今日は朝から紅白戦をする予定にしていましたが、生憎の雨模様となった事もあり体育館での練習へと切り替えました。地域の行事で参加出来なかったメンバーもいましたが、残りの1,2年生と昨日が参観日で大会へ参加出来なかった3年生の内山くんと一緒に練習をする事になりました。

現場は新美コーチと二人で担当しましたが、今日のテーマは意味を考えて練習する為の考え方を考える、という難しい言い方になりますがせっかくやる練習がどういう意味なのか?なぜやるべきかなのか?を分かってやるのと、やらされるのでは成果は大違いなので、そこはしっかりとやっていきたいと思いました。

まずは最初に1年生にはこのファルコで一ヶ月が経とうとしている中で『練習をする為にやるべき事』を挙げてもらい、それに対してのリーダーという役割を作ってもらいました。出てきた役割は『あいさつ』『靴を揃える』『カバンを揃える』『着替える(早く、シャツを入れる、レガースを着用)』『ボールの空気』『環境を整える(練習に必要な設定を作る)』事が出てきたので、それぞれで何かをやってもらい、チーム運営に一人一人が関わる意識を持ってもらおうと思っています!

そこから練習を開始しました。

まずはリフティングからですが、この様子は毎回見ながら思う『ミスの多い子はたんぱく』である事がやっぱり目立ちました。技術がある子のほうが熱心にやり続けるのですが、どうしても出来ない子はすでに心が諦めているからでしょうが、『適当』なんです。その様子があまりにも目立ってきたので、少し集めて話をしました。

今日のメインテーマにもなってくる所だったのですが、『やるべき事とやれば良い事を区別する』事です。リフティングというのはサッカーに必要な場所でボールを扱う訳ですから『出来たらいいな』ではなく『しなければいけない事』なんです。その自覚が足りない時点でサッカー選手として成長する度合いやスピードも圧倒的に変わってくると思うし、成長が遅くなるのは当然だと思います。まずは思った場所で思ったように扱う事からしっかりとやってほしいと思います!!

そこから鬼ごっこをしました!ここでも、途中に集めて話を聞いたのですが、大半が

『やる目的を理解していない』

のです。遊びで鬼から逃げればそれで良いのではなく、この鬼ごっこを通してサッカーでも繋げていくものを確かなものとしなければなりません。その確認には時間は掛かりましたが、意味が分かってやる必要があるので時間が掛かる事も惜しみません。むしろ、それがわからないといくらやっても意味がないし、実際に分からずにやっている子はアクションが曖昧で終わっていくので、ここは選手として考えて動く習慣からのスタートだと思っています。鬼の間を狙う事がサッカーでは『ゴールを決める事』であり、そのゴールを決めるには鬼の間を必然的に作らないといけません。中学校のサッカーで一番の変化は『偶然でプレーをしない事』と伝えましたが、たまたま成功したような事が絶対にないように全ての動き、プレーが意図的である事が大事なのです!!

そのやり方を確認した後に再度やってもらったのですが、一つだけ重たいグループがあり、そこは要するに教える立場にある2年生のほうが狙いをきちんと理解していないからであるという事がよく分かりました。分からないから教えられない。当然の事です。それを自分が一年間先輩に教わってきたはずの事を『分からないまま』にごまかしてきたからこうなるのです。だからこういう機会は2年生にとってもすごく貴重な時間となるのです。伝えられるかどうか?が『理解しているかどうか?』なのです!

これは学年が上がっても同じなのですが、『しゃべれない』という課題を持っている子は要するに、『やるべき事を理解していないから』なのです。性格なんて言葉で済ませようとする事自体が間違っていて、だったらサッカーそのものが出来ないという事まで言い切れます。もちろん、考えなくても、適当でもサッカーはやろうと思えば出来ます。ですが、サッカー選手と呼べるかどうか?は全くの別物だって事です。クラブチームという格好だけをつけるのではなく、サッカーをやる事の本質をしっかりと考える人間になってほしいと思います。

会話や対話が出来なければ先で苦労するのは自分です。今のうちにきちんと人と繋がる手段を学び、繋がるとはどういう事か?を考えていく必要があります。みんなはサッカーのプロ選手になるとは限りませんが、社会に出ていく大人には必ずなるのです。社会で通用する人間とは、自分で責任を取れる人間の事を言います。好き勝手にしかしない、していない人間は『社会人』とは言いません。それはただのワガママな大人です。

みんながこれからの社会を背負う一人になるのは絶対に逃れられない事実ですから、その為にも今の時間をうまく使ってほしいと思います!

最後の4対4の形では、そこまでの鬼ごっことコーンDFの延長でやったのですが、2年生の多くは『今何をテーマにやるべき時なのか?』が消えてしまい、ただの試合をがんばっている、だけでした。目の前の事しか考えれていない余裕のなさがプレーにも出ていて、それがあるからいつまでも練習自体の質が変化をしたり、上がらないんだと思います。

今やるべき事に対してみんなで話し合うとか意見を出し合うようにしてほしいと思います。

1年生のほうはもう最初のリフティングや鬼ごっこの時がそのまま出ています。そこで『自分から』指示や言葉を出せない選手はゲームになっても関わりは薄く、相手に期待しているばかりです。それでは自分の能力を高める事は出来ないので、きちんと自分の考えで出来る事を増やして成長していけるように、サッカーをやるという事がどういう事なのか?を考えて自分がやるべき事を増やしていきましょう!!