今日は朝から今中代表と二人でトップリーグの試合を帯同する為に赤穂までメンバーと一緒に行きました。心配していた天気のほうも、朝の間だけ雨も残っていたのですが、グランドに近づくと共に晴れ間も見えてきて試合の間は雨も一切降らずにやれました。今日でもうトップリーグも5試合目になります。みんなが思ってもいなかった二部というリーグのレベルの高さ!試合をやる度に感じ取っていくみんなの様子もよく分かっていて、そのおかげで日々のトレーニングにも緊張感が出てきたのです。みんなが逃げ場のない真剣勝負を通して感じ、学び、経験していくものがようやく日々の生活、練習に反映されるようになってきたのです。
試合は試合。
これまではずっとそうでした。でも、みんなはサッカーが好きで、サッカーがうまくなりたくて、という思いを持ってこのファルコへ入ってきたのです!試合に勝つ為ではないのです。そこがどうしてもブレてしまい、一つの試合で一喜一憂してしまう『だけ』で終わっていたものがようやくここに来て『本質を変える』事に目を向けられるようになってきました。
試合を経験していく中で、今確実に向き合えるようになっているのは『自分に技術が足りない』とか『技術を上げたい』という事です!足りないという事にすらまともに向き合っていなかったこれまでのみんなとは違って、本気で向き合えるようになってきた今、本当の一歩を踏み出しています。ただし、これを『継続させる事』と『自分に不都合な状況下でも思えるか?』という覚悟が必要なのです。
ここにこだわっているので、今日のゲームでも最初に伝えたのは『うまくいかない状況が起きるのは当たり前で、その時の自分とどう向き合っていくか?を考えよう!』という事を言いました。各自が変わろうとしている思いが本気かどうか?本当に楽しみな今日の試合でした!!
今日の相手はヴィッセル伊丹さんでした。
プロの看板も背負っている下部組織のチームとして当然誇りを持ち、堂々たる態度を持っていました。そういう相手と公式戦でやりあえる事に意味があると思っています。各自が持っている武器や弱さがどのように出てくるのか?を見極めたい70分のゲームが開始されました!!
序盤の入りの悪さはここまでのゲームでも経験してきたのですが、このゲームでも同じでした。改善をしようともちろん考えはしているんだけど、毎試合相手は違う訳で、この相手にこの失敗をしたから次はこうしよう!といくら考えても、次はまた違う現象が起きるのがサッカーの面白さであり、難しさでもあります。その事を理解『しつつ』あります!特に守備の選手は最初のプレーで各自の思いというものがよく見えます。今のみんなは失うものがない状態なんだから、『相手の様子を探る』みたいな事よりも『自分の武器を出す』事にもっとこだわりがほしい。相手はもちろん足元を含め、状況判断、技術などがしっかりとしていたのでバタついている箇所や意思のない選手の場所を簡単に突いてきます。それに対して『構えて』対応すると一気に後手になってしまい、相手を追いかける、ボールを追いかける、状況を追いかける、そんなシーンばかりでした。
中での守備陣の表情をずっと追いかけて見ていたのですが、やっぱり自身の殻に閉じこもってしまう事を多く、自分の強さや弱さを出す以前に何をすべきか?すら見失っているぐらいバタついていました。。。それによって、絶対責任になってくる局面の1対1ですら簡単に振り切られ、あっさり崩され、展開され、決められるという流れ…。『その後』が大事で、そこをポイントにして見ていたのですが、やっぱり心が踏ん張れない。すぐに折れてしまう弱さを露呈しました。その典型的な形として、ハーフタイムに守備陣への奮起を促がしてからがんばりが出てしまった事です。それを中の選手同士で、また同じ守備陣の選手間で『気付き』『感じる』『伝える』事がほぼ出来ていなかった事が今の課題である事を認識しました。
ただ、後半は各自でも手応えを感じる内容になりかけたのは、それだけ自分達の意思と心と、言葉を使ったからです。狙いを持ち、プレーに心が入り出した事でボールも、思いも繋がっただけの事。それをどのようにして『標準』としていけるか?ですね!
試合の後、メンバーの一人一人と話をしました。もちろん悲観的な話は一切しません。ただ、どの程度自分を見えているか?弱さを見つめられているか?を把握したかったのです。誰だってうまくやりたい、ミスもしたくない、活躍したい、だけどその『理想』とそれが出来ない『現実』の狭間でみんな戦っているのです。うまくいかないけど、うまくやる意味や形をしっかりと持っているかどうか?目の前の局面を勝つ事ではなく、その局面の先に繋げるイメージ力も必要です。技術が足りないと言葉にするけど、技術というものも本当に幅広く、どの時の?どんな技術が?どのように必要なのか?まできちんと明確に言えるようにすればきっと出来るようになる。曖昧にすると、何も出来ない。
終わった後、みんなと対話をしていくと十分に成長を感じられたし、下を向いている選手は一人もいないし、今を一生懸命戦っているのが分かった。自分が下を向く要素が一つもない事を理解しているからこそみんなにも伝わると思っているし、これからやれる事の可能性のほうが圧倒的に大きいのだから今後が楽しみで仕方がない。
どこまで強くなれるか?は今どれだけ素直に弱さと向き合えるか?にかかってくる。無理に強がって弱さを隠しているうちは強くはなれない。それはうちのチームだからこそであり、他のチームではないからこその課題。地に足着けて向き合えばやるべき事も見えてくる。何も出来なかったと思えたのならば、『何が出来るか?』を言える、持てる自分になろう!!今日がまたみんなにとっての大きな一歩になる日と信じています!!前向きにがんばろう!!