今日は加美スクールの日でした!

12月に入って一気に冬らしくなった今日は天気予報でも強烈な寒波が来ると言っていた通りに朝から少し雪も待っているような天気でした。当然その寒さは強かったし、厳しいものでしたが、元気に行った加美スクールでは相変わらず生徒が『寒い〜〜〜・・・・』って言いながら半パンで登場する子が多かったです(笑) 言葉と行動がちょっと伴っていませんが・・・って言いたくなるシーンでした(笑)

それだけ元気という事は良い事ですし、加美スクールは毎回必ず15名は参加をしてくれるし、今回も16名でした。そうやってみんなが元気にがんばっているというのは良い事だと思うし、これからもそんな元気なみんなでいてほしいと思います!

今日はスクールを始める前にみんなの様子を見ました。一番最後だったのが5年生の賢士朗くんだったので、準備をしている所で『なぁなぁ!このみんなの荷物見てどう思う?』と聞いてみました。すると賢士朗くんも『ぐちゃぐちゃです』と言ってくれました。自分の思いだけで子供に何かをさせるのはやらないので、そうではなくみんなが実際にどう思うか?を聞いてからやるようにしています!その言葉を聞いた上で、『ねぇ!練習を始める前にちょっとみんなの荷物とか見てきてくれる?』と言ってみると、みんなは外に出て、汚いと実感したようで綺麗に整頓からスタートしました。そんなみんなに、『どうして綺麗にしたの?』と聞くと、『汚いと良くないし、あれだけ散らばっていると誰かがこけるかもしれないからです』と答えました。そこまで意味を持てると行動にも意味が出てくるので、『そしたらそんないろんな事に気付くにはどうしたらいい?』と聞くと、

『もっと周りを観る』と言ってくれました。

『そうだよね!周りを観れるとサッカーでどんな得がある?』と聞くと、

『相手が見える』『ゴールが見える』『スペースが見える』『仲間が見える』などたくさん出てきました!!つまり周りを観れるのはサッカーをする時でも役に立つと思わない??って事で、そういう整頓一つにしても、『物を綺麗にするのが目的ではない』事を理解してほしい。こういう部分を多くの指導者やチームは『綺麗にしましょう!』と綺麗にする、見せる為にやってしまうのです。その方法はやっている選手にしたら『こうしないと怒られる』って事になってしまうので目的がズレます。だからこそ、今回のように何かをやるには目的が必要である事を分かってもらうようにしました!

当然ですが、目的を理解した子供の行動は一気に加速するし、これを指導だと思っています!やらせる事に満足する大人ではなく、『やる事に意味を持たせる』大人になりたいと思います!

今日はそんな事から『周りを見よう』って事をテーマに一日がんばってもらいました!

基本的にメニューはスクールは変わる事はあまりありませんが、『何にこだわっていくか?』を変える事は多々あります。

ですので、今日もステップ→レベル9キャッチ→リフティング→コーンドリブル→4対4のゲームという流れはいつもの通りでしたが、中身を『周りを観る』事を一つのテーマにしてやっていくようにしました!

ステップもしっかりと出来るようになってきた上でレベル9キャッチでは練習での取り組みに差は見えています!練習を一生懸命にやっている子はやっぱりそれだけの成果が出てきているし、そういう子には必ず声を掛けていきます。でも、反対に練習を大事にしない子ってやっぱりいます。そういう子に共通するのが『何の為に練習に来たの?』と質問すると、『うまくなる為です!』と言い、『そしたらうまくなる為にどうするの?』と言うと、『努力する・練習する』という言葉をほぼ100%の確率で言います。やっていない子に限って言います!そうやってやっていない子と言うのは、日頃、どこかで大人のプレッシャーによって『やらないといけないもの』として植え付けさせられているという事でしょう・・・。だから、やらないといけない、出来ないといけないって発想になってしまう。

そうではなく自らがうまくなりたいと思っている子は自然と練習を楽しむし、自分で改善していくのです。そういうのが本来あるべき姿なのです!自分も多くの子供を観る機会が増えたからこそ分かってきた事ですが、先ほどの問答になってしまう子供には、『練習をする意味』から伝えないといけないですね!今日の自分の『学び』です。

加美スクールは技術的には非常に高いレベルにあるのですが、それを『どうやって活かすか?』という手段を知らない子がとにかく多い。。。

うまく試合で力を発揮出来ない選手が多いと思うのですが、それはこうした日々の活動の中での目的意識にズレがあるからだと思います!こういうのはこの頭は感覚が柔らかい年代にやっぱり改善しておかないとこの時に癖になってしまうと、なかなか変化が難しくなります。やらされるのが当たり前になってしまうと、自分の楽しみを得る事は出来ません。今日の加美スクールもそういったずっと二学期の繋がりから『楽しむにはどうする?』という事を考えてもらっているのですが、その事をだいぶ獲得出来るようになってきていると思います!

ただ、自分で気付くレベルにある子と言われて気付くレベルにある子は当然いるので、その差は問いかけを繰り返ししながらやっていくし、早く自分で気付いた子にうまく全体を促してもらうようにしていきます!

今日は最後のゲームでも、コーチの『楽しかった?』という質問に理由を持って答えられる子が増えました。特に楽しくなかった側がしっかりと『自分から関わらなかったから楽しくなかったです』と言えるようになりました!その意味さえ自分でわかっていれば、あれこれ言う必要もなく、『だったら自分で楽しくやれるようにがんばってみようか?』と言うだけで良いのです!そこからは勝手に選手が努力をするし、実際に回数をやればどんどんと良くなっていきました!

自分で楽しむのは自分でやるしかないし、楽しくなかった時も自分のせいなんだって事さえ分かれば本当に誰もが楽しめるのです。楽しめない理由は『誰かが誰かのせいにしているから』なのです。それがコーチが選手のせいにしているチームも多い訳です。『なんでお前やらへんねや〜〜〜!!』なんて言葉を会場では聞きますが、やれないようにしているのが自分のせいだと言える指導者は少ないのです。指導者も選手のせいにして、自分を守るのではなく、保護者も同じで子供のせいにして自分を守るのではなく、自分自身がどうなのか?子供が精一杯やれる環境を本当にサポートしているのか?をまず省みるのが大事かも知れませんね!

子供は本当によく考えてやれます!今日も最初に整理整頓ができなかった選手達が何も言わなくても最後の片付けはみんなで協力し、見事に全員で完了させました。そうやってこちらがあれしろ、これしろ、と言わなくたって選手はやれるのです!この力を信じ、伸ばしていけるようにこれからもがんばりたいと思います!!