今日は朝から1,2年生の練習試合を行いに、黒田庄中学校さんへ行きました。

非常にムシムシした中でしたが、朝早くからしっかりと準備をしてくださっていた会場は自分達が着いた時には整っていたし、こうやって試合さえすれば良い、という環境までしっかりと整えてもらっている事に感謝出来たでしょうか??恐らく出来ていないのではとコーチは思います。昨日の紅白戦でも一人、また今日も一人忘れ物をして帰りました。もちろん同じ子ではないのでしょうが、こういった事に目が向かない時点でみんなは自分の成長を止めている事も理解してほしいのです。そろそろ気付いている子も出てきているはずです・・・

どうして試合の中では出来ないんだろうか???

と。それは『試合の中だけで』どうにかしようとするからです。人間の行動って大抵は『癖』みたいな所が多く幼少時からやってきた行動がベース(基本)となり、考え方も同じように各自の育ってきた環境の中でベースが出来ています。それをたまにやる試合の中だけで変化させるほうが無理がある事にちょっとずつ分かってきた2年生がいます。

今日は2年生が2試合、1年生は1試合というような変則的な形でのゲームとなりました。その中で自分達でアップをして、試合をしてもらったのですがそれぞれにしっかりと成果と課題が出てきました!!

まずは2年生ですが、試合の途中に『やっぱり勝つ事に執着していないか?』と聞きました。もちろん競技スポーツですから勝利というものを目指すのを否定する事はありません。むしろ、勝ちたいというのは正しい事だし良い事です。でも、みんなにとってもっともっと大事な事は『その為に今やるべき事が何なのか?』を考えないといけないのです。みんなは考える思考回路の中に『間』がありません。対話していて思うのですが、やっぱり間(過程)がなくいきなり結果(目的)の答えばかりになるのです。誰だってそうなりたいに決まっているのです!良くなりたい、うまくなりたい!だから練習をしているのです。

そうやって本当に上に上がっていく人間、選手とは自分で過程を見つけるのです。結果が出てからしか会話が出来ない2年生はやっぱり過程の重要さを理解していないって事がよくわかります。でも、中には数名プレー中の話も出来ます!『今のはこういう形になっていたからこうしてみました!』とか分かる選手もいます。そういう選手はやっぱり常に『意図のあるチャレンジ』が出来るし、成長していくんだと思います。

残りの半分ぐらいの2年生はまだこの『過程』が見えずに、目的地ばかりを見ています。

うまくなりたい、良くなりたい、こんな選手になりたい。

という事です!それがあるという事も大切です。だから努力出来るのです!でも、どうやったらなれるのか?も分かっていないと目的地には到達出来ないという事。目の前をただがんばってみて、そこで出た結果で良かった、悪かった、を決めている。。。。そんな感じです。そうではなく、その『ただやってみる』事を『こうなるだろう!』という予測だったり、考えを持ってやってみる事で起きた結果の受け止め方が変わるという事です。2年生にはまずこの考え方をしっかりと持ってもらい、結果に一喜一憂するのではなく結果を出す為にすべき事を一つ一つやっていくという事を促していきたいと思います!!

続いて1年生ですが、ちょっとずつサッカーに対して意識が向いてきた、という段階です。うちの子はめちゃめちゃサッカー大好きですよ!!とこういう書いた時に思われる保護者の方々もいらっしゃると思うのですが、仕事をされている大人の方々ならより分かるはずです。

『しんどい、辛い時でも好きだと言えるかどうか?』です。

まだまだ1年生は自分の都合の良い時しかがんばらないし、やろうとしない。チームが動いている事など関係なしに、自分のタイミングでしかがんばらないのです。全体的にチームがバラバラに見えるのはその為です。誰かの為に動く、誰かの為にパスをする、誰かの為に体を張る、というような事が少ないからやっていないとは言わないですが全てが『個人の単発』に終わってしまう事が多く、繋がりがなかなか出ません。そこを今、改善していく為に選手には『サッカーの中でやるべき事を考えよう!』という話をしています。仲間に対して強く言うとか指摘をする事は時にはいるのでは??と思われるでしょうが、やっぱり本当に自分ががんばろうとしている人間は人の事をとやかく言わないものです。人の事を言ってる人間は必ず自分も言われている人間だって事です。がんばっている人間という方々に自分はたくさん出会いに足を運んできましたが、やっぱり共通しているのは人の事をとやかくは絶対に言わないって事。それよりも、自分が自分のやるべき事をやれているのか?って事を常に考えているという事。人の事を気にして、人のペースに合わせようとするなんて無理な事です。ただし、全体の組織という中では自分勝手に違う方向へ向かうとか、ペースを全く合わせないのも通用しないって事。最低限、やるべき事はあるって事を今一緒に考えています。

今日も一人の選手には『守備の原則』について話をしました。これは『必ずやりなさい』と教えるのではなく、サッカーの局面を用意して、こういう時に何をされると困るのか?どうしたほうが良いのか?を考えてもらいながら伝えていきます。言葉だけでいくら伝えても、選手が発した言葉に重みがないのは、自分がまだそれだけ『表面的』にしか伝えられていないという事も分かりました。

何となく外から仲間に指示をしているような選手、関係性を観る事が多々あります。でも、その言葉自体に意味がなく、何となくになっている事がありすぎて疑問に思うばかりです。選手が本当に人と繋がって協力していくには、中身の会話をしないといけないって事です。だから1年生であっても『意味を持って言葉を出す』事は大事であり、『責任を持って行動する』事も必要。中学生だから・・・とかではなく、こんな事はどんな年代でも、もっと下から、サッカーを始めた時から理解させないといけない事だと最近つくづく思います。大人は大きくならないとこういう事を理解出来ないのでは?と勝手に判断し、対話をして理解させる事を逃げて、簡単に言葉を、答えを教えて分からせた『つもり』にします。でも、本当にその子が分かっているのならば、大人が大声出したり、怒ったり、注意したりする事もきっとなくなっているはずなのです。それが出来ないのが『必要性を理解させずに来てしまった自分達の失敗』と捉えて今からでも、その失敗を取り返す為の対話をするかどうか?なんです。

選手と、子供と本当に毎日家庭で対話をされているのかな?と思います。もちろんされている家庭もあるだろうし、実際それは言わなくても子供から分かるという事です。中学生だから嫌がるし。。。とかではなく、その子がどんな人間になりたいのか?は保護者が理解すべき事だと思っています。それがあってこその『サポート』になるのです。勝手なタイミングで困った子供に勝手に助けてサポートと言ってる状況下では子供は育ちません。必要なサポートを必要な時にする為にも、普段からの対話が必要でありそれを本当に痛感している最近です。夏休みはこうして平日活動をする事で、選手との対話時間が急激に増えて、みんなが考えている事、実際の様子が目に見える訳で本当にありがたいです!!この時間をうまく利用して、みんなを本当の意味でのサポート出来るようにがんばっていきたいと思います!!

今日、練習試合を真剣にしてくださった黒田庄中さん、中町中さん、本当にありがとうございました!!おかげさまで良い発見がたくさん出来ました!!