子供はすごい!!体力アッププロジェクト!!

今日はまた体力アッププロジェクトという事で中町北小学校さんでの最後の活動となりました!

今年度の5,6年生を3回ずつという事で今回が3回目でした。毎回自分が体育をさせてもらうにあたって、『楽しすぎて声を出し過ぎる』から声がすぐに枯れてしまうので毎回『マイコップ』を用意します(笑) 休み時間になる度に職員室でうがいをさせていただくのも自分の中の決まりのようになっています♪ 体が資本の仕事ですから体調管理は子供以上に意識しなければなりません。大人がまず見本となれるようにがんばりたいと思います!

3回目の今回は5,6年生を通して『アイデアを出し合う・行動に移す』事をテーマにして行いました。まずは4時間目の5年生からでした!初回にさせてもらった時には『サポートが必要な子』という事で2人にサポートが常に入られて、一人は完全に別の場所から見ている感じでした。ですが、やっぱり子供パワーってすごいし、回数を重ねるごとにその子供達の様子にも明らかに変化が生まれてきました!2回目にはみんなの輪に入っていたし、一緒にする事は出来なくても同じ空気を感じられる場所まで一緒に来て、笑顔で見守っている様子がありました。また授業が終わったり昼休みの時間などにはそういう入れなかった子から自分にどんどん話しかけてくるようになったし、そこでも『がんばって入れ』なんて事は一切言いません。子供が自分で決意する事だし、仲間がその力を与えてあげられるのですから、変にその世界に大人が勝手に入らない事は重要です。大人が思っている以上に敏感で、繊細な子供達には大きなパワーがある事を再確認しました!

5年生の授業は『良いクラスって何だろう?』という事を考えてもらい、『協力するクラス!』という答えがあったので、『協力ってどういう事だろうか?』という事をさらに聞きます。頭で何となく分かっているだけの事って実は分かっていないのと変わらないのです。意味を理解し、行動出来てこそ『分かった』と言えるのです。協力って言葉は知っているけど、協力をしている子っているのかな?という言葉にはあまり積極的な答えはありませんでした。でも、気付いたら思い切って行動しよう!という言葉に対してアクションは変わってきたし、クラスを助けようとする姿勢は十分に出てきました。

その協力の延長になるメニューを与えていき、最後はゲームをしました。コーチがやる体育のゲームは4対4なのですが、よくいるのが『大きいコートで11人制でやりたい』と言う子です。そして面白いのが大抵それを言い出す子に限って11人制でやる時にも関わらないって子が多いのです。つまりその『11人制でやりたい』は『4人制の少ない人数だと僕の責任が増えてしまうから困る』って意味なんですよね?そうと分かっていればその子に対しての声掛けも変わってくるし、そういうのが分かるようになってきました!

実際にやった4対4ではアイデアも男の子がしっかりと出してみんなが前向きにがんばれていたと思います!

そこから昼休みにまた給食を6年生の教室でいただきました!!

ワイワイと話をしながら、イジられながら楽しく食べました(笑) 劇で使ったという『75歳のおじいちゃん』という名札と、『ブリッコママ』という2つの名札を付けられました(笑) どちらでもないような気がするのですが・・・・(笑) どちらかと言うと男やし75歳のおじいちゃんかと思っていたのですが、みんなの意見で『ブリッコママ』のほうを採用されました(笑) それを付けて昼休みを過ごしました(笑)

こんなおふざけが入っていた昼休み。授業ではない時間は出来るだけ子供とフラットな関係にいたい自分としてはそれで良かったのですが、昼休みには5年生が一緒にサッカーをしようと誘ってくれました!そこでは途中から3年生が入ってきて混ぜてほしいとお願いしてきました。5年生はそれを了承し、一緒にやる事をさせてあげていました(立派です!)。でも、そこで問題が起きました。。。

一生懸命5年生に勝ちたい3年生がわざとではないにしてもファールまがいのプレーを連発しました。そのプレーに多くの5年生が怒ってしまい、そこからの楽しい昼休みは怒りの感情が入り混じった大変良くない空気ではありました。ちょうど5年生の内藤先生と一緒にやっていたので、終わってからすぐに内藤先生に相談をされました。

