今日はナイター練習でした!!
今日のテーマは『基準』でした。チームが新チームとして動き出した事もあって、色々と決めておかないといけないものがあります。まずは一番大きな『選手が引退までにどこを目指すか?』については先週のミーティングで決めました。そして、昨日はみんなのサッカーノートを読ませてもらった中で出てきている『選手間での思い』に目を通し、それをその思っている子と個人で自分が対話するだけでは解決しない問題ってやっぱり出てきます。そこで、今日は練習前に主将と副主将の3人で集まってまず『試合に出る選手の先発の基準を決めよう』という事で考えてもらいました。当たり前ですが、基本的にサッカーのクラブチームに所属しているみんなはサッカーの試合をする権利を持っています。ですが、サッカーは11名で試合をする事が決まっています。当然多いとは言えないうちのチームも27名が在籍している以上は16名は最初には出れないという事です。その11名が『みんなの代表』である事が大事だし、学年が上だから…というだけの理由では必ず不満も出てくるだろうし、どうやってその11名を決めているのか?が27人全員が理解しないといけない話である事を考えてもらった上で、3人が考えてくれた基準は、『練習、試合、ミーティングに自分から関わっている子』という事に決まりました。
今後はその基準でまずは試合のメンバーが決まっていくという形になります。もちろんやりながら変化、進化していく事は構わないと思うし、それ以前に基準は必要だって事です。
今日のメニューも大体火曜日と同じだったのですが、同じメニューを同じようにやるのではなく、今の練習全体のテーマが『練習をやっている意味を考える』事ですから、そこへのこだわりは重視しました。最初のリフティングでも1分間ずつ5箇所(インステップ、太もも、インサイド、アウトサイド、ヘディング)でそれぞれやってもらいます。1分間ですので、提示した基準は『落とす回数は0回か1回まで』という事で言いました。その上で、全部の種目をやった後にみんなに問いました。
『全員で27人だけど、何人がこの基準をクリアしたら技術の基準がある程度あるチームだと言えるかな?』という事でみんなに考えてもらって意見をもらった結果・・・・
『23人以上』という事で決まりました。この基準をクリアしたらリフティングのメニューは終わり、もしくは新しい課題に変えていく事もコーチが約束しました。
次はドリブルをやりました!ここでも、全体ぜ一斉に行う中で『どれだけのイメージ』を持ってやっているか?に差があるし、今は最初でなかなかそのイメージを持てない子もいますが、メニューの中でイメージを持つ事が大事である事を伝えていくうちに変化していくと思うので、がんばっていきたいと思います!
次は火曜日と同じくパス&コントロールをやりました!
でも、ここでもメニューをやる前にみんなに『このメニューの最高の形』をまずイメージしてもらいました。何か一つだけ良くするのではなく、流れを良くする為に何をしないといけないか?を考えてもらうようにしました。ここで出てきたのは、
・強いパス→相手に奪われない為に
・出し手と受け手のタイミングを合わせる→それこそがパスだから
・体の向きを整える→全体が見えるようにする、準備を早くする為に
・声を掛ける→流れに関わる為に
という事でやるべき事と最も大事な『やる理由』も話しました。選手が納得するかどうか?はこの『やる意味』を伝えるかどうか?だと思います。一方的に『やれ!』ではやるかも知れないけど、意味が分からないのでその選手の中には残っていかないのです。だから、この年代には特に意味を伝える事を大事にしていきます!
パス&コントロールも応用の『フリー』にすると、一気にみんなの頭がまた停滞しました。そこで次にみんなに伝えたのは『相手に呼ばれただけでパスをするのは三流で、自分の決めた所にしかプレー出来ないのが二流、自分のイメージ通りにする為に、自分でその状況を生み出すのが一流』という話をしました。そういう考え方でいくと、うちはまだまだ三流でせいぜい二流の考え方の子が多いです。最近分かった事ですが、この『二流の選手は真面目なんだけど・・・・』と言われる選手です。真面目は人間的には決して悪い事ではありません。ですが、サッカーって相手の思いの逆手を取って言い方は悪いかもですが『騙し合い』のスポーツでもある事から真面目なだけではうまくは出来ないという事です。ファルコは歴代を通してこの真面目、という所で止まってしまっているのでそこを越える挑戦を自分もしたいと思っています。その為には『自分で生み出す発想力』を持たせられるかどうか?ですね!がんばりたいです!!
最後にはパスがうまく回らない最後のヒントとして『点と線』の話をしました。点は技術が非常に高くないと出来ないけど、線にすれば成功の可能性を高める事が出来る話をしました。これは今後もやっていこうと思います!
最後はゲームで今日のメニューの発揮をしてもらいました。
ちょうど1時間で一回、最後に一回、主将に『最初に決めた自分から関わるという事が出来ている基準で今スタメンを選んでください』とお願いしたら、出ていた名前のメンバーとやっぱり出てこないメンバーと当然分かれました。ですが、その事に反論も出来ない状態という事で、『自分でやっていない事も認めている』状態だという事です。今後はチームがこの意見に対してきちんと意味を持って反論出来るようにすれば、競争は始まるはずです。真面目なだけ、大人しいだけで終わるのではなく、自分を表現する、発揮する事は絶対に必要な事なので、毎回誰が見てもスタメンに選ばれるような『自主的な関わり』をどんどん出してほしいと思います!
ボールの空気圧も話をしました。今日は全員に基準値のボールとしてセットしました。これをしっかりと維持していけるか?『当たり前の基準を高める』のが目標のこのチームにおいて、ボールを使うスポーツであり、そのボールが基準値である事は当たり前以前の事だと思うので、しっかりと管理してこうした細かい所から各自が意識するようなチームにしていきたいと思います!