今日は夕方から加美スクールを行いました!!
雪の予報通りに外は吹雪いていましたが、体育館の中は動くにはちょうど良いぐらいだったし、子供もとても元気そうでした!!最近はスクール前の時間を一緒に参加をしないで、上から見守るようにしています。
『この子達は何をしているのが楽しいんだろうか???』
という素朴な疑問があって、自由な時間こそ各自の本心みたいなものが見えるし、それを観察させてもらっています。すると、試合をするよりもバスケットゴールにシュートを決めたりする遊びをしたり、一人でボールを蹴ったりする子が多かったので『やっぱりサッカーをうまくなりたいって事の本質が違う子が多いな〜』という事を感じます。最近の子は『技術を上げる』事に力を注ぎ、足元の技術はあるけど活かし方を知らないとか、活かすまでの過程を知らないという子が本当に多いと思う。サッカーがうまくなるというのはサッカーの試合の中で何が出来るようになるか?だと思うのですが、そういう感覚ではなく『サッカーがうまくなりたいです』という子が『リフティングの回数にこだわる』というような子が多く、自分としてはその違いに少し違和感を感じながら・・・きっと今後はこのギャップみたいなものを埋める努力をしていくと思います!
スクールはいつものようにステップから開始しました!
やはり高学年の5,6年生の意識が本当に高いと思うし、もちろんステップ自体の質も高い。ただ、4年生の中でも確実に意識の変化をしている子がいるし、それはやはり行動に現れます。行動を見て変化が感じ取れるのが一番だと思うし、内面を探らないと考えも分からないような状態ではハッキリいって『やっていないのと同じ』なのです。そういう部分へのこだわりを子供の頃から分かるようになってほしいな、と思います!
ステップの次はレベル10キャッチをしました。前回ついにレベル10をクリアした5年生の山口 賢士朗くんは今回さらにその技術に磨きをかけて、レベル10の精度を確実に高めてきていました。練習時間に何度も成功する姿を見せてくれていたし、自分の中の自信も芽生えてきています。今日は残念ながら本番ではレベル8で失敗してしまっていましたが、自分の目標を下げる事なく挑戦してほしいと思います。今日は同じく5年生の石塚 啓心くんと4年生の足立 龍晴くんがレベル8をクリアする24回まで記録を上げてきました!!出来る事がどんどん増えてきているメンバーが出てきているので今後も楽しみですね!
次はマーカーを拾うリフティングへの挑戦をしてもらいました!
スクールの記録は9枚でそれを塗り替えようとがんばってくれている中、今日は6年生の藤賀 翔大くんがどんどんとマーカーを拾い集め、みんながなくなったら足していく協力もあって30枚成功という恐らく今後なかなか抜かれる事がないであろう大記録を達成しました!!もう両手に持ちきれない所までがんばった翔大くんも見事でしたが、そのがんばりを一緒にやりながらチェックしていた賢士朗くんもそのがんばりに感化させたかのように、自身の6枚の記録を9枚にまで上げました!!僕も初めて取れた〜〜!!という喜びの声もあちこちから出ていたように、やっぱりがんばる子がいて、その雰囲気をうまく広げると子供同士に刺激を受けてくれるという事がよく分かりました。
素晴らしい集中力と技術だと思いますし、コーチも30枚はなかなか成功出来ないと思います!ただ、周りも一人の成功者をひがむのではなく、協力してあげていた空気は本当に良かったと思いますね!
次は二人組のリフティングをしました!
ここでは相手を思いやる、考える事が大事になってくるのですが成功(10回以上のパス)する機会の多い子はやはり相手に対してかなり敏感です。これはサッカーの試合でも同じだし、ファルコの中学生を見ていても思うのですが相手を感じる力や速度が敏感な子とどうしても遅い子がいます。敏感な子は相手がちょっとタッチを失敗した瞬間には助けられる位置や角度に動くのですが、遅い子は良い状態でパスをしてもらえるのを『勝手に期待して待っている』のです。この差は本当に大きく、たかがリフティングの中であってもそれが試合にもハッキリ出ているという事です。ゲームの中で『仲間を助ける動きが出来ない子』という訳です。自分の事しかしない、考えられないようではサッカーをうまくやる事は不可能だと思います!
スクールは純粋な関わりを持てる場でもあるので、発見するものが本当に大切なものばかりです。忘れかけてしまうような事をたくさん教えてくれます!自分もこういう機会を大切にしながら、必要な事を発見しつつがんばろうと思います!
最後はゲームをしました。ここでは勝敗にこだわる事と、自分でゴールを決める事にこだわるように言いました!楽しむというスクールでそれを言ってしまうの?と思われるかも知れませんが、『楽しさを誤解してはいけない』という事なんです。一年間やってきた中で、本当に楽しくなる時ってどういう時か?が子供には分かってきています。うまくいかない所を乗り越えて出来るようになった時やがんばって成果を形にした時なのです。楽をしているだけを楽しいと思っている子がまだまだ多いし、それは楽しいではなく『楽』なだけなのです。その違いを見守る大人も理解しなければいけません。
自分の力でがんばって、関わって、ゴールを決めて、『面白くない』と言う人間は一人もいません。それは断言出来ます。だからこそその為のアクションを全員が起こした上で、それでも今日は達成出来ない子もいるだろうし、今日達成する子もいるのです。でも、達成したから終わりではないし、達成出来なかったからダメでもありません。大切なのは、目的を持ってがんばった時間なのです!!この事は今後もスクール生には伝えていきたいと思うし、自分自身そんなみんなが見れる事を目的にしている所もあるので、自分への挑戦のつもりでもがんばっていきたいと思います!