今日はナイター練習がありました!!夜はとても冷え込んでいたので、指導する側としてはとても寒く、一緒に動いて温まりたい所ですが今は足が動かないのでただただ寒さと戦いながらがんばりました(笑) 今日は新美コーチに後半の1年生を担当してもらいながら、全体を一緒にやるようにしました!!

クラブユース大会もしっかりとがんばってくれたものの、二次リーグへの進出は出来なかった自分達がこの結果をどのように受け止め、再度作り上げていくのか?をやるべき時だと思っています。自分達が『こうだ!』と思っていたもので結果が出なかったんだから、一度柔らかい頭で基準を壊してみてほしいと思っています。自分が思っていたサッカー観を違った角度から考えてみるとか、違うポジションからサッカーを観てみる事をしばらくやっていこう!という事を最初に話して、今日もしっかりと頭と体を使ってトレーニングしてもらうように言いました。

まずはリフティングからのスタートでしたが、ここでも気になったメンバーがいて後でそのメンバーには確認をしました。また次の1対1や2対2でも同じく気になった子には確認をしました。自分が気になったというのは、『今、どういう心理状態でそういう状況を作っているのか?』という事でした。簡単に言うと、『真剣にみんながテストに打ち込んでいる横で漫画を読んで爆笑している』という子がいるとしたらやっぱりおかしいですよね?という事です。遊んでいるとは言いませんが、『うまくなる為の設定を誰が行うのか?』って事です。指導者がイチイチ『お前とお前はライバルで勝負しろ!』なんて設定をしたら、指導者がすでに選手をランク付けしているという事になります。そうではなく、『俺はこいつとやれば自分に足りないものをトレーニング出来る』という発想をみんなは持っていますか?

今日はそういう部分で気になる子というのを途中に呼んで話をしたりしたのですが、やっぱり『弱い人間だから勝てる相手と勝負しようとする』子のほうが圧倒的に多く、『自分の為』ではなく『自分が良い気になりたいだけの為』にやっている子のほうが多かった。だから、勝負で弱い事がよく分かった。それは指導者として分かった。

でも、それをそのまま伝えると選手は意味も分からず『年上と組んでおけば文句言われないだろう』みたいな発想でやるのは目に見えているからこそ『気付かせる』という大切さなんです!だから強制をしたり、組ませるのではなく『自分にとって良い環境を整えろ!』なんです。

練習の合間にも少しみんなと確認をしました。

『どうして練習をするのか?』と。

それはやっぱりみんながサッカーをやっている以上、サッカーの試合の場でやってきたものを発揮し、楽しくサッカーをしたいという願いがあるのです。だったら、『楽しくなる為に?』を考えないといけない。当然技術が必要であり、みんなとの関わりが必要であり、チームとしてすべき事を理解する事も必要なのです。楽しい=自分だけの基準になってしまうとそれは楽しさとは呼べません。自分の周りが楽しんでこそ、楽しさと呼べる価値があると思います。

そういう意味でも練習時間をもっと有効に各自が使えるように、自分で整えないといけない事も言いました。合間の時間や練習と練習の移動の時間。もっとメリハリのあるチームになってほしいとコーチは思っている。でも、それがみんなのなりたいチームでなければ意味はないし、こういう所を指導者と選手の価値観を揃えていく作業に時間が掛かるのです。良いか悪いか?は当然みんなも分かっているんだけど、いざ実行するとなると話は別になってくるからです。でも、それこそが『本質』だと思っています。

今日全体的に感じたのは、『まだ環境を整えてもらう事に期待している選手が多い』という現実。誰が、誰の為にサッカーをやっているのか?どうなりたいのか?は自分でやるべき事なのです。ここ数年の教え子を通して自分が指導者として感じる事の一つとして、『サッカーを好きにさせるのまで指導者の役目か???』という事です。みんなはサッカーが好きな段階からスタートするべきはずです!本来は。

それがいつしか流れに乗ってただただやってしまっている・・・という子が多くなっているのです。友達付き合いなども含めて、サッカーが自分の意思ではない所にある子が増えているのです。そしてただ選んだ場所だから、最後までやりきりなさい!という理屈でここでの三年間という思いで作りの場所になるだけという存在価値になってしまう事もあるのです。

そうではなく、うまくなりたい選手とうまくなってもらいたい指導者との願いがぶつかる場でありたい。なかなかぶつからない。自分の思い通りにならない事だけの基準でぶつかってこられるのが今の状態。その先に『自分が素敵な選手になりたいから』というビジョンは存在しない。この部分を自分は改善しながら『前向きな対話』が常に出来る指導者になりたいと思う。

自分もこの場所、この時間に成長出来るチャンスを数多くもらっているのですから無駄にはしない。その事によって子供にとってのメリットにもなっていく。自分がどこかで妥協をしればそれだけ子供の成長を妨げる事になる。子供の未来に触れている素晴らしいこの指導者という立場を本当の意味で素晴らしい・・・選手にそう思ってもらえる指導者にならなければいけない。選手にいつも言ってるけど『ただがんばるだけではダメ』なんです。

指導者は特にそれでは通用しない。意味のあるがんばり、意味を持たせるがんばり、意味を考えさせるがんばりが必要なのでこれからもそんな事を自分の中で追求しながら精一杯やっていこうと思います!!

自分も自分の成長出来る環境が出来つつあるので、選手も自分の力で設定する努力をしていきましょう!!