今日は朝から生憎の雨模様となりましたが、2回目であり、ラストとなりますが中区北小学校さんの5,6年生と体育授業を楽しみました♪

朝に職員室に入って先生方と話や挨拶をしているとどの先生も『せっかくの体育が雨で残念ですね〜。。。』と声を掛けてくださったのですが、自分は『雨だからこそ!』と思ってメニューを楽しめるように考えたし自分が大好きな相田 みつをさんの詩集にもある『雨の日は雨の中を 風の日は風の中を』という言葉があるように『晴れた日を基準に考えて雨が悪いと思う考え方が人間の身勝手な所』というのを読んでその通りだと思っています。だから、今は自分も雨『だから』と思うようにしているし、『雨のせいで』みたいな考え方はしないようにしています。

そんな雨だから、室内だから出来る事を今日はやってもらいました!!まずは6年生からの授業で、前回は『コーチの話をしっかりと聞いて自分の頭で考える大切さ』を伝えたのですが、今回は『自分の考え方次第で体は反応する』事をテーマにしていました。

要するに、『体は頭で思った事に直結する』という経験をしてもらいました。

コーチはサッカーを指導する現場で出てくる『出来へんし〜』とか『無理やわ』などの言葉が大嫌いです。頭が、脳がそれを思ってしまうと自然と体もそっち寄りになるからです。反対に、嘘でも強気になって自分に言い聞かせる事で少なくともうまくいかない結果を前向きに捉える事が出来るという事です。その大切さは今後のみんなに伝えたかったし、真剣にしっかりと聞いてくれました。子供にだって『これは大切な事なんだ』って事ぐらい分かるし、その空気を作り出せるかどうか?が我々大人の役目なんですよね!

そんなテーマがあって最初は言葉の指令と体の動作を反対にする、みたいなゲームからスタートしました♪みんなワイワイ楽しみながらやってくれていたし、楽しむ中でも大事な事ってしっかりと詰まっているんだよ、って話をしていくとすごく集中して、興味を持って聞いてくれるのがよく分かりました!!

その次は6年生に卒業を前に『一致団結』という言葉を実践してもらおうと、クラス23名で力を合わせて課題に挑戦してもらいました。基本的に体力も必要で、協力がもっと必要なこのゲームは高学年にしかさせませんが、難題に見えるこの課題も最初は難しいと思ったはずだけど、最初のゲームで頭で思ったら行動になるのを分かっていたので、やる前から『無理やわ』という言葉は出さなかったし、『とにかくやってみよう!!』という素晴らしい言葉が飛び交っていました。最近の子は過保護にされ過ぎて失敗をする事にものすごく臆病になっています。ですから、こういう『とにかくやってみようよ』という経験はとても大事だと思っています。

ちょっと空気が重たくなって固まってしまったので少しだけヒントを与えると再び動き出し、失敗をしながらヒントを獲得して、見事最後は成功させました。しかもクラスの中の誰一人関わりがない子がいない状況で・・・。傍観者もいたのですが、結果的には中に入って一緒にやっていたし、この『子供同士が生み出す世界観』は大人にはどうやっても作れないし、変に入ってはいけないのです。こうした『良い距離から見守る』事が本当に大事だし、成功経験で終われた事はとても大きい。途中に、わざとコーチが『難しいしやめとこうか?』と言うと『大丈夫です!やります!!できます!!』と力強い言葉が返ってきたので任せてみると本当に成功させました。有言実行の素晴らしさと、自分達の力だけで成功させた達成感の両方によってクラスが歓喜の輪に包まれましたね!良い光景を見させてもらいました。

次の5年生にも基本的に伝える事は同じでしたが、やっぱり学年によって雰囲気も個性も違っているので、それを最初の1時間ずつでしっかりと把握していたから今日はメニューも6年生とは違うものを用意しました。

最初は同じ事をしましたが、同じようにうまくはいかない経験の中で『前向きに考えて言葉にする』事が大事であると伝えました。その後はボールを使っていろんな遊びを取り入れたりしました。ここでも『授業とは?』みたいな遊びを通して『自分で考える事の大切さ』を伝えました!みんなも楽しい事をやった後でもあったし、コーチが大切な事だという真剣な表情をしっかりと感じ取ってくれて、真剣には真剣に、楽しむ時は楽しむというメリハリのしっかりとある授業をしてくれました。

最後は手繋ぎサッカーをしましたが、後で先生方とも話したようにやっぱりサッカーって基本的に男の子のスポーツのイメージが強くて、女の子は楽しめない、面白くない、嫌いって感想が多いのですが、そんな女の子達が男子以上に迫力を持ってがんばってしまうのがこの手繋ぎサッカーなのです!みんな一生懸命にがんばり、3人組で一緒にサッカーをするという事は初めてだったと思うけど、とても楽しみ、考えてうまくやれていたと思います!!

授業の後にも先生方と話が出来たし、この授業をする前に打ち合わせをさせてもらっていた時の心配も解消されたようで良かったと思います。打ち合わせの時には、どうしてもサッカーをやっている子が主役になり、やっていない子が楽しめないという事だったのですが今日も前回も、みんなが主役になってがんばってくれていました♪ きちんと周りにも気配りがあったり、がんばりがあったり・・・それがあるから結果的に『楽しかった』という感想になるのは当然なのです。コーチのおかげとか先生がどうこうではなく、そういう思いをする為に行動をしたみんなのおかげなのです!そして、自分のおかげなのです!!先生からいただいたアンケートにも、先生方が楽しんでくださった内容が書いてあったし、それが自分にとっては一番うれしい事です。見守る、指導する側の大人がいかに余裕を持つか?楽しむか?で子供は決まっていくと思うので、これからも自分は自分自身の雰囲気や空気を大切にしていきたいと思います!

給食も一緒に楽しくいただき、その感謝の気持ちを持って一緒に教室掃除もさせてもらって一日を終えましたが、みんなとの素晴らしい出会いによってまたコーチは自分自身が大切なものを多く気付かされました。こんな素敵な子供達との出会いに感謝をして、またあちこちにこんな機会が増えるようにがんばっていきたいと思います!!

中区北小学校の先生方、5,6年生の生徒の皆さん、本当にありがとうございました!!