今日は朝から高円宮杯の北播予選の最終日、決勝大会でした!
ベスト4に残ったチームで準決勝、決勝、3位決定戦が播磨中央公園グランドでありました。うち以外の3チームは三木地区だったのもあるし、一番近いという事、1試合目ではなかったのですが、1試合目のチームはアップが出来るようにと思って準備から中心となってうちがやりました。率先して動く姿勢は指導者も見せていくべきだし、こういった姿を選手も絶対に観ていると思うし、良い手本になっていかなければと思います。勝てば良いとか、勝利する事よりも何倍も意味のある事だと思います。
朝の準備を終えて、選手はまたテーマとメンバーを決めるミーティングからスタートしました。自分達でやる、という形をとってから半年となりますが、本当に少しずつではありながら成長していきました。決めるという自由は一見楽に見えるかも知れないのですが、それだけの責任を背負っているという難しさもあるという事をちょっとずつ認識しながら今日までの時間を紆余曲折しながら彼等なりに進んできました。一つの区切りとなる今日はそんなそれぞれの思いをしっかりと発揮してほしいと思いました!
こちらも朝から準備に余念がありませんでした。
今年はピッチの中で一緒に戦う事は出来ませんが、それでも自分達に出来る事をやろうという事で大声援を送ってくれました。初戦からずっとみんなが声を大にして応援してくれた事はピッチ内の選手にも十分に伝わったと思います!今日は2試合ありましたが、それでも応援してくれる声は衰える事なく、響き渡り文字通り選手と一緒になって戦ってくれました。そんな思いを受けて中で戦う選手も力を十分に発揮してくれたり、決して多くはないファルコの3学年38名が本当に一つになって戦える良い準備が出来ていました。
アップをしてからは試合前の時間にまた自分はスタメンを集めて話をさせてもらいました。
昨日は『このピッチに立てる喜びを持って感謝すべき人への思いを出そう!!』
という事で各自が親、家族、兄弟などを思い浮かべて戦ってくれました。今日は、
『この日をこの仲間と迎えた事に感謝しよう!』という事で、仲間のお互いの思い出を語り合いました。そこで短いようであっという間だった3年間を思い出した3年生の数名は感極まってしまいましたが、こういう思い切りやってきたからこそ感動出来る時間を経てきた事は素晴らしい経験だと思います!
固い絆で結ばれたこのメンバーでの集大成となる試合。
昨年3年生が引退を決められた相手と同じFC志染さんでした。同じ大会のほぼ同じシュチュエーションで対戦になるのも何かの運命でしょうかね。。。
選手も良い緊張感を持って試合を迎えました。仲間と自分を信じて精一杯戦ってくれました!試合は良い入り方だったし、みんなの緊張感も昨日に比べて落ち着いているような感じには見えましたが、それでも焦ってしまうシーンはあったりして、ゆっくり観れるというような余裕はありませんでしたね。それでも自分は選手を信じて見守るだけだったし、何が起きても受け入れようと覚悟を決めて今日を迎えていたので、みんなが出来る『今日最高のパフォーマンス』を出させたい事だけを考えていました。
試合は前半のロスタイムに失点を喰らってしまったのですが、それでも選手は下を向く事なく相手ゴールも何度も脅かしたし、前向きな気持ちとプレーをだし続けてくれました。ですが、結果的にはゴールという形にまでは結びつかずに0−1のまま敗戦となりました。本当によくがんばっていたのですが、こういう事も今後の人生でも何度もあるだろうし、がんばっただけの素晴らしい試合にはなっていたと思う。
敗戦に一度は落ち込んでしまっていたみんなでしたが、3位決定戦に向けて長く時間が空いていたので、リフレッシュをしておいで!という提案にメンバーはピクニックという事で播磨中央公園の芝生広場でしっかりとリフレッシュをして戻ってきました。具体的な行動できちんと自分達を取り戻してきたこのメンバーはやっぱり素晴らしい人間に成長したと思うし、仲間になったな〜って思います!
