今日は加美スクールでした!三学期最初の活動という事もあって、みんなの元気な姿が少し新鮮に感じるぐらいでした♪

今日は18名の参加があり、元気にやれたのですが三学期は一年においてのまとめの時期でもあります。自分は一年間を通して伝えたいものがあるのですが、一学期と二学期に関わってきた成果がどれだけこの三学期に『コーチが言わずとも出来るか?』という自分の指導へ対する成果を見たいという気持ちもあります。うまく伝えているのであればこちらがあれこれ言わなくてもしっかりとやってくれると思うし、それが伝え方が悪ければやっぱり出来ないという事。その『出来ない事が子供のせい』ではなく、自分の指導不足であると思えばまた次年度への自分への課題となっていくので、そこを考えながら毎年成長していきたいと思います!

確実に、年々子供に大声で何かを伝えるなんて事はなくなったし、自分のなりたい指導者の形には近づいてきているので、そこをさらにこだわっていきながらも『自分一人ではなれない』事を自覚した上で、選手や保護者、地域のニーズとも合わせていけるのが理想だと思っています!

今日もスクールはステップからスタートをしましたが、そのステップでも自分がどのようにやるか?を言う事はしないで、

『良いと思った事はやっていこう!それが周りに伝わるともっといいね!』

というような言い方で、各自の意識を行動に出してもらうようにし何かを意識してやっている子には『おっ!今腕を意識しているのかな?』などと声を掛けていくようにして、各自が何かを意識してやれるような場作りを考えました。

その次はレベル10キャッチをしました!加美スクールのボールを扱う技術は高く、レベル9をクリアした事のある選手の数も非常に多いです。そんなみんなに今年度はレベル10を与えました!みんなの様子を観ているときっと出来る子が出ると思うし、このスクールをやっている中で、学年が終わるまでに成功させたいという6年生の強い気持ちを感じる事が出来ました!!残念ながら今日はいきなりレベル10をクリアは出来ませんでしたが、レベル9までは6年生の藤賀 翔大くん、松本 慶太くん、5年生の山口 賢士朗くんが達成しました!この3人はレベル10もクリア出来そうな雰囲気は十分出していましたね!!

他のメンバーも、確実に自分に出来る事が増えているし、各自の成長はしっかりと見えるようになっています!

次はリフティングをやりました!!

まずはコーンをジグザグしていくリフティングですが、ここでも『ボールと喧嘩しないでね!』という言葉をよく掛けます。失敗をする子のほとんどは自分の体からボールが離れていくのです!つまり、壁に当てたら跳ね返るように自分の体が力が入りすぎて硬いと跳ねてしまうのです。だから、『優しく』『ボールを受け入れる』ような形で触れるようになれば、自然とリフティングやトラップってうまくなると思います。『技術』とか『練習』って一言でいうのは簡単ですが、その言葉だけでは選手は理解出来ないだろうし、言葉の伝え方も指導者として日々勉強をしています!

その次はマーカーを拾うリフティングをしました!

このメニューも大体毎年三学期に行うのですが、このメニューとレベル9キャッチは実は繋がっていて、『ボールの落下地点を感覚で覚える』事が目的です。遊び感覚でやっていく中で覚えていくこの感覚を自分のものにすればサッカーは大きく変化します!

なかなかいきなりは出来ないだろうし、このマーカーを拾うのもレベル1、2、3みたいに段階を作っています!個々のタイミングで気付く事が大事だし、そうやって自分のタイミングで気付かせる設定を用意するには、『各自に合わせた難易度』を考えるのも指導者には大切になってきます!

今日の最高は賢士朗くんの5枚取りでした!!これは1枚でも相当難しいので5枚はかなりの技術と集中力があるという証拠です!この調子でスクール同士でも良きライバル意識を持ちながらお互いに記録を伸ばしてほしいと思います!

その後は二人組でのリフティングをしました!このスクールでは『自分で学ぶ・自分で獲得する・自分から関わる』というのをモットーにしています。コーチから手とり足とりは教えません。そんな事をしてしまうから、子供は困った時に『考えるよりも先に聞く』ようになります。答えを聞いてからやってしまうと『獲得』は出来ません。自分で考え、自分で行動するからこそ成功でも、失敗でも『自分の力での獲得』となるのです。そういう経験をスクールを通してやっているし、その成果があちこちに見えるのはうれしい限りです!

二人組のリフティングをうまくやるには?という質問も最後にしました。すると、

『優しいパスをする』という回答。

『優しいパスってどんなパス?』と聞くと、

『相手に受けやすいパス』と言うので、

『相手に受けやすいのはどんなパス?』とさらに聞くと、

『ふんわりしたパス!!』と具体的に言ってくれます!そして、

『そしたらコーチにそのふんわりしたパスをして!!』と数名にお願いしたのですが、やっぱり頭では分かっていてもなかなか思うような優しいパス(選手がイメージしているパス)は出来なかったようです。そこで、

『難しいよね?でも、相手に優しいパスは必要だし、その為にはやっぱり頭で思っている通りに出来る為に練習しかないね!だから練習をやる意味が分かる?』と聞くと納得をしてくれました!言葉だけ、知識だけ、ではなく実際にやれてこそ価値というものは出ます!その事に目を向け、選手が『本質を獲得する』ようにこれからも指導をがんばっていきたいと思います!!