自分で考える習慣!中区スクール♪

今日は中区スクールの日でした!

前回もスクール前には『今日スクールで何を残したい?』という質問をしていたのですが、今回も同じくその質問をしました。まだハッキリ言ってみんなの答えは『抽象的』であり、『具体性』がないので出来ないものが多いです。実際に、やりたいプレーをゲームではなかなか出来ません。その経験をしてもらうまでは基本的に子供自身の意見を尊重しているのですが、実際に出来ない経験に出会った時に『どうしてだろうね?』を真剣に考えてもらいます。この習慣は今のファルコの中学生を対象にしても思う事であり、自分自身に置き換える事も出来る大切な事なんです。出来なかった事には理由があり、それをしっかりと追求していく作業を人はなかなかしません。追求する前に、『人のせい』にして終わるからです。もしくは諦めるからです。

そうではなく、『なりたい形をイメージしてそこからの逆算』が出来る人間になれば、自然と『今やるべき事』が見えるという話です。今はスクール生にそれを伝える勉強をしている最中なので、簡単にうまくはいきませんが指導をする事においてはとても大事な事だと思っています!

そんな話をして、各自で決めた所からスクールはスタートしました!!

最初はラダーでのステップからやりました!ここでも『何をしようとしているのか?を意識して!』という事を言い続けました。『やっているつもり』ではなく、周りに伝わるぐらいまでやってこそ本物。自分だけで判断をしないのが大事です。その事も話しながらやってもらったので、各自が何をやろうと、意識しているのか?もよく分かるステップでした!!当然ラダー一つにしても、『こういうやり方をすると効果があります』みたいな事はあると思います。でも、もっと肝心なのは『どうしてラダーをやるのか?』という目的を持つ事にあると思います。そういう一つ一つの事に意味を持ち始める事によって、『このラダーをこういう風にやるとこんな効果があるんだよ』みたいな話も出来ると思っているので、まずは各自なりの目的をしっかりと持たせるようにしたいな、と思います!

次はレベル9キャッチをしました!

ここで、少しずつ成果が見えてきました。この種目はいかに考えてやろうとしているか?がものすごく行動(プレー)に出るものです。ですから、何気なくやっているのと、考えてやっているのが本当によく分かるだけに今日は各自の変化や成果みたいなものが見えました。

子供が考えてやっているかどうか?を探る一番の方法が『問いかけ』です。それをやってみる事ですぐに返事があれば『考えてやっているから』と分かりますが、聞いてから考えている子はそれだけ『考えずにやっているから』という事です。この問いかけの習慣をまず確立させていく事で、選手と指導者との関係性が深まっていくと思っているので、子供には自分で考える習慣と責任を持ってほしいのです!

今、テレビでも中学1年生が暴行から殺されるという痛ましい事件も起きていますし、今後こういう問題は身近でも起こる可能性は十分にあります。どうしてか?と言うと『責任を持って行動する習慣がないから』なのです。やりたいからやる。ムカつくから殴る。そんなわがままが世の中に溢れかえっているからです。この歪んだ常識を正していく為にも、この小学生年代からきちんと各自が自分の頭で考える習慣が必要になってくると思います。事件の根本を解決するにはそれしかないと思っています!

レベル9キャッチでは、各自が自分なりに動きとボールの強さを考える事が出来ていたし、その後のマーカーを拾う動作も、自分なりに高さを考えたり、動きの効率化を考えたりしてやれているのが分かりました。やはり考えた分だけ行動に出てくるし、その行動に出た分だけ、成功へと繋がっていくのがハッキリ分かります!子供もそれによって自信がついていくし、自然と前向きな雰囲気になっていきました!!

フリーの測定をする時も、今まではミスしてボールを追いかけている、もっと言うとリフティングしている時間よりも『何もしていない時間のほうが長い』状態でしたが、最近はそれがかなり少なくなってきました。回数的にすぐに目に見える成果が出るとは限りませんが、こうした変化の積み重ねはきっと確実な成長を証明してくると思います!

最後はゲームをしましたが、この時は『自分で決めたやりたい事が出来ない理由』について考えてもらいました!ドリブルをしてシュートを決めたい!という事を言っても、試合をやると出来ませんでした・・・という事なので、『どうしてなの?』をしっかりと考えてもらいました!これは、ほとんどの理由は『決める時からの決め方が曖昧』だからです。具体的にやるイメージもない状態で決め事をするから出来ないのです。自分がやりたい事を自分でイメージ出来ていない限り、それをやる事は出来ないはずです!

その事を時間をかけながらでも子供には伝えていきたいと思っています!自分でやるという事の『本質』とも言うべきこの事さえ分かれば、きっと全ての努力が楽しめるようになるはずです。そうなるように、自分も伝え方、引き出し方を考えてこれからも一緒に成長していきたいと思います!