたほうが『絶対に』いいという事もありません。それはその場所でその子がどういう努力をするかにもよるからです。さらに言えば、周りの環境(先輩・コーチ、同期のメンバー)も大きな要因となるでしょう。そう思えば個人にとっての『ベスト』の選択ってどういうものだろうか????
最近、卒業生から連絡があります。年度が変わると悩みもあるものです。そんな中で、県外に出ている選手から、
『最近サッカーが楽しくないです』との言葉が。さらに同時期に、この近くの公立高校へ通う選手から、
『先輩が真面目にしないし面白くない』と。続けていると様々な悩みがあります。口にしないだけで人は毎日何かに悩んでいるものだと思っています(%痛い男%) たまたま同時期だったから紹介したこの2人の言葉ですが、そしたら2人が高校を入れ替わったらうまくいくのか?と言えばそんな単純なものでもありません。結局、その場を選んだ事も個人の責任であり、面白くないから・・・だけで済ませてはいけないのです。面白いからいい選択だった、という事でもないと思う。苦しかったけど、やりきったから楽しかった、と言える事のほうが価値があるし、すばらしい人生だとコーチは思う。だから、悩む気持ちも理解はするし、アドバイスもするけど、その場所で『自分が全力でやる』事が出来ればそれがいいのではないかと思う。もちろん、途中でも書いたようにそれを妨げる環境に問題がある場合もある。仲間とうまくいかない。先輩と、後輩と、コーチと・・・でも、やっぱり自分が一体どうしたかったのか?そして何故、その場所を選んだのか?という初心を忘れずにがんばり続ける事で自分も周りも変わっていくと思う。
昨日も五色の会場で藤田くんと森野くんとそんな進路について少し話もした。と言うか、コーチの経験談を話した。2人にとってはまだ未知の世界だからピンとこないだろうが、コーチの言ってる事は理解出来たと思う。今現在うまい選手が一流になるのではなく、一流の可能性を持った人間が努力を続けていけるかどうか?なんだと思う(%笑う男%)
進路への選択肢をいずれ迫られる3年生は、本当に自分がしたい事をきちんと持っていてほしい。それに加えて、それを貫く自信を持たないといけない。思いがブレるとやはり何をやっても、どこに行っても同じ。確固たる気持ち『信念』をしっかりと持ち続けていくようにしてほしい。
どこに行くのか?
ではない。
全国区がすごい
だけではない。
その場で自分を見失わず、謙虚に、真っすぐに努力を続ける事が一番の価値ある姿だ。成果はその姿に反映されていく。初心を忘れ、謙虚さを失えば信頼も、評価も全部失う。何が一番正しくて、何が一番正解なのか?その答えは『本人次第』だと思う。指導者として濁しているような答えだけど、やっぱり本人の気持ちの『軸』がブレなければ立派な人間になるものだ。周りの環境のせいではなく、自分がどうあるべきかを常に向き合える人間になってほしい。進路が全てではない。でも、進路は自分を変える大きなきっかけにもなる。ゆっくり焦らずに、だけど『責任』を持って選ぶようにしよう!!