3位決定戦は同じく準決勝を敗退してしまったM.SERIOさんでした。春の北播カップにて準優勝したうちはこのM.SERIOさんに敗退しての準優勝だったという事もあり、これまたなるべくしてなったと思うような状況でした!みんなの頭の中に3年生が引退になるかも・・・みたいな不安もなく、本当に前向きな雰囲気で最後の試合を迎えてくれました!!
試合は序盤から素晴らしい出足によってペースを握り、唯人くんのゴール、永遠くんのゴールで先取したものの、すぐさま1点を返されて前半は2−1でリードして折り返しました。後半に入ると、さすがに疲労の色も濃くきつい状況下ではあったのですが、交代選手も含めて最高の準備をしてくれていたので、みんなで試合を戦う事が出来ました。粘っていたのですが、同点ゴールを決められて2−2のまま終了。延長戦も死力を尽くしたものの、お互いに無得点で勝負は県大会出場権をかけてのPK戦となりました。
蹴るメンバーも3年生に決めきってもらいました。この緊張感の中、逃げる事なく『俺が蹴る!!』と出てくれた嵩人くん、涼雅くん、快晟くん、唯人くん、由真くんの5人に勝負を託しました。ですが、勝負の神様は微笑んでくれる事なく残念ながら敗れてしまいました・・・・。
泣き崩れる選手達の姿は本当に痛々しかったですが、誇れる試合をしてくれたと思います。自分達で背負った責任を本当に体と心いっぱいに受けて彼等はまた一つ大人になったと思います。応援してくれていた1,2年生もこの試合には大きな感動を受け、同じように涙してくれていました。自分にとってはそちらのほうが感動的でした。
・・・・思えば今年の2月にいきなりの監督交代となり、自分が全体を指揮する形になりました。3年生はかなりの戸惑いがあったと思うのですが、それでもこんな自分を信じてくれて、気が付けば自分が思っていた以上の最高のチームにしてくれました。何度もミーティングを重ね、『どんなチームで終わりたい?』という事へこだわった中、『周りが楽しそうと思えるような魅力あるチーム』を目指してやってきました。今日、3学年の保護者の方々が一緒に応援してくださいました。卒業生の保護者まで来てくださいました。うちの両親まで来ていました。。。みんな『今の3年生チームを見たい』と思ったからです。思わせる魅力があったからです!これは創ったものではなく『生み出したもの』なのです。何もない所からみんなが、みんなの力で生み出したのです!終わってみれば歴代の中でも最高と言っていい素晴らしいチームになっていました!スタメンだけではなく、そのサポートをしてくれる選手も、保護者も、スタッフも、みんなが一つになった良いチームでした。
結果を残せなかった、出させてあげられなかったのは監督として、人間として自分がまだまだ未熟だったからです。選手はこれ以上ないがんばりを見せてくれていたし、その選手には感謝の気持ちしかありません。後悔など、一切ありません。こんな素敵なチームを指導出来た喜びは、どこに行っても胸を張れます!!君達はコーチにとっての誇りなのです!たった半年間でしたが、ここまでチームを成長させてくれたみんなの一人一人の力や可能性に何度も助けられ、また教えられました。未熟な自分は教わる事のほうが多かったのですが、この教わった事を次の1,2年生にしっかりと伝えていきたいと思うし、3年生はまた来年でも、再来年でも、この後輩の試合をまた見に来てほしいと思う。きっと今日の悔し涙を、うれし涙へと変えてくれていると思うし、そうなるように今日からまた一緒に成長していきます!!
3年生が残してくれた『魅力あるチーム、人間』をしっかりと引き継いでこれからもさらに魅力あるチームへとしていきたいと思います!
3年生のみんな!!本当にお疲れ様でした!!そして、本当に本当に、ありがとう!!!