今日は連休明けの最初の練習でした!!
世間でも『五月病』と言われるように連休があって、それまでは新鮮にがんばっていたけど一気に疲れなどが出たり倦怠感に襲われるような時期でもあります。そんな時でもあるけれど、この連休に入るまでにはかなりの暑さの中でのゲームを全員が経験してくれました。また先日は高校サッカーを見学にも行って、自分なりに『サッカー選手として必要な事』は見えました。そして、与える側にいるという事もあって、今後はそれをどれだけ伝えられるか?になってくると思います。今のファルコだけに限らず、少年を取り巻く環境は『整えられ過ぎている』事によって一番肝心な本人の意思や好きな気持ちが整っていないという現状です。自分はこのファルコの選手が全員プロを目指すとかそんな考えでやっているなんて思ってもいません。ですが、それでも選んでくれている以上は少なくとも『サッカーに関しては周りには負けない気持ちを持っている』子であるべきだと思っています。そして、その本当の気持ちを探れるのが『その子にとっての不都合な時』なのです。要するに、先日の試合などでも見える『暑い・苦しい・しんどい・うまくいかない』といった時です。そういう時にその子の本音って見えるし、その時を基準にして自分は物事を考えています。
うまくいっている時に、元気な時に『僕はうまくなりたいです!』なんて本当に『誰でも』言えます。でも、うまくいかない時、苦しい時に『それでもうまくなりたいです!』と言える選手が果たして今のファルコに何人いるでしょうか???今の様子を客観的に見ても『数名』しかいないと思います。みんな自分の都合ばかりで、不都合になると『もういいわ・・・』という投げやりだったり、逃げたりします。
そしてキーになってくるのはこの部分だと強く感じています。自分にとって不都合な状況の時にこそ『みんなでがんばろうぜ!』と思える選手でないとこれからの先のサッカーは絶対に楽しめないのです。もちろんサッカーなんてどこでも出来ます。気の合うメンバーだけ集めて適当にする事だって出来ます。でも、それは『いつでも出来る』事であり『今しか出来ない事』ではないのです。みんなは今しか出来ない事、努力をしなければならないのです。たくさんがんばってきた人生経験の中から選んでいく自分にならないと、最初から『楽』しか探さないような選択肢しかない人間では本当の楽しさを得る事は出来ないのです。サッカーって誰が見てもしんどいスポーツです。プロにもなれば1試合で10キロを走るし、どう考えても楽でうまくなるなんて事はありえないのです。
そこで、今のみんなには『不都合な状況下でもがんばれる』ようになってほしいのです。それはサッカーをやる以上絶対条件とも言えます。
相手チームのほうが、うまい、強い、走る、がんばる、なんて事は多々起きます。そうなると『もうダメ』ではなく、それを跳ね返す為の力が必要なのです。これからどんどん暑くなっていくし、夏には3年生の大会もある訳で、その時に『これだけの事を俺たちはやってきたんだ!』って胸を張って言えるような自分であってほしい。そんな準備もしないで『結果だけ出てほしい』と願うほうがどう考えても無理がある。だって、今みんなは『がんばれる時間がある』のですから!!やれる時にやらないで、結果だけおいしい思いをしようとするほうが間違っている。そんなの正しい考え方ではない。
今、苦しい事も、嫌な事からも逃げずに向き合っていく先に本当に良かったと言える喜びに出会えるのです。その為にも今、しっかりと弱さを出しながら向き合ってほしいと思うし、そうさせていこうと思います!
今日はパターンを変えながらの1対1を主にやりましたが、やっぱり『熱』が伝わってこない。自分だけの意見にならないように、途中には3年生、2年生、1年生と順番にお互いの勝負を観てもらったけど、やっぱりお互いに『伝わらない』ぐらいチーム全体が甘いという事を分かってもらえたと思う。
伝わってこそ、『やっている』と言える。自分だけの基準で伝わっている気になっている子が多い。がんばるのなんて『当たり前』であり、伝わるのはそこから先の『もう一歩、もう一本のがんばりを出した時』なのです。それが今はチーム全体に必要。練習の合間の移動にしても、まだまだ遅いしダラダラしている。誰に聞いても『早いのと遅いのどっちが良いと思う?』と聞けば『早いほうがいいです!練習がたくさん出来るからです!』なんて『綺麗事』は言うけど、実際は『遅い』のが現状なんです。綺麗事はもう必要ありません。必要なのは、ミスをして『あ、ごめん!』の言葉ではなく『悪いと思って取り返す姿勢』です。。言葉ではなく、行動!!いつも言ってます!!そこへのこだわりを持つ事!!
最後はシャトルランも入れましたが、やっぱり選手の大半は『しんどい事をやらされている』という反応でした。。。これが『弱さ』です。自分の為だと受け止められない器量のなさと弱さ。だからいつまでも強くなれないのです!全てのトレーニングが全部自分の為になると思えないから、『やらされる』のです。やらされた選手が伸びるはずがありません。伸びる選手は『自分からやる』選手です。それしかありません。
ファルコはうまい選手も、強い選手もほとんどいません。でも、せめて自分の為にがんばれる選手であってほしい。それはコーチが願うとかのレベルではなくサッカーを自分で選んだ以上の『責任』なのです。誰が?誰の為にサッカーをやっているの??っていうシンプルな話です。
自分で選んだならそれだけの自覚を持たなければいけません。今持っている自分の中の考え方を変える必要があります。
『自分で努力をする』
です!!ここを越えないとトレーニングの成果は何一つ残りません。やらされただけで何となく体力がつきました、なんてサッカー選手としては最低レベル。だから『自立しよう!』というのがファルコのテーマになってくる訳です。自分の為にやれればきっと雰囲気は変わる。
今のやらされている雰囲気をまずは越えよう!!
そこから!!
それから!!
強くなりたい、勝ちたいを口にするのは!!