今日はナイター練習でした!!
グランドでやりたかったのですが、今週末に行われる産業祭の準備があってグランドも体育館も使用出来ませんでした。また八千代中さんも文化祭を控えているので使用不可という事もあって、今日はグランド周辺を走るトレーニングをしようと考えました。ですが、そういう事をするにしても、真っ暗な坂道では危険もあるし単純に集まったみんなの着替える場所だけでもどうしようか?って話になります・・・。
そんな事も助けてくれたのはやっぱり『人の繋がり』でした。今日はグランドの管理人さんにこの状況を話すると、快く体育館のフロアを荷物置き場に貸してくださり、またグランドの照明も点けてくださったので危険もなくトレーニングを行う事が出来ました。みんなは今、そういう実感はないと思うけど、この快く貸してくださった背景にはみんなが一学期に体育館を汗だくになって、埃まみれになって掃除したからです。その事を知っておられる管理人さんは、何か力になりたいと思ってくださった結果がこういう気配り、配慮だったのです。素晴らしい管理人さんの人間性と、それを引き出したみんなのがんばりや成果のおかげ!!そんな素敵な出会い、繋がりをこれからも人生の財産にしてほしいと思います!
その協力を受けてトレーニングをしたい所でしたが、まず最初は2年生とミーティングしました。議題は先日から話し合いをしている『スタメンの基準』についてでした。何を基準に、どこを優先順位として決めていくのか?を決める必要があったからです。
最初に中間テストの結果を聞き、みんなの今の『勉強への意識・意欲』についてを調査し、さらに9月からの新チームで取り組んでいるリフティングの結果を表にしたものも全員に配り、同じ視点から話をしました。
今のみんなは一言で言うと『何もかもが中途半端』です。もちろん誰かが、何かを、って考え方で個別に観れば成長したり、変化をしているのですが全体的に評価するとその言葉になるのです。それがどうして起こるのか?って事を考えれば『自分達で決めた目的、目標を達成出来ていない、しようとしていない』からです。口では簡単に言えます。強くなりたい、うまくなりたい、と。でも、それに伴う努力をしているのか?って部分です。そこがあまりにも欠けているからテストの順位にも繋がってきているという事の話もしました。順位で全てを評価はしませんが、『今の自分以上』を目指して毎回努力をしてるか?って事にはこだわる必要があります。勉強は苦手やし、別にいいねん・・・では何をやっても同じ考えを出します。そういう選手は間違いなく試合で苦しい展開になった時の『もう一歩のがんばり』を出す事は出来ません。ふてくされたり、落ち込んだり、キレたり、文句を言ったり・・・という『周りに不快を与える事』をするのです。だからそこをちょっとずつでもいいから『確実に』変化させよう!という話をまずはやっていきました。
走力トレーニングも色々あると思うのですが、今のうちの現状と課題からの修正を兼ねて今日は25名を5人×5チームに分けてリレー方式でやりました。
坂道を含む400m弱のコースを5人でリレーしていく形を25分間+20分間やりました。
開始早々にチーム状況がモロに出ました。。。
自分が次に繋いだらもう終わり・・・みたいな。しんどいのは自分、って考え。それだけ、になっている選手がやっぱり多数。一緒に走りましたが自分はまだまだ選手にも負けないのは気持ちが負けないからです。一緒に走ると気持ちが弱いのがすぐに分かる。隣に並ぶと再び追い越してやろうって気持ちがない。負けをすぐに認める。それがあって最初の25分間は弱い人間性がそのまま出ました。
そこで、ハーフタイムの時に少し話をしました。
しんどいのは自分だけではないって事!しんどい時に『こそ』何が出来るか?が価値である事。今日最初に2年生にしたミーティングでゲームをやる目的を話し合う時にも出たのですが『楽しむ』なんて言葉がありました。ですが、正直今のファルコが口にする『楽しさ』って楽をしている時のほうが多い。困難を乗り越えた本当の楽しさの価値をまだよく理解していないと思っています。しんどい状況に遭遇すればすぐに逃げようとする発想が多いのです。そこをどうにか理解してほしかったし、一人一人では心がすぐに折れてしまう集団だからこそチームリレーにしたのです。仲間を救おうと声を張り上げるのは美学だけではなく、自分をも奮い立たせる意味でとても重要なのです。しんどくなると自分の事しか考えていない選手が半分。それでもチームとしてやろうと前向きに変化した子が半分って感じでした。
ただ、前半よりも後半のほうが体はきついけどチームとしてがんばろうとする意欲はとても見えたし、何よりの成果は終わった後に出てきました。
終わった後に、ストレッチをしている時にも非常に清々しい表情と共に良い空気になりました。みんなの言葉が増えて、それこそ楽しそうでした。
そこでみんなを集めて話をしました。
『今のこの空気を観てほしい。この楽しそうなのはしんどい事を越えた達成感なんだ。これを経験してほしい。これが本当の楽しさであり、この経験が将来の自分をつくっていくんだ。がんばる事を知った自分は先でもがんばれる。がんばる事を逃げて楽ばかりしたら先で人や周りの文句だけを言ってずっと逃げた人生を送る。卒業式の時には声を上げて大泣きするぐらいもっともっと今って時間を大切にがんばる経験が大事なんだ。ファルコを引退する時に、辞めたくないからって泣くのではなくその日までがんばった事を誇りに思って泣いてほしい。』と言いました。
がんばる前のミーティングの時には眠たそうな選手もいましたが(笑)、がんばった後のミーティングはやっぱり聞く目もキラキラしていました。なので、コーチのボロボロの青春時代の話、ガリガリで貧相な学生時代の話など(笑)、少ししました。そして、一番に伝えたかったのは、
『がんばりは必ず誰かが観てくれている』
って事です。コーチの評価ではなくがんばっている子は、もっとすごい人にきっと評価される。そうやって出会いが広がっていくのです!そんな話をしながらみんなが苦しかった事も清々しい経験に変わったように終わった後が一番楽しそうでした♪こういう経験は本当に大事です!みんなが今を精一杯生きれば先の自分の人生は大きく変わるのです。それは自分次第だし、やった分だけ良くなるに決まっているのです。甘えたい気持ちもたくさんあるだろうけど、がんばった分は必ず自分の人生においての『大事な財産』として残っていきます。
自分達よりもがんばっている人、チームは他にもたくさんたくさんあります。でも、比較ではなく自分達がまず『これだけの事をやっているんだ!』って胸を張れるようになってほしい。そういう自信の積み重ねをしていくと楽しさの価値観も変化していく。
今日のがんばりを忘れずに毎日をがんばり、中間テストの結果を受けて期末テストには自分の今の現状を少しでも上げる為の明確な目標を決めて、今日、今、この時から努力を始めましょう!!応援しているぞ!!みんな!!!