昨日は良い天気に恵まれた中、神戸科学技術高校へ行きました!
安藤くんと連絡を取っていてこの日はグランドで練習試合をしているという事もあり、自分としても3年生のサッカーでの進路をまた一緒に考えていく為にも、この高校は一つの選択肢の中に入ってくるだろうという事もあって見学をさせてもらいました。安藤くんは今Aチームに入ってがんばっているという事ですが、そのAチームの中ではなかなかスタメンの座をもらえていないという状況は聞いていて、何がどうなのか?みたいな事も分かればいいなと思っていました。グランドに着いて試合が始まるとスタメンではなかった事もあって、すぐに気付いた安藤くんがこちらにわざわざ来てくれたので一緒に試合を観ながら話をする事が出来ました。今持っている考え、悩みなどを聞きながら『あ〜一生懸命葛藤しながら毎日戦ってるんやな〜。。。』って思いました。
高校生のカテゴリーはあまり観る機会がありませんが、やっぱり自分はその下の年代を預かっている立場である以上、このカテゴリーを知っておく必要はあると思います。ここで観て感じたものをまた下の年代に繋げていく事で良い育成が出来ると思っているからです。
やはり公立高校の中でも屈指の強さを誇るチームだけあって、個々の能力値みたいなものはとても高いと感じました。部員も3学年で130名を越えているようですし、その中で選ばれるメンバーってなるとやっぱり大変だと思います。自分が高校生の時ならメンバーには全く入れなかったでしょうね(笑) ただ、こういう大所帯の中だからこそ『今の自分がどうあるべきか?』を見失ってほしくないのです。どうしても、競争がある環境に入ると『上にいく事』が目的になってしまいがちです・・・。でも、その事自体が間違っているとかではなく、『自分がどうなりたいか?』が先にあるかどうか?です。例えばサッカーで言うと、自分の得意なプレーや武器、長所があるにも関わらずそれを全て押し殺してチームの為だけに、『チームから望まれた事だけをやる』のでは自分の中の達成感や成長は難しいと思うのです。実は現状はそういう選手が多くなっていると自分は危惧しています。
誰が?何のために?サッカーをやっているのか?が最優先されない状況では、良いものは生まれないと思います。たとえチームから与えられる役割があるとしても『これをやる事で自分とチームが成長出来る!』とか自分の気持ちが優先された場合は結果も変わってくるはずです。それを『言われたから・・・』というだけで済ませてがんばってしまうと、チームの勝利は出たとしても自分自身の中には何も残らない、そしてチームからも『使い勝手のええ奴』で終わるのです。それは社会に出ても同じだろうし、要はその時に自分自身が『どう考えて行動するか?』なんだと思います。
だから安藤くんにも伝えたのは、『スタメンを決める監督が思う選手を目指すのか?自分がなりたい選手を目指すのか?の覚悟が必要』って事です。
そんな意味で昨日の安藤くんの試合を見させてもらったのですが、以前ファルコ生を連れて練習会に参加した時から半年が過ぎましたが、その時の印象は自分を出せずに迷走している感じでしたが、今回はすごく生き生きしていたし、ピッチの中の誰よりも楽しそうに、『安藤くんらしく』やっていたように思いました。自分は安藤くんがファルコの時は1年生の時しか関われなかったけど、今ファルコにも伝えているような『サッカーにおける最低限の事』はしっかりとやっていたと思います。危ない場所から埋めていく、人のカバーをする、攻撃の優先順位、局面の体の預け方、チャンスの際の飛び出し・・・・本当に伸び伸びやっていたし、見ていて気持ちが良かったです!!やっぱりこういう姿を見ると『スタメンが全てではない』という事を改めて感じます。サッカーをやっているという事に違いはないし、自分が自分の為に努力している時間はAチームだろうが、Bチームだろうが、Cチームだろうが関係ないって事ですね。
なりたい自分がある人間は芯が強く雰囲気が良い。気が向いた時だけがんばる人間はそれだけ雰囲気は良くない。自分にはそれが分かるだけの経験が出来てきた。だから、こうした初めての出会いでも、誰がサッカーを楽しんでいるのか?努力を楽しんでいるか?がよく分かる。雰囲気で見えるようになってきた。そんな今、自分はメインで観ているファルコのメンバーからも、そういった雰囲気を出している子に注目し、反対に出せないメンバーには声を掛けていっている。何かがある事を理解し、その何かを『見つける』のではなく『気付かせる』ようにしていきたい。結局は、中学生も、高校生も、小学生だって関係ないというのがよく分かった。
誰が?何の為に?を常に持っていればみんなどんな状況にも対応出来ると思う。考え方、受け止め方で人は変わる。だからこそ、自分も自分に与えられる課題を前向きに考えたり向き合っていこうと決めている。うまくいくという事を言えるのはずっと後になる事も多いですが、大事なのはきちんと向き合っていく事だと思うので、今いる時間の今起きる事を大切にしながら毎日向き合っていこうと思います!!
卒業生のがんばりを自分は改めて誇りに思うし、こういう力をもらいながら今日もがんばろうと思います!!