今日はナイター練習で、久しぶりに全体集合という事になりました。テストもしっかりとがんばってくれたと思うのですが、みんなは学業も自分の生活の一部なのでテストだから、ではなく日頃の授業を大切にしていきながら、サッカーも普段の練習を大切にがんばってほしいと思います!もちろん自分も同じ事ですが、自分の中で『子供をもっと信じる』という事を意識しなければいけないと思っています。
今日は全体が集まったので、フルコートで時間的には短いけど思い切りサッカーをやってもらおうと思いました。そんな中で自分が観るべき『今のチーム状態の確認』を観ていこうと思いました。そういう狙いもあって、今日は最初から3チームに分けて自主運営という形で試合をやってもらうようにしました。メンバーを決めて、ポジションを決めて、それで総当りの試合をやってもらうようにしました!
アップをしてもらっている間は、各自を呼び出して個人面談みたいな事を少しやりました!
そのテーマは一つだけにしていたのですが、みんながサッカーというものをやる事に関して絶対的に持たないといけない『気持ちの部分』みたいなものが明確に分かってきました。どんな場面でも『やるべき事とやれたら良い事』があって、その両方を兼ね揃えてくると選手としても大成していくんだと思います。
良い選手の条件というものがかなり自分の中で整理されました。昨日の紅白戦には一緒に参加をしたのもあって、中での考えなども見えたし、何よりも『これだ!』という考え方がハッキリ分かりました。サッカーをやる上で絶対に必要というベースとも言える事かも知れません。今日雰囲気の悪かったチームにはそういうものが決定的に欠けていたと思うし、それを選手自身が気付くような形でやっていけたらいいな、と思います。かなり時間は掛かるだろうけど、しっかりと積み上げていきたいと思います。
ゲームではみんな久しぶりのサッカーを思い切り出来る!というような喜びの感情よりも、何か『義務感』のようなものが強く、観ている側まで疲れてしまうような感じでした。もちろんそれを一生懸命という言葉で片付けるのは簡単ですが、1,2年生にはミーティングしたようにがんばる意味という所からもっともっと考えるべきだと思います。
ゲームを眺めながら、一つの答えは『半信半疑』から『確信』へと変化しました。うまくいっていない事も含めて『必然的』に起きているという事です。先日のなでしこジャパンの劇的なゴールで勝利した試合で、相手のオウンゴールでの勝利になりましたがこのオウンゴールだって触らなければ違った形で失点していた可能性も高く、結果としてオウンゴールだったとしても必然的に起きた行動の結果なのです。だから『ラッキー』とか『まぐれ』ではなく、その事が起こせるだけのなでしこメンバーのがんばりや思いがあったからだと思います。そういう観点からも、今日のみんながうまくいったチームといかなかったチームにはやっぱりそれだけの差があって、そこにどう気付くか?です。
終わってから3年生の二人と対話をしたのですが、サッカーというものをやるならば、『絶対に必要な事』を一緒に考えてもらいました。
みんながサッカーを今後も続けていく上で絶対的に必要な力というものが分かってきました。本当に必要な事と、評価される部分との両方がいるのが難しいですが、やっぱりサッカーをやる上で必然的にいる事はあるという事。そう考えて自分のサッカー人生を振り返っても、隣でプロになっていった選手や一年ですぐにクビになった選手、プロにもなれなかった選手、色々な選手を見てきた中で『共通点』も分かってきました。そして、本当に指導者経験から手に入れた一つの答えを確実に発見しました。
みんなも是非この事を考え続けてほしいと思う。サッカーをやるのに一番必要な『能力』とは何か?を。
みんな楽しくやりたいと思っている。でも、その肝心な楽しさが『偶然』起きるのを期待しているだけの子が圧倒的に多い。そこを意図的に起こせる力!!その能力があれば絶対に成功する。
選手と未来をイメージしながら対話をする時間は本当に楽しい。
サッカーって簡単なルールだけど、『うまくやる』のは簡単じゃないって事。簡単そうに見せられる選手こそが一番すごい選手なんだろうけど今出来る訳ではない。だからといって不可能ではない。いつ気付くか?いつ本気で向き合うか?です。サッカーをやりたい、サッカーが好きならばいつかこの事に本気で向き合ってほしいと願う。
生涯サッカーをやりたい、やらせたい気持ちがある自分としても必要な能力だと思っているし、それを意識しながらがんばっていこうと思います!