子供が作る楽しさ!!中町北小学校体育授業!

今日は朝から『27年度体力アップサポーター』という教育委員会の依頼を受けた体育授業を中町北小学校さんの5,6年生を対象に行う為に中町北小学校さんへ行かせてもらいました!

ここ数年毎年、この形で多可地区の小学校を回らせてもらっているのですが中町北小学校さんは初めてです♪別の体育授業で昨年は2回来させてもらったのですが、今回は3時間ずつの授業をさせていただきます。先月にはその打ち合わせも担当されている内藤先生ともやりました。5,6年生の体育をされている先生なので非常に熱い気持ちを持った先生で話をさせてもらっていてもそれがヒシヒシと伝わってきます。今回は3回ずつの授業となりますが、自分としては『友達(自分以外)と繋がる楽しさを知ってもらいたい』事を大きなテーマとして行わせてもらいました。これは体育授業をやるにあたって全ての学校で同じテーマでやっています。子供達にとって一番長く一緒にいる友達、クラスでの時間をどのように過ごせるか?は本当に大きいと思うし、集団でやっていれば色々な問題も起こるけど、それも自分達で解決していける人間になってほしい・・・そういう願いも含めた授業を毎回やっているので、これからもコツコツ広がっていくといいなって思います!

今日はまず一回目という事でコーチの事は幼稚園の時にサッカーを教えに来てくれた人、という少し印象としては残っている状態でした。あれから5年も過ぎた事でみんなもちょっと緊張した様子で構えていました。ですが、こちらとしてはそういうのをなくすのが得意になったし、こちらが緊張すると相手にも伝わってしまうので、全然心を開いてやっていこう!というスタンスでやるようにしました。

まず最初はどの学校でも行っている『魔法の言葉』です。これは自分のこの体育授業の師匠でもある池上さんのやっていたものですが、特に初対面の関係性の時に有効なやり方です。自分も何度も回数をあちこちでやれるようになっているので、言葉の言い方、伝え方がうまくなってきたと思います。最初は自分でも分かるぐらい『わざとらしい』言い方にしていたので目的に到達出来ませんでした(笑) ですが、今ではしっかりと子供の心を掴めるようになってきたのは現場を多く与えてくださっているこういう理解者が増えてきているからだと感謝しています!!

子供達はこれをやると、かなり食いついてくれます!!自分という存在に興味を持ちます。そして話を聞きます。初回は、流れを作って『話を聞かないと損をする』経験をさせていきます。それによって『聞きなさい!』とイチイチ言わなくても、『聞かないと!』って自然と思ってくれるのです。自主的にさせる事は本当に大事だと思います!

5年生は最初少し構えていた部分はあったのですが、時間の経過と共にどんどんと入ってきてくれるのを感じたし、集合して説明する度に前で、前で、って聞いてくれるのが印象的でした♪クラスの中には溶け込むのがどうしても苦手な子もいます。ですが、子供同士が自然と作る関係性って本当に素敵な力を生むもので、今日は先生が日頃サポートに入って関わっている子供達もこちらが与えた設定・・・『クラス全員で課題をクリアしよう!』というもので子供が子供を誘い、自然と子供の輪の中へ入っていく姿が見受けられました。大人が先回りして何事も力を貸しすぎるからかえって子供が自立する機会を失うって事はたくさんあります。大人には大人としての正しい立ち位置があると思うし、そこを子供を見守る立場の一人としてしっかりと確立させていきたいと思います!!

