今日はナイター練習がありました!

雨天だったので室内練習となりましたが連休中の試合を振り返ってみんながやるべき事、必要な事をミーティング用紙に書いていたのもあって今日は最初にミーティングを簡単にやりました。ここで伝えたかったのは、今のチームが目指している『当たり前の基準を高める』という事に日々努力しているのか?本当にそこへ向かっているのか?という事の確認と反省です。どう見ても今のチームからはそんな『日常』は見えず『自分の気分が乗っている時だけ』なのです。いつも言ってる『自分都合』ってやつです。

そこで具体的に変えていくべき事として『良い選手になる為に』ではなく『社会で通用する人になる為に』という基準で話しました。みんながサッカーというスポーツを選んでやるのは勝手ですが、一人の人間として生きていくのは勝手では済まされません。そこにはルールや法律、マナーなどが存在してくるのです。ですから、サッカー選手としてサッカーのルールを覚える、守る以前に『一人の人間としてやるべき事を整える』という事をしなければいけないという所にきました。

そこで伝えた4つの事。

①素直に言う、聞く
②顔を見て話す
③返事をする
④人としての常識を考える

とう事です。

そんな事を確認してから開始しました。やるべき事についてもどうしてこんな事が必要なのか?ももちろん話しました。自分は選手に何かをさせる場合には、必ず『理由』も伝えます。大人の言う事だから聞きなさい、ではなく意味を伝えるのです。そうしないと分かったフリをするだけで中身がないものとなるからです。意味まで伝える事で、やらない時の考える為の材料にもなるという事です。それをしなければ、うまくいかない時に『言われただけだから』という言い訳をするのです。それを何度も経験してきた自分は『伝えたつもり』にならないように、今はこうして意味を伝える最低限の指導をするようになりました。

そしてトレーニングを開始したのですが、途中に今中代表からも選手に出た言葉として『今日のこの態度はなんや?全く何も伝わらないぞ』って言われた通りでした。観ている側には『何を?どのように?』というものが全く伝わらず、言われた事すらしない、全てが自分勝手な選手達でした。しなければいけない事など何一つ存在しない中では成果なんて出るはずがなく、途中に怒るとかではなく伝えました。

当たり前を高くしていくって何???

って事ですね!コーチは最初にチームの目標を決める時から言いましたが、コーチからはサッカーに必要な最低限の事は言っていくし、やっていく。でも、一番は自分達がなりたいチームに自分達の力でやっていく事が大事。その為の協力をやっていく、と。

みんなの考えは浅い事も知っています。だけど、その事も踏まえた上で付き合っていくのは承知の上だし、こういう一つ一つの課題と共に向き合っていく事をやり続けるしかありません。当たり前を高めるというのがどれだけ大変で難しいか?なんてもちろん決める最初には分からない事です。だからと言ってやる前から否定をしたりしてしまうと子供は結局こちらの思った通りにやるしかなくなります。それでは意味がないから子供で考えて、子供で悩む、乗り越える、達成感を味わう経験をしてほしいのです。時間は掛かる事ですが、大切な人生の中の時間なのです。

だから自分は指導方針も変えずに子供を信じてやっていこうと思っています!

自分も同じですが、指導の仕方自体を変えました。最初からこういう考え方ではなく、このままでは子供の将来をダメにしてしまう・・・という事で変えたのです。それは『日々』を変えたのです。大会だけ、イベントだけ、試合だけ、今日『だけ』ではなく『毎日』を変えたのです。『ずっと』の状態を変える事で変われるのです。

つまり、みんなが目標にしている当たり前の基準を高めるというのも『毎日の全て』を変えていかないと出来るはずないのです。その重みも理解せずに簡単に決めたみんなの責任はそう甘くありません。だけど、とても良い目標のはずです。もし変われたならやっぱり素敵なチームになると思うし、やる意味や意義は十分にあるのです。ただし!!今のような『いつか変われるだろう・・・』というような考え方では一生変われません。

何かのきっかけを待つから変われない。コーチに、親に、大人に、周りに、『怒られてから』とか、『言われてから』だから遅いのです。自分から、その日の、その一回の、その一瞬を変えるつもりでないと変化なんて起きません。日々を大事にする心を持たなければ変われません。だから毎回の練習は自分はしつこいぐらいにみんなに確認をするし、同じ事も繰り返します。ただし、試合になれば日頃の成果の発揮の場ですから多くは言いません。子供の判断に任せたいからです。

だから自分の役目としても、毎回の練習には絶対に手抜きをしないし、全力で取り組みます。厳しい言葉も出しますが、それは選手の考えが甘すぎるからです。自分の意思でやっていないからです。

本気で、本音で取り組む選手の変化はすぐに伝わるものです。反対に言えば、心のない『ごまかし』もすぐに伝わります。コーチはその部分の変化を見ているのです。小手先の『がんばっていると見せかける声』ではなく『自分の思いを本音で言ってる声』を待っているのです。器用に扱うボールコントロールよりも『思いのこもったプレー』を見ています。だからどれだけみんなが一生懸命『コーチに誉められようとしても』コーチは絶対に誉めないです。分かるからです。

ですが、本音や本心が仲間の為、自分の為にと努力を開始した選手には必ず『いいね!』って言葉を掛けています。それは大小関係ありません。やろうとした姿勢が見えれば声は掛けます。

最近自分が関わる子供の多くは『一瞬で劇的な変化をする何か』を求めます。もしかしたら保護者の方々がそうなのかも知れません。でも、そんな魔法はありません。仮にそういった風な事が起きたように見えたとすれば、それは『やり方』ではなく『考え方』の変化なのです。それを見守る大人が理解しなければいけないと思う。子供は目の前を一生懸命になる以前に、『与えられた事だけがんばる』事が標準になっているような気がします。

毎日という時間の使い方をもう少し有意義になるような選手にしていけるようにこれからも言葉や時間をうまく使っていけたらいいなと思いながら日々勉強したいと思います。