今日はまた朝から加美の松井小学校さんでの今年度最後の体育授業がありました!
今日で11月の八千代南小学校さん、1月からの杉原谷小学校さん、この松井小学校さんの3校で合計75時間もさせていただけました♪さすがにそれだけの時間経験させてもらえると発見も多かったし、多くの成長がありました。その成長を実感させてもらえるタイミングというのは子供からの手紙だったり、先生方からの意見を聞けた事です。その第三者の意見を聞いたりする事によって自分の意図する事とは違う考え方を聞けたから感じる事があったしそれによって自分がまた考える要素が増えた事が『成長』と考えられます。うまくいったから、ではなくうまくいかなかった部分とその理由を考える事で成功へ繋げる事を自分の成長の時間と思ってがんばろうと思います!
今日は1時間目〜4時間目までの連続という事で、1時間目は1年生、2時間目が5年生、3時間目が2年生、4時間目が3年生でした。どの学年も最後の授業だったので、楽しく出来ればいいな、と思いました(とは言っても楽しくするかどうか?も子供に任せる所ですが・・・)!
今日は外で出来たのが良かったし、大きな運動場で思い切り出来たので、寒さはありましたが元気いっぱいに出来ました。
自分がこの5時間ずつの体育を通して伝えたかった事はどの学校でも同じで、『自分で考える事と繋がる事の喜び』です。ただ、どのクラスでも最初の授業で伝えるのですが『コーチの話をきちんと聞かない事』と『ルールを守らない事』をしてしまうと伝えたいものを獲得する事は出来ないという事です。その事は毎時間伝えていく事で、子供はどんどん変化をしていきました。自分は普段のみんなと関わっていない冷静な第三者だから変化がものすごく分かりやすいのです。たった5回の授業ですが、みんなの変化はすごく見えたし、クラスの雰囲気も明らかに良くなっていくのが見えました。
クラスが変化をしていく中で一番目立つのは男女の仲です。普段はなかなか自分達だけで歩み寄る事はしなくなっていくのですが、こういう時に自然と交流していく中で関わりを持ち、結果感想文でも『最初は男女でやるのは嫌だったけど、やってみると楽しかった』という感想がものすごく多かった。何事もやってみるのって大事なんですね!という言葉も出ていたように、子供達にそういう経験を味わってもらえた事は本当に良かったと思います!
コーチの授業は一つのきっかけでしかありません。
コーチは『こうしなさい!』とか『これが良い方法です』なんて事は一切言いませんが、みんなに尋ねる事はたくさんしました。
『どんなクラスにしたい?』
『その為にどうするべきかな?』
などです!考えるのはみんなであり、行動するのもみんな。良いと思う事はやってみる!それの繰り返しだと思うのです。結果はうまくいくばかりとは限らないけど、やってみる事で見える、出てくる結果を考えて次の行動をすればきっと進歩していくと思います。5回の授業の中でも、そういった事を繰り返しました。失敗や喧嘩、揉め事もたくさん起きたけど『これで楽しい?どうしたらいいと思う?』と聞けば子供は必ず考えるし、その答えを出しながらどんどん良くなっていきました。本当に素晴らしいと思う気持ちでいっぱいです!
子供の手紙や感想文ですごくうれしいのは、『失敗から学んだ事』を書いてくれている子が多かったのです。誰だって失敗はしたくはないのが本音。でも、成長には失敗は欠かせないものです!大きくなっていくにつれてどんどん失敗を怖がってしまうのが人間です。小学生の年代は多くの経験が必要ですから、失敗も多くするべきなのです!そんな中から学ぶのです。最初はこんな失敗をしたり、出来なかったけど、協力して出来たとか考えてやれるようになった、とかうれしい経験がたくさんありました。
そして、そんなチャレンジを『やってみようかな?』と思わせるのも大事です!自分が出している雰囲気で決まると思っています。いくら口先だけで『失敗してもいいんだよ』と言ったとしても本心がそう思っていなかったらやっぱり子供には伝わるのです!本当に失敗をしたらいいんだって事を伝える事が大人としては大事です。今日も1年生はたっくさんの文句が出てきたのですが、その文句を言ってる子も本当に必死で何かを訴えようとしているのです。本気になった感情を表に出す事は小さな年代の時には必要なのです。その上で、ゆっくり成長過程を見ながら『怒った時の自分は楽しいのかな?』みたいな歩み寄りをしていくときっと子供は気付くはずです。何もかも、経験をする前から大人の目線で否定をしたり、注意をするのではなく、子供自身が良いと思っているのか?楽しいのか?をまず優先させる事が大事ですね!
今日も4時間というのはあっという間でした!
今日も最後にたくさんの手紙と感想文をもらいました。各自の思いを書いた用紙を一枚一枚読ませてもらっていると、すごく心に響くものがたくさんありました。みんながこの体育から学んだ事は『サッカー』ではなく『協力する喜び』や『自分からやってみる事の価値観』だったりするのです。最初にコーチからの約束をきちんと聞いて、コーチの話を聞こうとしたり、ルールを守って楽しもうとした子はやっぱりそれだけのものを獲得していました。それはコーチではなく、その子自身のすごさなのです。反対にコーチの話をきちんと聞かなかったり、ルールを守らなかった子はその子自身が面白くなくなる。それも現実なのです。どちらが良いの?という事を決めるのは『自分』である事が大事です。誰かに決めてもらうのではなく、従うのではなく、自分の頭と体と、大事な心できちんと決めてほしいのです。クラスが良くなる為に、自分が良くなる為に何をすれば良いのか?何が出来るのか?を考えれば、自然と良いクラスは生まれます!誰だって楽しいクラスにしたい。でも、思うだけでは人は、環境は変わりません。
やはり『具体的に動く』事です!やるしかないと思ってやってほしい!色々やってみてほしい!来年度も呼んでいただけるかどうか?は分かりませんが、呼んでいただけたらまたみんなの一年の成長を楽しみにしています。こうやってたくさんやらせてもらえた事で子供との距離も随分近くなりました。みんなが自然と近寄ってくれました!この『子供から寄ってきてくれる』事が大人を認めた証拠だと思っているし、そんな自分にならなければ指導者をやっていく意味がないと思う。子供に対して構えて、偉そうぶって距離を勝手にあける事で満足しているような指導者にはなりたくない。一緒に考え、一緒に成長する。これからも子供とはそういう関係性でありたい。
多くの時間を与えてくださり、多くの理解をいただいた松井小学校の先生方本当にありがとうございました!また機会があれば皆さんと色々な対話をさせていただきたいと思います!ありがとうございました!!