今日はまた早朝からアスパ五色会場へクラブユース大会の3日目を行う為に今中代表、新美コーチと一緒に帯同しました。朝はまだ雨が残っていたものの、会場に着く頃にはやんで晴れ間も出てくるような天気だったので試合をしたメンバーにとっては暑いぐらいだったと思います。でも、写真ではなかなか伝えきれないぐらいに淡路の芝生グランド(アスパさん、佐野運動公園さん)はとても管理が素晴らしく、絨毯のような芝生で子供にとっては本当に恵まれた環境であると思います。そんな事への感謝も持って今日はがんばろうという気持ちがありましたが、それ以上にここ数試合を見ていて感じていた事をみんなに伝えました。
この二日間の勝利という結果の割には何かスッキリしない感じがあり、やっている選手も今日聞いてみると良いプレーが出来たと自覚する選手がいない様子でした。それぐらい課題を多く残してやっているみんなに自分は『結果を残す事が最終目的であったとしても、今やるべき目の前の課題は自分自身を納得させる事』だと言いました。これはスタメンだけに限らず、出ていない選手も『出ていない事に納得をしているのか?理解をしているのか?課題は分かっているのか?本当に強くなりたいのか?アクションはしているのか?』そういった事を考える時なのです。
今日は試合はもちろんみんなが全力を出す、自分の為、チームの為にがんばる事をテーマに置きながらも出ていない選手、特に3年生には個別に話をしました。今、やるべき事は何なのか?課題が分かっていてどうしてアクションを起こさないのか?状況を変える努力を本当に自分はやっているのか?という事を各自と話をしまくりました。
ところが、そこで出てきた課題は『弱さを隠して逃げる言葉ばかり』なのです。共通して言えるのは『やっているつもりだけど・・・』という言葉の濁し方により『自分が甘い』とか『自分が弱い』『自分の努力が足りない』とは言わずに最終的には『周りに変化をしてほしい』という期待、もしくは『変化させてほしい』という期待ばかりになります。
そうやって自分の弱さとまず向き合う事をせずに『こうしたらあかんと思うから・・・』というやる以前にビビってしまってアクションすら起こしていないのが現状。要するに、こういう考え方を持つのは『自分が嫌われたくない』事がまずある事から生まれるのです。強くなりたい、うまくなりたいという気持ちよりもそちらの主張が勝つからアクションを起こさないのです。
その場で自分が『最善を尽くす』事なんです。全ては。
スタメンだろうが、控えだろうが、関係ないのです。アクションを起こさない事を最善と考えるのであれば自分の壁は一生越えられません。人は具体的に動かない限り何も変える事は出来ません。その事をもう最終学年となった3年生には早い段階で『本気で気付いてほしい』のです。頭では何となく分かっている・・・そんなレベルではもう何も変わらないのです。甘えた期間が長ければそれだけ苦しい思いをするのも当然なのです。平日があるから休みがうれしくなり、休みが続けば平日がしんどくなる。同じなんです。休み=自分に甘えた日が多くなればそれだけしんどくなるのは当然なのです。それすら逃げてしまえばもうがんばる所がなくなるし、一生『本当の喜び』というものには出会えない訳です。
楽をする事を楽しいと勘違いしている人も多いと思うのですが、それはそういう経験しかしていない人の発想であり、本当の楽しさとは苦しさやしんどさの裏側にあるものなのです。サッカーの試合でも面白いのは、良い守備、粘りの強い守備の裏側に大抵得点があるし、反対に決定機の裏側に大ピンチがあるのです。常に人生において喜びと苦しみも隣り合わせになる事を分かってほしいのです。
今日のピッチの中の選手は慣れない芝生に足を取られ、序盤は特に思う通りにプレー出来ない場面が多々ありました。そういう状況下になって『足掻く』という事がどれだけ出来るか?が楽しみなのですが、まだまだみんなは足掻く前に『守りに入る』のです。少しでも傷口を小さくしようとするのです。そこにはチャレンジの欠片もないし、前半の序盤は観ている側に何かが伝わってくるものはあまりありませんでした。
ですが、良かったのは前半の途中からそれぞれが少しずつ『足掻く』ではないけど『開き直り』が出てきた事でプレーも気持ちも前向きに変化してきた事。ボールの位置が相手陣地で動く時間が多くなった事でチャンスももちろん増えたし、ピンチも未然に防げる機会が多くなりました。前半に食らった3失点は大きかったし、バタバタしたみんなの『内面』をそう簡単に落ち着かせる事は出来ませんでした。それでもハーフタイムという唯一の機会にみんなに再度問いかけました。自分達がやるべき事を、悔いを残す前にもっとやってみないか?と。。。
誰だって勝負をするからには勝ちたいと思っているだろうし、その為の努力もする。でも、みんなの中に大事なのは『勝ちたい』よりも『負けたくない』と思う『反骨心』のような気持ちが一番大事!!
後半は見応えがあったし、各自の中のやり続けようとする意志や思いは自分には十分に伝わった。でも、結果に繋がるまでやり続ける『気力』はまだ足りない。ここを越えたいし、越えないといけない。みんなそれぞれの壁があり、それぞれに悩んだり苦しんだりしている。でも、最後は『自分自身がどうなりたいか?』の気持ちになってくる。
そこに打ち克つ為にみんなががんばろう!誰一人その勝負からは逃げてはいけない。みんなにとって『嫌だな〜』ってストレスがかかる場面は多々あるはず。そこを乗り越えてこそ!強くなる自分が待っている。自分の為にも確かな、具体的な一歩を踏み出そう!!