5年生は4時間目だったので給食をいただき、今回は6年生の教室で一緒に食べさせていただきました♪6年生とは授業をする前にいきなり給食の時間で一緒になるというこれまでにないパターンでした(笑) ですが、6年生は非常に明るい雰囲気で迎え入れてくれて一緒にいる時間がとても楽しかったです!!給食をいただいた教室を掃除して返すのが自分のポリシー!!掃除の時間も一緒に教室掃除に汗を流しました。ただ、そこで一緒にやってくれた6年生の子供達はとても一生懸命で、一つ一つ丁寧にがんばる姿はすごく感心しました。毎日やる事だからこそ、ついつい手抜きなどしてしまいがちな中で、こういう姿勢でがんばっている子の姿は本当に大切にしたいし、この子供達には『誰が見ているか分からないし、もしかしたら誰も見ていない時だってあるだろうけど、こういうがんばったって事実は消えないし、がんばった事は必ず良い思いとして返ってくるからずっとこれからも続けてやるんやで!』とアドバイスだけしておきました。

そのまま5時間目は6年生との時間でした!!

6年生は人数の多い学年でしたし、体が大きいので余計に体育館が狭く感じられましたが、生き生きとがんばる姿は圧巻でした♪コーチもあちこちで体育をさせてもらっているけど、こんなに前向きに、楽しそうにやる学年もそんなにありません!!コーチの授業を楽しみにしてくれていた話を聞いたのもうれしかったけど、こうやって実際に本当に楽しそうな空気の中でやってくれた事はコーチにとってもありがたい事でした。

昨年やった時にも『どんなクラスにしたい?』という質問をしながら『みんなが仲良く』という言葉を言ってくれたし、それを一年間やり続けてきたんだと思います。クラスの仲はとても良かったと感じるし、こちらも用意していたメニューにアレンジをどんどんと加えていきました!もうちょっと出来るかな?!と探りを入れながらやります。子供達を見てメニューは決めていくし、『もうええし・・・』みたいなマイナスの思考が強い学年だとすぐに違うのをやったりするし、今回みたいに『絶対に成功させてやる!』みたいな前向きに強い気持ちを持っている学年には『こんな事も出来るかな?』みたいな課題を提供していきます。この繰り返しで子供達に『挑戦・失敗・成功』の体験をさせていくと本当に良い空気は生まれていくのです。

サッカーなんてしたくもない・・・って子は必ずいるはずです!

ですが、『協力・雰囲気・サポート』があれば楽しいものなんです!その証拠にドリブルメニューで、二人で横に並んで一緒のペースで進むゲームをしました。二人で行けば2点。三人なら3点。四人なら4点。。。という形で一人30点集めて来るように!!というのをさせると。。。。

ご覧のように、人数の輪はどんどんと広がりクラスみんなで、しかも手を繋いでやってくれているのです!こういう『子供達から出てくる発想』を大事にしたいし、雰囲気次第で大人が思っている以上の事をやれるのです。コーチの中では『男同士、女同士ぐらいは固まったらいいかなぁ〜。。。』って思っていたけど、やらせてみるとこの通り!!大人の勝手な思いなんて子供の想像力には敵いませんね!良い勉強になります!!

最後も大盛り上がりの手繋ぎサッカー試合♪♪両手が塞がってみんなでサッカーをやるのでワイワイ、キャッキャッ♪脱げた靴が飛び交う危ない場面もありましたが(笑)、こういう雰囲気になると得点、勝利なんてどうでもいいのです!!友達と、同じ目的で、一緒になって『何かを共有する時間』が何よりも大切なのです。その事を経験してくれたみんなは、終わってからも清々しいい表情だったし、最後の最後まで片付けや手伝い、人や物を思いやる優しい気持ちが出ていました!

子供を前に指導させてもらうと本当に心が洗われると言いますか『忘れかけていたものを思い出させてくれる』のです。自分はやっぱり子供が好きで指導をしている。その子供が変化したり、成長したり、困ってもがんばってくれたり、乗り越えてくれたり、気付いてくれたり、喜んでくれたり・・・・そういうのが好きなんです。自分が知っている事を教えるのが好きなのではありません。

『自分という鏡』を使って子供が自分自身と向き合ってくれる時間が何より幸せなんです。これからも学年を問わず、地域を問わず、こういう出会いや機会が増えればいいな、って思います♪残り2回、楽しい時間になるようにがんばりたいと思います!!