今日は朝から3年生の高円宮杯の準々決勝がみきぼうパークで行われました!
負けたら終わりのトーナメント戦なので、負けた時点で3年生の引退という厳しい現実も待っている中でしたが、それでも今日という日を3年生18名で登録し、参加出来た事を本当に喜ばしく思います。この3年生は1年生の時からずっと観れて途中に監督という立場に交代したりもあったけど、その事もあってずっと持ち上がって見れる事が出来ました。ファルコ立ち上げから初めて自分がメインとしてずっと見れた学年でもあり、当然思い入れも大きくなってきました。ですが、この夏休みはしっかりと1,2年生とも時間を共に出来たし、関係性がなくならないままに今日も精一杯の声援を送ってくれた1,2年生達。この3年生達が1年生の時は2,3年生との距離が遠く、応援に来ても何か別のチームのような感じがあって、その時に自分は『自然と応援される3年生にしたい』とずっと思ってきました。そして昨年度は1,2年生でしっかりと応援もしてくれたのですが、今年はそういうのがより強く結束されていたと感じるし、その成果の裏には堀金コーチの仕切りであったり、今中代表のサポートがあったりしてこそだと思います。自分が一人では何も出来ないし、余裕もないし、難しい中で色々な人に関わってもらえた事でチームは本当に成長しました。選手も同じで、今日という日を迎えられたのは自分一人の力ではなく、チームメイトはもちろん、家族の力が大きいし、その感謝の気持ちを持って今日は大会をがんばろう!と話をしました。
さすがに緊張もしたと思うし、対戦相手はずっと北播で切磋琢磨してきた志染さんでした。
よく対戦させてもらっていたので、やり方や選手の個性などもお互いに分かってきている中でしたが、こういう場で、こういう相手と真剣勝負が出来る事も子供にとっては大切な経験であり、財産になっていくと思います!
アップをしてから、準備をしていきました。みんなのテンションも『普段通り』になってきていたし、良い状態だったと思います。自分も一人一人の表情、態度、動きなどをチェックしながら一緒にがんばる決意を持ちました。
試合前のロッカールームでは、まず選手に感謝の気持ちを伝えました。今日が最後になるかも知れない中で、みんなとこうしてこの日を迎えられた事に感謝をしたい事、このメンバーで戦える喜びを持とう!という事などを話して、いよいよ試合を迎えました!
今日はまた大勢の保護者の方々が、家族が、友達が、OBまでもが来てくれていました。
試合までの時間はPK戦があったりして時間が押していたので、応援に来てくださった方々をゆっくり観たりは出来ませんでしたが、本当に多くの方々に背中を押していただけた事、選手もそうですが、自分自身も幸せだと感じました。指導者という仕事は振り返ってみると楽しい事よりも、難しいと悩む事のほうが圧倒的に多いものでした。それでも、今となってはその事自体にも誇りを持てるようになりました!
こんな田舎の地域からでも、夢を持って努力をしてくれる子が増えました。自分の時代なんかでは考えられないような心の強さも持つようになりました。1年生の時に入ってきた時のみんなは、暑さにも弱く、すぐにヘバってしまうような選手ばかりでした(笑) それが今では身長も伸びて、顔も男らしく、凛々しくなりました。
そんなみんなが気迫と思いを持ってピッチの中で戦っている姿を観て何だか親心のような気持ちになりました。成長してくれた事、その姿に感謝をしながら試合を見させてもらいました!
うまくいかない事も多かったのですが、それでも選手は顔を上げ、今の自分と状況を変えようと必死にがんばっていました!シュンと落ち込む様子もなく、みんなでがんばろうという声も出ていたし、その気持ちは外にも伝わってきました!
志染さんは試合巧者のイメージが強く、負けないようにリスクを避けながらも効果的な攻撃を狙ってくる形で、うちは夏の遠征から取り組んでいた守備陣の『攻撃の際の準備』がよく出来ていたのですが、守備の難しい所は『90点』ではダメだって事。10回の守備で9回成功しても1回の失敗が失点にも繋がるもので、今日はその難しさの洗礼をしっかりと浴びたと思います。でも、中で声を掛け合って改善しようと努力をしていたし、みんなが割り切って緊張感を忘れた前半の途中からは本当に良いサッカーを展開してくれました。チームの武器である前線の選手に良い形で仕掛けられるパスを送れていたし、その前線が相手の粘り強い守備によって阻まれたのだから仕方がないと思うしかありません。自分達は自分達の不器用ながらやれる事を一生懸命にやる事を貫いてきたし、それを全うしたみんなのサッカーは何一つ間違っていなかったとコーチも誇りを感じています!
結果は力及ばずに敗戦となりました。負傷交代した凌くんは骨折していました・・・。それでもピッチに立ちたい気持ちは痛いほど伝わりました。怪我から復帰し、ようやく運動出来るまでになった忍くんと一緒に県大会で戦いたい願いも届きませんでした。
試合後のロッカールームでは一人一人に感想を聞きました。ほとんどの子がプレー面では後悔を残した形となりましたが、ファルコでの活動に悔いを残した選手はいませんでした。みんなはまだこれからの選手です!今日残した悔いが、後の人生の力になるし、その力に変えてほしいと思います。ちょっとした気持ちの弱さなどが出てしまったという子が多かったけど、そういうのを認められる強さを身につけたんだな〜と思いました。ロッカールームでは、思い切り泣いてもいいから部屋を一歩出たらもう切り替えて先に進もう!と最後に言葉を掛けて送り出しました。
きちんと切り替えてくれたみんなを温かく迎えてくれたのは、みんなの最強のサポーターである『お母さん・お父さん』でした。最後はファルコファミリーとしてみんなで記念撮影も出来ました。自分が目指しているファルコはこういうチームです!関わるみんながチームとなって活動出来るのが理想です。
みんなは今日、先の人生へ繋ぐ為の大事な宿題を残しました。主将としてがんばってくれた元くんが最後にみんなに伝えた言葉・・・・
『魅力あるチームを目指してきたけど、本当になれたんだろうか???』
ピッチに立っても、みんなの事、自分の事、そして、こんなチームの事を考え続けた主将をまずは誇りに思う。結果的には魅力あるチームという形にまではいけなかったかも知れない。でも、そこを目指した日々の時間が何より大事だし、まだ完成していないからこそ今後まだチャレンジすれば良いのだと思う。
コーチはこの3年生との時間によって、自分に足りない部分をたくさん気付かせてもらえた。うまくいってる時間というものはなかったかも知れないけど、毎日うまくやろうと常に思える時間でした。だから過ごしている時間は長く、濃く感じたけど、過ぎてしまえばあっという間でした。楽しかったし、ずっと思い出に残っていくだろうと思う。個人的な話だけど、二日前から父親が入院しているので、今日はお見舞いに行き、今日の結果を話し、選手と同じく『こんな素敵な仕事をさせてもらえているのは親のおかげです』と感謝の気持ちを伝えてきました。人間、いつが『最後の日』か分からない。そういう中で生きているんだからチャレンジをするとか、感謝をする気持ち、ずっとずっとず〜〜〜っと大事にしていきたい。3年生のような素晴らしいがんばりをこれからも自分は負けずにやっていきたいと思います!
3年生のみんな、本当に、今日までありがとう!保護者の方々も日々の送迎など、活動に関してのご理解とご協力をありがとうございました!これからも自分はみんなのコーチとしていつでもグランドにいますので、気軽に練習等に参加してくださるようによろしくお願いします!本当にありがとうございました!!