今日は朝からファルコみんなで八千代体育館の清掃を行いました!!
以前から利用している時から汚れはかなり気になっていました。ですが、気になっているだけでは綺麗にならないし最近は行政からサッカーゴールを購入していただいたりグランドに水を撒くホースも購入していただいたりと、『してもらう事』が多かったし自分達が出来る事もしたいと思っていました。また、最近は練習の最後に走るメニューを取り入れていて、ここでは『自分を越える』という事を目的にしています。この自分を越えるというのは『しんどい・きつい・自分にとって不都合な状況』にどれだけがんばれるか?を出し切る事です。そして、それをさらに磨く意味でも今回のこの清掃は『最初から汚れている』という自分にとっての不都合な所からスタートし、どうやって向き合ってくれるか?を観る意味でもありました。コーチも今中代表、新美コーチと一緒にコーチ陣もしっかりと清掃活動を一緒に行い、各自が自分と向き合う為のトレーニングをしてもらいました。
今日は大まかな担当としては3年生が用具倉庫の中、2年生が2階、1年生が玄関という事で分かれてやるようにしました。全部の用具を一旦外に出してから綺麗にして返すという事で大変だった3年生。埃が本当に溜まっていて、恐らく数年間一度も掃除をされていなかったであろう2階を2年生。一番入った時によく分かる『最初の印象』を預かった1年生とそれぞれに大変さはあったと思うけど、みんなが協力しながら個性をどれだけ発揮出来るか?でした。
集団というものの中にいると、どうしても要領が良くなってしまう人間が出ます。それは『ズルい』事のように思えます。でも、その子がその程度にしか向き合えない事だという事です。手を抜けば、それだけしんどい事が待っているし、そのしんどい事さえ避ければ人から嫌がられる事をするしかなくなります。迷惑を掛ける事でしか自分を主張出来なくなります。みんなが成長をしていく中で、避けてはいけない事ってあると思うし、一つ一つの物事をどのように捉えるのか?がコーチの言う『人間力』なのです。サッカーって技術がもちろん大事ですが、勝負を決めるような大きなプレーを出来るのは最終的には『人間力』なんです。決定機を何度も作れば良い選手ではありません。決定機で終わるという事自体が『何かが足りない』訳だし、その決定機すら『誰かのおかげ』で出来ているという事なんです。そんな『自分以外への感謝』を持てるかどうか?が人間力であり、そういう選手には不思議とボールが集まり、チャンスが訪れるという事です。自分の中で決定機を作れる事だけで、すごいと勘違いすればそこまでで謙虚にがんばれない選手に大成する権利など絶対にありません。
そんな話も今日はしました。3年生は進路を決めていく時期でもあるけど、もちろん勉強にしてもサッカーにしても自分の力は大きいです。ただ、その力でさえ『誰かのおかげで発揮出来ている』環境がある事を理解せねばなりません。途中に話をしました。
『ゴミを拾うという事はゴミに気付くという事であり、拾う人間は捨てない。同じように掃除をするという事は汚れに気付くという事で、汚れに気付く人間は汚さない人間になる。』
という事です。みんなが今回の活動にどのような気持ちで取り組んだか?によって今後は変わります。真剣に、必死にがんばれたと言える選手は今後『汚さない人間』になるはずです。送迎の車、バス、部屋、家、自分の身の回りの汚れに気付くようになるのです。誰だって綺麗な場所のほうが気持ちが良いと思うし、その為には自分自身で動く、環境を整える事が大事なんです1
自分はこの歳になって思うのが『どんな事でも精一杯やったほうが気持ちいい』という事です。手を抜く事は誰だって、いつだって出来ます。でも、がんばる事や精一杯やるというのは本人の強い気持ちがなければ出来ない事なんです。自分はそのがんばる力をみんなと同じような学生時代に身に付けました。ただし、その時は考える事もなくやらされてきた結果でした。だからこそ成果もイマイチだったような気がします・・・。その時からきちんと一つ一つやっている事を自分の為に、とか、どういう意味なのか?を考えていればもっともっと今は良い指導者になれていただろうし、人間的にも大きくなっていたと思います。その時は『考えずに精一杯』やっていた事が悔やまれる所です。だからこそ今のみんなには『やる意味を考える』ようにしてほしいのです。自分と同じように大きくなってから気付くのではなく、今気付く事で未来が大きく変わるのです。物事は、自分自身の捉え方次第で決まるのです。
やる事もやらされる事も、自分が決めるのです。ここでも『つもり』になっている子はもちろんいたと思うし、全体で何かをやるという時には必ずそうなってくると思います。でも、そういう中にでも必ずいる『自分自身の為に』と思った選手には大きな意味がある時間になったはずです。
最後は管理人さんからも、是非ともお礼を言わせてほしいと言われてみんなにお礼の言葉を言ってくださったけど、こういう『気持ちを気持ちで返す行為』もどう受け取っただろうか?お礼が心に染みた選手はそれだけ一生懸命にやれたと思うけど、何も響かなかった選手はそれだけ自分がやっていないという事でしょう・・・。
全部自分で分かっているはずです。もちろん全体を観ていたコーチにもみんなが今後どうなっていくだろうか?が見えました。育成年代を預かるコーチとして、みんなには『経験の場を与える』事が大前提。そこから何を学ぶか?はその子次第になるし、受け止め方は環境で決まってきます。この中学校年代より以前の関わりによってその子の性格は大きく決まっています。このファルコの3年間で劇的に変化させる事などほぼ不可能です。ですが、経験は与えます、平等に。
そして大事な事も、常に言っています。必要な事も。
最終的には本人の受け止め方で全てが決まります。相手を信じて受け止めるか?自分の基準が全てになるか?です。ここは簡単に分かります。不満、否定、文句が出るのは全部自分が基準だからです。ここを排除出来れば人間は本当に豊かになるだろうし、選手が繋がるし、ボールが繋がる。それしかないとすら思っています。
ですが、現状はそう簡単には進みません。一度清掃をするぐらいでは変わりません。しつこく、何度もやっていくしかありません。清掃以外の活動でもみんなが変化をするきっかけはたくさんあるし、常にあります。自分もまだまだ心を磨かないといけないと改めて思わせられる今日の時間は大変有意義でした。自分も本当に懸命に清掃を行い、夢中になって取り組んだ後にフト顔を上げると・・・大きな『温度差』を感じました。それが今日の収穫でした。自分基準で考えれば『どうしてやらないの?』と言いたい所ですが、所詮は『与えた活動』ですからそれを求めてはいけないのです。選手発信で『こんな事をさせてください!』と言われるようなチーム作りをしないといけないという宿題をもらえた事が自分の収穫。綺麗に、本当によくがんばってくれたこの体育館が『ファルコが綺麗にしました』という周りに対しての評価基準にしかなっていない事が今日の成果。
本当に難しい。育成とはうまくいかない事であり、うまくやろうとする自分の欲や力量に相応しない結果を期待する自分のズルさがよく分かった。もっともっと自分自身が心を磨かないとって本気で思った。
がんばろうと思う!!
みんなは今日の活動のおかげで体育館は本当に綺麗になりました!!ご苦労様でした!!今度やる時は違った形で一緒にやれる事を楽しみにしています!!