今日は朝から新1年生の合宿を行いました!!

一泊二日の短い期間ではあるのですが、このファルコで出会い、お互いをまだ知らないメンバー同士がこれから3年間このファルコでがんばっていこうとしてくれているだけに中学生となるまでにお互いの事を知ってほしいのが第一である事。その上で自分自身の『裏テーマ』とも言えるべき(これは子供には言いません)事として『集団の中での個性の発揮の仕方』を観察したいのです。これは子供の中にある『素の部分』として出てくるものだろうし、それを素直に観察をしていきたいのです。今後このメンバーに何を与えていこうか?の材料になると言ってもいいし、みんながどんな才能を持っているのか?個性を持っているのか?を少しでも早く見極めていく事で、対話の回数も増えるだろうし、みんなが目的を持ってがんばる為の力にもなれると思うので関われる時間は全て大事にしていきたいと思います!

まずは全員で集まってファルコというのがどういうチームで、どういう事をやっていくのか?を話しました。

ファルコが『自立と自律』をテーマにやっているという事。その言葉の意味を伝えた上で、みんなもそこへ向けての努力を今日からやっていきましょう!という事で活動をスタートさせました。

まずは今日の部屋でも一緒となる3グループに分かれて今日のメイン活動となる『夕食の献立』をグループで決めました。そして、それに必要な『材料』を調べ、作り方を調べ、午後に『自分達で買い出し』をして、それを宿泊先である日時計の丘にて『調理』をするという流れでした。昨年度から導入しているのですが、最近の子供は『出来上がった環境』が整い過ぎて、『自ら生み出す』という力がものすごく欠けていると思うのです。そして、みんなが同じ物を作って『安心する』という経験が多い。個性が消えてしまう事が多い流れになっている中で、自分で生み出す力が欲しいのです!それはサッカーでも同じで、何もない状況の中から自分のアクションでチャンスを生み出す力を持てればやっぱり最高に楽しくなるのです。今の新2,3年生もここで大きな悩みを抱えているのですが、楽しめないのは自分がそういった『生み出す力』が足りないからなのです。人に言われ、周りに振り回されてしまうと自分の意見がなくなり、それによって自分を見失い、楽しさからも見放されていくのです。その経験を今感じている先輩達も、この『生み出す』という『自らの力を高める』という原点に向き合ってくれれば解決出来ると思います!

実際に買い出しも中町のマックスバリュさんでやりました!!

それぞれが決めた物を探して思う通りに買い出しも出来たようです。ですが、コーチが見ている『裏テーマ』に関してはやっぱり自分達の事しか考えられずに、一般のお客さんにまで気配りは出来ていなかったし、どうしても慣れない経験にテンションが上がってしまっていたので無理もありません・・・。でも、自分はこの裏テーマもいずれは大事になると思っている事だし、だからと言って今改善しないといけない事ではないので、こういう機会をやりながら『気づかせる』事をやっぱりしなくちゃいけないって思います!

無事に予算内で買い物を済ませると目的地となる日時計の丘へ移動し、まずは管理人さんに挨拶をするという事で、ここではみんなで決めてもらった代表として服部 颯也くんがしっかりとお世話になりますという挨拶をしてくれました。

献立を決めている時と、実際に調理した時の味は違っていたようです(笑) ですが、それは当然だと思うし、そういう経験をしていく事で初めて『あ〜調味料の分量が違ったな〜』とか分かるのです。やる前から色々言われてもやってもいない事は本人の中には残りません。大事なのは、何でも『実際に経験する事』です。こればっかりは本当に大人が力を貸してはいけない部分です。大人は経験をしているからこそ分かる事が多いですが、それを経験もしていない子供に先回りして教えてしまうと、子供自身が学ぶチャンスを失ってしまうのです。今、指導者として学びが多い自分はハッキリ言って訂正したい箇所は山ほどあって、直したい部分も山ほどありました(笑) ですが、それを一から指摘して改善させても、『その場だけ』になるのです。そうではなく『子供の心をくすぐる』事が本当に大事であると思っています。その為には個性を知らなければいけないし、だからこそ付き合う時間を大切にしなければなりません。一歩離れた位置から色々と見させてもらって本当にこの一日でよく見えました!

最後の締めくくりはミーティングをしました。

ここでは一日の終わりという事で一日経験をしてもらった上で『コーチが見て気づいた事』を少し話しました。夜のミーティングは新美コーチも顔を出してくれたので一緒に見てもらいました。みんなにとってはこの夜のミーティングだけで関わった新美コーチとなりますが、そういう『パッと見られた時の評価』はものすごく大事です。今後、トレセンだったり、交流をする際、またはみんなを観る一般の方々がパッと見た時にどう思うか?どんな印象なのか?という事はすごく大事なのです。みんなが自分ではがんばっている『つもり』であっても相手にどう感じてもらえるか?なんですね。評価っていうものは自分でするものではないし、だからと言って評価の為に、周りの為にやるものではない。ここが難しい所であり、みんなが考えていくべき所。努力は自分自身の為だけど、それを評価するのは周りであるという事をしっかりと分かってもらいたい。

明日は試合もするし、ボランティアとしてお手伝いもします。みんなの真価が問われる日でもあると思うのでそれをまた楽しみにがんばりたいと思います!!