今日は朝から加美の杉原谷小学校さんの体育授業がありました!
自分はこのファルコに関わってからの夢として『多可町内の全部の子供と知り合いになる』という事に向けてがんばってきたのですが、多可町内にある小学校は7校で、そのうちの6校は体育やクラブ活動などで関わってきたものの、唯一関わりがなかったのがこの杉原谷小学校さんでした!どうしても先生の繋がりなどできっかけをいただいてきた事もあり、なかなか知っておられる先生がいなくて実現出来なかったのですが今年度は教頭先生である吉田先生が自分が小学生の頃にお世話になっていた先生でもあるのでよく知っていたし、その繋がりもあって体育授業をさせていただける事になりました。他の学校ではどんな風にやっているのか?が分かってくださっているけど、この杉原谷小学校さんは初めてなので先生方も自分がどんな授業をやるのか?を知らない状態からのスタートです。サッカーのコーチだからサッカーをやらせるというイメージでしょうが、そのイメージも今日の2時間で一気に払拭する事が出来ました。
人が繋がる為に必要な事をテーマに今日から6日間、この杉原谷小学校さんでがんばりたいと思います!
今回は初めてでもあるので1年生〜4年生までになっていますが、うまくやって理解をもらえれば来年度は5,6年生もやらせてもらえるかも知れないし、それも一つの目標にしたいと思います!
今日は1年生と3年生でした。全部の学年が見れるようになってきた自分は多くの経験から余裕が持てるようになってきたし、どの学年でも対応が出来るようになってきたのは大きな成果だと実感します。以前なら低学年ではまだテンパっていましたが・・・(笑) だいぶ成長したと思います。今日の1年生はすごく感性が豊かで、今までの関わってきた1年生の中でもトップを争うぐらいの感性でした♪ただ、自分が思う感性の良さや豊かさが先生の目になると『ワガママ』であったり『自分勝手』と思われているケースがある事も経験から分かっています。観る大人の感性も重要だと思うし、そういう意味では今日観てくださった1年生の先生方はすごく良い感性を持って見守ってくださったと思います!
コーチの授業は『自分で聞いて、自分で考える事です!』という事を最初に話をしました。子供の中にはなかなか落ち着いて話を聞けないというような子もいますが、そこへ注意をする事をせずに『自分が損をする』という経験も自分でしてもらって気付いてもらうのが流れの一つです。見守る大人がそれを我慢出来ずに、ついつい口出しをしてすぐに改善させようとがんばってしまうのですが、それは大人の自己満足であり子供の本質的な変化ではないので、大人がそこをまず理解しなければいけません。
初回なので、まずは子供に対して『コーチってこんな人間です』という事も含めて知ってもらうような作業も入ります。子供って言葉を並べなくても『あ、この人はこういう人だ』というものをすごく敏感に感じ取ります。今日も数分で『あ、この日は大丈夫やわ』というのが分かったようで(笑)、すごく友達のように仲良くなれました(笑)
3年生に関しては男子21名女子7名とすごい人数差であり、その男子がちょっと個性が強すぎるかも・・・なんて話も最初に聞いていましたが、全く問題なく楽しんでやってくれていました!
やっぱり授業によって『面白くない・・・』って動かないとか、やらない子っていると思うのですが今日の1年生も3年生もそういう子は一人もいなくて、みんなが自主的に動けていました。問題も解決出来る力を持っているし、かなり良いクラスであると感心しました。
自分が思う『良い』という基準は、『自分の言う事を聞く』のではなく『自分の考えで動ける子』です。言われた事だけしかしないとかではなく、自分が正しいと思った事をやれる勇気や行動力をどんどん引き出したいと思います。しばらく体育授業の現場からは離れていましたが、やりながら思い出し子供との距離感もしっかりとハマっていました。見学している子が一人だけいたのですが、ずっと傍に寄ってきて『あ〜あ〜私もやりたいな〜〜〜』って嘆いていました。この子は風邪がまだスッキリしていないので出来なかったのですが、みんなが楽しそうにしているのがやっぱりうらやましかったんでしょうね!『早く良くなるといいね!』と声を掛けるとうれしそうにうなずいてくれました♪
2時間の体育をさせてもらって、体育授業での恒例とさせてもらっている給食をいただきました!この時のルールは自分の中にあり①体育授業をしたクラスでいただく②そのクラスと昼休みを遊ぶ③給食のお礼に教室掃除を必ずやって帰るというのが自分の中にあったので、今日もしっかりとその3つをやりました。
3年生の教室でいただいたのですが、給食を食べる20分間はず〜〜〜っと質問攻めに遭っていました(笑) そのまま昼休みはみんなでサッカーをしたし、そこには普段やらない女の子まで一緒に参加をしてくれたし、とても楽しそうにがんばってくれました。この杉原谷小学校は芝生のグランドなので、子供達はより生き生きとしているし、笑顔がいっぱいの学校でした♪
掃除も自分が一生懸命やる事で、それを感じ取ってくれる感性の良い子供達は黙々とがんばってくれたし、本当にみんながテキパキ動いてくれたのでとてもスムーズに終わりました。自分はこういう時に本当に細かく観察をしながら、次のメニューを考えたりもします。掃除用具も丁寧に扱っているのが分かったし(学校によってはホウキなどがボロボロの所もありますが)、『角っこ』『端っこ』まできちんとやっているのを見てもこの学年、クラスはきっと良くなるだろうな〜って思いました。
道具も芝生や泥がたくさんついたのを掃除していると冷たい水なのに、女の子が率先して綺麗に手伝ってくれたし、本当に子供って素敵やな〜♪自分もこんな気持ちを忘れたらあかんな〜♪って思いました。
『現場という最高の教科書』という自分の指導哲学があるように、まさしく今日はまた多くを勉強しました。自分は体育を『教えに行く場』ではなく『学びに行く場』と思っているので、今日も多くの発見がありました!また明日からもずっとしばらく続くので本当に楽しみです!きっと喉は潰れるでしょうが、それは怒鳴るとか注意の声ではなく『ひたすら誉める声』なので、自信を持って枯らしたいと思います(笑)
純粋な子供に多くの事を学べる時間を大切にこれからもがんばりたいと思います!
初回の感想としても先生方には『目からウロコでした』と言われる形で、やっているものが良いものであると思ってもらえる事が出来ました。今後は先生方とも子供への関わりについて話が出来る機会を増やし、同じ指導をしている立場として一緒に成長していけるようにがんばりたいと思います!