三年生のみんなと三年生の保護者の方々へ!!

昨日はファルコ祭りを盛大に開催する事が出来ました!!

今年は3年生の人数がファルコの中では例年よりも多い学年(18人)だったので、その個性も多く、良い意味ですごく教えられる事がたくさんある学年でした。また、保護者の方々も鈴木会長を筆頭に本当に色々と案を出してくださったりして『一緒に作り上げる』というチームの目標を体現してくださいました。今回の祭りでも新しい企画、店を出していただき、大会にはお揃いのファルコシャツを着て応援に来てくださったり、専用うちわまで用意してくださったり・・・と心の中に残る思い出のシーンをたくさんたくさん作ってくださいました♪

この3年生が『11期生』になるファルコで自分がこれまで送り出してきた10年間の中でも共通なのは『親が仲良しだと子供も強い』という事です。これは間違いありません。誰だって人間の中で合うとか合わないみたいな事はあると思うし、親同士で何かをするのがおっくうという方もいるはずです。でも、そういう中でも選手は同じ条件で他の地域の子と仲良くなり、一緒になってサッカーをやるんですから親がまず手本となってコミュニケーションが取れないとやっぱりそこは子供にそのまま反映されます。自分は努力もしないのに、子供にはもっとしゃべりさないとか、みんなの輪に入りなさい、といくら言っても無理だという事です。子は親の背中を観て育ちます!だからこそ親の姿は大事だし、今回の3年生は親がその姿勢をしっかりと証明してくださった事に本当にありがたく感じます。

三年生とは、一年生で入ってきた時には『一年生担当』としてしっかりと関われたし、そのまま監督交代の事もあって持ち上がれる事になりました。

一年生の時から座禅をしたり、パンを作ったり、幼稚園を訪問したり、HAP研修で協力したり、様々な事をやってきました。サッカー以外の場で見れる『各自の人間性』ですが、しっかりと成長したと思います。周りから見ればまだまだ、って思う部分も多々あるかと思うけど、その子本人を見れば1年生の頃に比べて考え方や行動の仕方に『意味』が出てきたと思います。感情だけで全ての事をやっていた最初に比べて、『やらなければいけない事』をちょっとずつ整理して行動に変えてきた。もちろんまだまだその基準も未熟だし、出来ていない部分もたくさんあるけど『しなければいけない』事は十分に理解しつつある。それをやるかどうか?はこれからの社会に出ていく中で完成させていけば良いと思う。

今の高校一年生が引退をして自分達でチームをスタートさせていく中、『自分達の力で作り上げる』事への挑戦が始まった。

これまでのファルコは指導者から与える事ばかりで『やらせている』印象が強い方法だった。もちろん全てを任せるというのは難しいし、ある程度の材料は与えないといけない。ただし、その材料をどのように料理するか?はそれぞれの学年のカラーであって良いのだと思う。毎年違うメンバーが同じ事を同じようにする、というのはファルコとしては出来ない状況だと思っています。ただし、芯の部分、根っこの部分だけは変えずにやっていくのがチームとしてあるべき姿だと思っています。

元くんを中心にチームはスタートしました!これだけの人数がいた学年にも関わらず上下の年代から、また同級生からも圧倒的な支持を得て主将になった元くん。その決意は重たく、最初はチームの為に自分を鍛えあげようと必死でした。毎週提出しているサッカーノートにも、その心の葛藤は綴られていて、一人で悩んで必死に毎日を生きているのが伝わってきました。それは元くんに限らずそれぞれにとって大変な時期はあったし、ノートを振り返ってそこを乗り越えた強さを自分で実感してほしいと思う。今後の辛い時があった時にこそ、このノートを振り返ってくれれば意味が出てくると思います!

