今日は朝からファルコの3年生3人を連れて神戸弘陵高校さんのほうへ練習試合に一緒に参加をする形を取らせていただきました。怪我でプレーが出来ない永遠くんは一緒に見学となりましたが、残りの宗一朗くんと拓哉くんは元気にプレーをして自分をアピールにsてくれました。

『もうこんな時期かぁ〜。。。』

という率直な感想です!年間を通して大体流れが決まってきたし、だからこそどの時期に何をするのか?も分かってきました。ですが、『慣れ』とは人間にとってあまり良い事ではないと思っています。人間って緊張感や新鮮な時ってがんばるけど慣れてくると不満だったり文句が出てくるものです。だからこそ、ずっと新鮮な気持ちを持てると一番良い訳で、だからと言って新鮮な気持ちを毎日持つのはなかなか簡単ではないからこそ、自分の中の環境だったり考え方を変化させていくのが良いのです。今、自分が取り組んでいるのは『一日一善ならぬ、一日一発見』を目指しています!例えばスクールやファルコにしても、いつも同じメンバーと同じ事をやっていると惰性な部分が出てしまうのですが、自分がそういう考え方を持つ事で『おっ!』と思う事が増えるのです。それって言い換えれば新鮮な気持ちの一つだし、それは自分で作れるものだと分かりました。

そんな新鮮な気持ちと慣れとの繰り返しの中で人は成長していくと思うし、ファルコの空気に慣れた3人が違う環境で新鮮な経験をした事はすごく刺激になったと思います!

高校生と一緒にサッカーをやる事で、『一緒にボールを蹴った』という事以上に得るものや考える事があったと思います。自分達の中にあったはずの『これが正しい』という様な事が違うカテゴリーに入る事で変わる事もあったと思います。みんなはこれから自分の人生をどんどんと『自分の考え』で決める事になっていきます。まだ今の進路に関しては親の力を借りなくては達成出来ませんが、そこから先になっていくとどんどんと自分の意思が大切になります。自分の中で決める時に例えば食べ物にしても、『和食・洋食・中華・イタリアン・フランス料理』などと様々なジャンルを知っているのと『おにぎりしか知らない』という状態では絶対に『一番良いものの質』って変わりますよね?極端な例になってしまいますが、様々な事を知っているという事で『良い選択の質』も変わるのです。

だからプレーでも同じで、ドリブルしかしない選手とパスもドリブルもある選手ならどう考えても両方あるほうが相手にとっても嫌だし、自分が通用するレベルも高くなるのです。そういう事を考えても『考えを一つに固執しない』事は大事になってきます。

これは半分自分に言い聞かせている事ですが、考えが固執してしまうと人に対して押し付けになっていくのです。それは指導者として、全くダメとは言わないけどかなりダメなはずです(笑) 指導者としての優秀な方々の姿としては、『自分のやりたい形を提示し、選手に理解と納得をさせた上で選手を通じて体現させる事が出来る』とう事が自分の思う指導者の理想像です!自分はまだ頭に思い描いている形を選手から表現させる術が下手だし、うまく引き出せていないと感じるので、そこはこれからも選手同様に理想からの逆算をしっかりとして、いつかその形になろうと思います!そこへの妥協はしません!!

今日の経験が3人にとって一つの選択肢になった事は間違いないと思いますが、『ここが全て』でもない訳で、考える中の一つとして受け止めてほしいと思います。

みんながサッカーで進路を選ぶ訳ではありません。でも、サッカーが好きならばサッカーを基準に、軸に置いて決められるのはとても素敵な事だと思います。自分はそこへの手伝いをしたいと思っているし、だからと言って大切な進路を強制はしません。みんながこれからなりたい人間像や理想像に向かう為にやるべき事をジックリ考えてほしいのです。いくらになっても自分さえその気ならば、何度でもやり直せるしスタート出来ます。自分の『一番の形』が今分かるはずがありません。でも、やっぱり改めて感じるのはサッカー観に、人生観が出てくるという事です。失敗しない事から入り、適切な選択をする『守りが好きな選手』とかとにかく勢いでまずは挑戦してみる、みたいな『攻撃的な選手』だったり、とにかく目の前をがんばる『ガムシャラな選手』だったりとタイプは選手も人間性も似ているのです。

だから、進路を決める時にやっぱり自分自身を見つめ、自分の特徴を知り、その上でサッカーのスタイルなどで選べるといいのかな?!って思いました。自分を知らないで『僕はどこが合っていますか?』と言われてもやっぱり正しい選択にはならないはずです。自分がどういった選手(人間)で、どんな選手(人間)になりたいか?をしっかりと持てると進路は前向きに見えてくるはずです。『とりあえず』高校に行っておくべきとか、大学に行くとか安易な考え方だけはしてほしくないですね!

みんなは本当に日々成長しているし、年々うれしくと同時に悲しく感じるのが『コーチを必要に思わなくなっていく事』です(笑) これは、喜ぶべき事なんだけど正直悲しくもあります(笑) だけど、冷静に考えれば自分がいなくても楽しめるような自立・自律をしてほしいのがファルコのテーマであればそうなるべきなのです!自分の存在が目立たない・・・だけど、みんなの流れが止まらない、という『最高の主審』のような存在になるのがベスト!と思ってこれからも指導者としての『選手との良い距離』を保っていきたいと思います!

まだまだ3年生として進路に頭や心を使って悩む選手もたくさんいると思うし、そこにうまく寄り添ってみんなが納得いく進路を達成出来ればいいな、と思います!

神戸弘陵高校の皆さん、今日は本当にありがとうございました♪