『こういう場合にはどう対処していくべきでしょうか?ゆおさんの意見を聞かせてください』と。そこで、自分なら当該者同士の話と、やっぱり子供の世界で解決する力を持たせたいという事を話した上で、一人の5年生と話をさせてもらいました。そして、その子には原因がどこで?どうやるべきか?の事を一つ一つ丁寧に話しました。内藤先生も事の大切さを理解し、掃除の時間でしたが優先して話をさせてくださいました。そこで自分は『こうしなさい!』とは絶対に言わずに、まず最初に『楽しかった?』という事だけ聞きました。『途中から面白くなくなった・・・』とその子は言いました。その子はリーダーのような立場の子ですが、こういう話をすると思いを詰まらせて涙ぐむようになりました。また後でその3年生とも話をすると、こちらも同じように涙ぐみました。。。子供だって喧嘩は嫌で、嫌な思いはしたくない。でも、うまく解決しないといつまでも根に持ったり菅家性が良くならない事が起こってしまう。

そこでコーチは5年生の意見も、3年生の意見も全て聞いてから提案をしてみました。

5年生も良い表情でそれを聞いてくれました!コーチは君が悪い、5年生が悪いとは一言も言わずに『でもうまくいかないのは何かの原因があるからそれを考えてみよう!』と話をします。気付くのはいつだって子供自身。そうしないと何も事は解決しないのです!勉強も同じ!自分の力で気付かないと学習したとは言えません。教えられて、与えられたものでは頭に残りません。だからこういう時間はすごく大事で、こういう事が日々起きる学校という場所を大切にしなければなりません。

自分は先生とも話しましたが、『対処の仕方次第で子供の考え方は変わる』という事を言いました。だから寄り添い方が重要で関わり方が全てになってくる、と。一方的な注意や指示は誰も嫌がります。両者が納得いく形にしていくには話をして、原因を一緒に理解しなければいけないのです。そういう事をきちんとこの年代でしておくと本当に将来の自分が変わると思います!

こんな貴重な昼休みの経験をさせてもらってからは5時間目の6年生の授業でした!!

こちらはしっかりとクラスの輪が出来つつあるし、だからこそどんどん課題を与えてクリアしてほしいと考えていました。そこで今回は『クラスみんなで!』という事の達成感を得てもらえるように課題を与えました。そして、途中にグラグラしたけど最終的にはしっかりとみんなで揃えて課題を達成しました!よくがんばったと思います♪

きちんと向き合い、友達の事も考える。。。

それが出来る6年生は非常にストレスの少ないクラスです!お互いの事をみんなが気遣えるようになればやっぱり素敵なクラスになると思うのです。『優しい』という言葉の感覚を間違えなければきっと6年生もうまくいきます!最後に大切な話をしました。コーチが今回出会った最初にクラスで起きていたちょっとしたトラブル。その原因は『人への期待』によって起きていたという事。そして、そのスネていた子が今日は逆の立場で仕切ろうとがんばる子の足を引っ張る行為をしていたという事を言いました。

『人の悪口を言ったり、人のせいにしている子は自分自身もそうやっているから』

という事を言いました。真面目な話は真面目に聞いてくれます。6年生はそうやってこれからの中学生活を迎えてほしいと思うのです!自分の考え方次第で自分の環境は整えられるものです。期待をするから勝手に裏切られたとショックを受けるものです。そうではなく、自分自身の出来る事を常に考えてがんばれる人間になってほしい!そう願っています!!

良い3日間を過ごす事が出来ました!これもこういう機会を与えてくださった色々な方々のおかげです!学校はもちろんですが、教育委員会の方々の協力もあってこそ、です。最後には5年生のクラスの授業を参観させていただき、子供からのアンケートもいただきました♪そこでは授業をやる前に苦手だった運動が授業を受けて好きになった、楽しかった、という感想を全員が書いてくれていた事。もっとしてほしいという要望があった事は自分にとっても大きな励みになりました♪また機会があればみんなの成長を見たいと思います!!

中町北小学校の皆さん、本当にありがとうございました!!!