今日はナイター練習でした。天気は何か変わりやすく、すごく降る時間もあれば明るくなったりとおかしな空模様でした。グランドは全く使用出来る状態ではなかったので今日は室内練習となりました!!
今日は新美コーチと二人で担当をしました。室内で40名を越える人数になってきたこの時期は少し窮屈感を感じる事となりますが、それでもその中で各自の持っているものをより引き出す、引き伸ばすように工夫はしていかないといけないと思います。
今は『気付きの速度』にはこだわっています。これまでのファルコって何か物事が起きてから『あの時ね・・・』みたいな『終わってからの会話』しか出来なかったし、それでもそれが『しゃべっている、会話している』という勘違いをしてきたのですが、本当にサッカーをやる上で必要な会話とは『その瞬間』にしゃべれるか?なんです。終わってからの気付きではなく、物事が起きる前の気付き。この速度にこだわっていく事が本当に大事だと最近の3年生の試合を観て痛感しています。先日の大会後のバスの中でも少し注意をしたけど、今のメンバーの中には『マナーやモラル』というものがとても欠けているし、弱いと感じる。だから気付きが遅く、誰かが傷ついたり嫌な思いをしてから解決しなきゃってなるのが良くない。そこでこの部分にこだわっていこうと考えています!
メニューはまず最初にリフティングでの技術的なアップと1対1の対人の技術のアップをしてから、メインは鬼ごっことコーンDFをします。このメインの練習を鬼ごっこは2年生が中心となり、コーンDFは3年生が中心となって1年生に教えるようにしています。これは、『分かっていないと教えられない』という事の裏返しであり、2,3年生にはそこを自分でもどれぐらい理解しているのか?を確認しながらやってもらっています。全員しっかりとこれまでやってきた事ですが、その時に『言われた事だけやっている』と、ここで教える事なんて出来ません。実際に今日観察していると、数名の選手は教える事が出来ません。自分は練習前に『うまくやる手段ではなく、どうしてそれをやるのか?の目的を教えるように!』と言っていましたが、懸命に手段を教えている選手がたくさんいました(もちろん本人はそれに気付いていません)。手段だけを教えられると、もちろん『何となく形は整う』のですが、それが実戦という場所で全く出来ないのです。
2,3年生も自分で振り返れば分かるはずです。大切な事、必要な事は何度も何度もコーチが言ってきたけど、返事はするけど変わっていない子。それこそが『どうして必要か?』を考えずに『うまくやる為の手段』として捉えているからです。この差は本当に大きいのです。
鬼ごっこは前の土曜日に1年生には初めてやってもらい、その時にいた2年生6名に教えてもらっていたのもあって、少しは分かっている所からのスタートとなりました!!それもあり、2,3年生の熱意もあったりして時間の経過と共に、1年生のアクションがどんどんと良くなっていきました。この『良くなる』という評価は、『自分の意思で動いているかどうか?』って事です。人に言われた事だけをやるとか、形だけやっている(鬼ごっこで言えば鬼にタッチされないだけで安心しているような状態)子は理解をしていないという事になるのです。
3年生はこの時は3年生だけでやってもらっていたし、さすがに一人一人の考えがハッキリ出てくるようになりました。ですが、肝心な『理屈の部分』であったり『意図的』という事で言うとまだまだ曖昧な子が多く、『個の力だけ』とか『偶然に期待』している子もいるな〜と思って観ていました。こういう細かい部分を考えてやれるようになれば一気に良くなると思いますね!
次のコーンDFは3年生が主体となって1年生に教えるようにしていもらい、2年生は自分達の為だけにやってもらうようにしました!!
ここでも、『どうしてこの練習が必要なのか?』からきちんと教えるようには言いました。形だけうまくやっている風にしても、試合では全く意識も出来ないだろうし、それは2,3年生も経験してきているのです。この練習が『練習の為の練習』としてやってしまう事で試合には活きない。だからこそ、1年生にはこの部分をしっかりと出来るようになってほしいと思うし、考える意味から考えてもらおうと思っています。今はその習慣がないからしんどい子も出てくるかも知れないけど、結局試合に行った時に外からコーチの大声によって動かされるようなシーンは気分の良いものではありません。みんなはロボットではなく、意思を持った人間なのですから、その当たり前の意味を考えてもコーチが指示するのではなく、自分の考えで全部のプレーが出来る選手になってほしいと思います!!
うまくいかない時にも、常に『どうすれば良いのだろうか?』と考え続けられる『気力のタフさ』が必要ですね!
3年生もそれぞれのグループであれこれ考えて伝えていました。
本当に成長しています!!言葉の選び方、伝え方、タイミング、意味の伝え方など自分達が1年生の時には考えられないぐらいの事が出来るようになっています。こうして下の学年に伝える立場になって初めて自分の成長などを感じられると思うし、これはファルコそのものが同じなのです。自分がファルコで良かったかどうか?なんて実は引退する時になんか分かりません。きっと先の進路で、何かがあった時に乗り越えるがんばりを出せたり、考えてクリアしていく経験をした時に『あ〜ファルコで良かった』と思うはずです。だからこそ、自分は引退の時に『ありがとうございました』なんて言ってほしくないし、伝わらないものですが、卒業した選手がいつか出会った時に『あの時にありがとうございました』と言われる指導者になりたい。
そういう指導を目指しているし、目先にこだわっていないというのはそういう意味でもある。ここが選手にとってピークではいけないし、もっと先を輝かせる為の準備期間であってほしい。だからこそ、嫌な事も今経験しておいてほしいし、逃げないでほしい。出来ない事であっても真摯にぶつかる。その繰り返しが自分の『経験値』として素晴らしい人生の肥やしになる。とにかく今は『土壌を耕す事』。その事を頭に置いて、目先の、明日勝利する為の事ではなく、どんな自分になりたいか?の先をしっかりと視野に入れられる人間となってこれからも『人に思いを伝えられる理解ある人』になってがんばってほしいと思います!!