そんな元くんの心の葛藤は周りには出さずに、チームをどうにかしたいともがいていました。トップリーグでは結果が出ず、それを自分のせいだと受け止めながら、時には明るくやっていこう、時には厳しくやっていこう、とうまくいかない『だけ』に終わらずに次々と方法を変えながらみんなに接している姿には指導者である自分が勉強になる事ばかりでした。うまくいかなくても絶対に諦めない。そういう強い心の中で元くんは学び、考え、『自分がどうにかしないと』という考えを『自分自身が楽しまないと始まらない』という割り切りに達したのです。その変化はしっかりと自分には見えたし、その事によってまたチームの空気は変わりました。

もう大丈夫だ!!

と自信を持った自分は久しぶりに3年生を『サッカーだけの遠征』に連れて行く決断をしました。これまではハッキリ言ってサッカーに真剣に向き合う事をしていなかった学年が多く、いくら試合をさせても中身が残らないのが現状でした。サッカーをやらされている感じになっている事に違和感があった自分はサッカーだけの遠征にいく事に意味を持てなかった。それをこの3年生はサッカーに対して本気になり始め、サッカーに悩み、サッカーを考え、サッカーをうまくやろうと動き始めたのです。その事がしっかりと分かった事もあり、遠征にも参加。そこでまた生まれた一体感は多くの収穫だったし、その日に伝えた仲間へ対しての想い『ビデオレター』では感極まってしまう選手も多く、これまでの自分達が本気でがんばってきていた事を感じさせてくれました。

高円宮杯では、予選敗退した事で県大会には進めなかったけどやり残した思いもなく、各自が全力でやりきってくれたと思います。

もちろんそれが出来たのは保護者の方々という『最高の、最強の理解者でありサポーター』がいたからです。子供の様子がどうであれ、変わらず送迎をし、家事をし、成長を見守り続けてくださった保護者の方々のおかげで選手は自由に出来たと思うし、がんばれたと思う。選手にはその感謝の気持ちはまだあまり実感がないと思うけど、これから社会に出て大きくなっていくに連れて『自分の都合ではない子育て』のすごさを感じていくはずです。感謝の気持ちはこれからどんどんと大きく、重たくなっていくし、またこの素敵な選手達からは保護者の方々へいつか色んな形で感謝の恩返しがいくと思います。保護者の方々も世間で言われる『思春期・反抗期』への対応には気を配られたと思います。自分は未だに、反抗期は存在しないと思っています。説明会でも言いましたが、反抗期とは対話がない事だったし、親(大人)のほうが成長せずに子供に関わろうとする結果だからです。子供の成長に合わせて親(大人)のほうも一歩引く事で一緒に成長出来るんだと思います。自分も同じで、指導者としてひたすらガミガミ言うだけでは子供は必ず反抗しているはずだし、それではダメなんだという事をこのメンバーはあ現場で教えてくれました。

これからも不安はたくさんあるでしょうが、このメンバーならきっと素敵な大人に、人間になっていくはずです。大人の思い通りにはいかないでしょうが、彼等の世界観を信じていれば素敵な場面に一緒に出会えるはずです。どうか『見守る』事を最優先してほしいと思います。考える力、乗り越える力、仲間との素晴らしい時間をみんなは獲得したはずです。この経験が財産となっていきます!これからは保護者の方々の『無償の愛』をきっと返していくはずです。これまで腹も立ったり、不満だったり、指導者をぶん殴りたいと思う気持ちもあったと思います(笑) それでもグッとこらえて指導に関しても温かいご理解を本当にありがとうございしました。

一つの区切りを迎えましたが、選手の人生、ファルコの人生、それぞれの人生はまだまだ終わりはありません。これからも全員が前を向いて一歩一歩進んでいきましょう!共に進めたこの3年間は自分にとっても本当に幸せな時間でした。その感謝をここで、言葉だけで済ませる事は出来ません。これからジックリとお礼の言葉を、行動で伝えていきたいと思うので、末永く関わっていただけるようにお願いします!本当にありがとうございました!!!